「日経ニューオフィス賞」を受賞したコニカミノルタがデザインしたオフィス事例をまとめた一冊です。最新のトレンドが知りたい!新しいオフィスのアイデアが欲しい場合などにご活用ください。
取引先企業のオフィス移転に際して、お祝いを贈るべきか、贈るとしたらどのような品を選んだらよいのか迷っていませんか。移転のお祝いとして適した品・ふさわしくない品を知っておくことは、マナー上とても重要なことです。
今回は、オフィス移転のお祝いを贈る際のマナーやおすすめの品について、わかりやすく解説します。お祝いを贈る際の注意事項もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
オフィス移転のお祝いとは

はじめに、オフィス移転のお祝いを贈ることの意味合いを確認しておきましょう。
そもそもお祝いは必要?
まず大前提として、「お祝いは贈ったほうがよいのか」を明確にしておきましょう。結論からお伝えすると、オフィス移転のお祝いは贈るほうが望ましいといえます。取引先企業のオフィス移転に際して贈るお祝いには、今後も良好な関係を築いていきたいという意思を伝えるとともに、相手の発展を願う意味合いが込められているからです。オフィス移転は企業にとって節目となる出来事の1つといえます。日頃から取引のある企業であれば、そういった節目にお祝いの品を贈るのはごく自然なことです。
移転祝いを贈らないほうがよいケース
反対に、移転のお祝いを贈らないほうがよいケースもあります。たとえば、事業縮小が原因でオフィス移転を余儀なくされたことが明らかな場合や、相手先が移転祝いを辞退しているような場合です。企業によっては、コンプライアンスの関係で取引先との間で贈答物や金銭を送り合うことをそもそも禁止しているケースもあります。取引先の事情について不明な点があれば、訪問時や電話・メールでのやり取りの際にお祝いを贈っても問題ないか、それとなく尋ねておくとよいでしょう。
オフィス移転祝いを贈るときのマナー

オフィス移転のお祝いを贈る際には、いくつか押さえておきたいマナーがあります。お祝いの品を贈ったことでかえって失礼に当たることのないよう、基本的なマナーを知っておくことが大切です。
移転のお祝いを贈るタイミング
移転のお祝いが届くタイミングは、オフィス移転当日がもっともふさわしいでしょう。当日に間に合わないようなら、移転当日から遅くとも2週間以内には届けるのがマナーです。贈り物をいち早く届けることは、相手先に高い関心を抱いており、重要な取引先と捉えていることの表れといえます。オフィス移転の案内は、通常1カ月ほど前には届くケースがほとんどです。オフィス移転を知らせるメールや挨拶状が届いたら、できるだけ早く贈り物を手配することをおすすめします。
お祝いの品の相場
お祝いの品の相場は、法人間であれば3万〜5万円程度です。相場よりもあまりにも安すぎる物を贈るのは、相手先に対して失礼に当たる可能性があります。反対に、高価すぎる物を贈ると相手先が必要以上に気を使う原因にもなりかねません。あくまでもお祝いの気持ちを伝えるための品であることを念頭に置き、適切な価格帯の品を選ぶことが重要です。
お祝いの品の包み方
お祝いの品には、贈る物の形状に合わせて熨斗や立札を添えるのが一般的です。熨斗の水引には蝶結びの物を選びましょう。立札にはお祝いのメッセージと贈り主の企業名を記載します。品物を注文する際、オフィス移転に際して贈る品である旨を伝えておくことで、販売事業者から適切な熨斗や立札を提案してもらえるケースがほとんどです。
お祝いの品に添えるメッセージ
お祝いの品には、お祝いの言葉をひと言したためたメッセージカードなどを添えるとよいでしょう。メッセージの書き方に決まったルールはありませんが、一般的には下記のようなメッセージを添えるケースが多く見られます。
【お祝いメッセージの文例】
① 新たなオフィスへのご移転を心よりお祝い申し上げます。
貴社のさらなるご発展を祈念いたします。
② この度は事業所のご移転、誠におめでとうございます。
今後のますますのご健勝をお祈り申し上げます。
③ 店舗のご移転をお祝い申し上げます。
貴店のさらなるご繁栄を願っております。
オフィス移転祝いにおすすめの品

オフィス移転には、定番の品がいくつかあります。基本的には、縁起の良い品やお祝いのメッセージが込められた品を選びましょう。おすすめの品として、下記の4点が挙げられます。
胡蝶蘭
胡蝶蘭はオフィス移転時のお祝いに贈られる定番の品です。「幸福が飛んでくる」が花言葉であることから、事業所・店舗の移転祝いや新築祝い、就任祝いなどによく選ばれます。胡蝶蘭の価格は、花の大きさや輪数によって変動するのが一般的です。大きな花で輪数の多い物ほど豪華に見えます。一方で、大型の鉢はスペースを取る点にも注意してください。新オフィスのスペースや、他社からもお祝いの品が届くことが想定される点も考慮して、適切なサイズを選ぶのがポイントです。
観葉植物
観葉植物もお祝いの品としてよく選ばれます。花が咲かない植物にも花言葉があるため、事前に調べておくとよいでしょう。一例としてパキラには「商売繁盛」という意味が込められているほか、ガジュマルには「健康」という花言葉があります。オフィスのスペースに適したサイズの観葉植物を贈ることで、新オフィスに長く飾ってもらえるでしょう。コンパクトな卓上サイズの観葉植物であれば、新オフィスへ直接届けることも可能です。
お菓子やお酒
お菓子やお酒も定番の贈り物です。経営者や事業責任者の方の好みがわかっている場合には、好物を選ぶと喜んでもらえるでしょう。あるいは、調理や切り分けが不要な小分けタイプの物を選ぶことで、従業員の方々が休憩時に食べたり、ご家族へのお土産として持ち帰ったりできます。
カタログギフト
相手の好みや欲しい物がわからない場合には、カタログギフトを選ぶのも1つの方法です。相手先がカタログ上で品物を選べるため、必要な物や欲しい物を選んでもらえます。一方で、カタログギフトは贈る側としてはあまり手間がかからないことから、相手によっては味気なく感じられてしまう可能性も否定できません。親しい取引先に対しては、カタログギフトやギフト券などを贈るのは避けたほうが無難でしょう。
移転のお祝いを贈る際の注意事項

移転のお祝いを贈る際には、いくつか押さえておくべき注意事項があります。お祝いの意味を込めて贈ったはずの品物が、かえって失礼に当たらないよう次の3点に留意しましょう。
縁起が悪いとされている品は避ける
品物によっては、縁起が良くないとされることからオフィス移転のお祝いには選ばないほうがよい物もあります。具体的には、下記に該当するような品物です。
- 赤色の物:赤字を連想させるため
- 火気製品:火災を連想させるため
- 履物や敷物:踏みつけるという意味合いが感じられるため
- 刃物:縁を切るというイメージがあるため
- ハンカチなど:別れを彷彿とさせるため
たとえば、贈り物の包み紙なども、オフィス移転に際して贈る品物であることを販売事業者に伝えておくことで、赤色系のラッピングは避けてもらえるのが一般的です。
造花やプリザーブドフラワーは選ばない
生花などの植物は水を与えるなどの手間がかかるからといって、造花やプリザーブドフラワーを選ぶのは避けましょう。生気のなさや停滞をイメージさせるため、オフィス移転のお祝いとしてふさわしくないからです。観葉植物の中には、頻繁に水やりをしなくても問題なく維持できる物もあります。届いた後のお手入れに手間がかかる点が気になるようなら、フェイクグリーンではなく水やりの頻度が低くてもよい植物を選びましょう。
置き場所に配慮する
移転祝いが届いた後の置き場所に配慮することも大切なポイントの1つです。かさばる物や大きすぎる物を贈ると、オフィスのスペースによっては邪魔になってしまう可能性があります。相手先の従業員数や業種、業務内容などを考慮して、置き場所を十分に確保できると思われる物を選ぶことが大切です。
喜ばれる移転祝いを贈って取引先との信頼関係をいっそう強化しよう

オフィス移転時にお祝いの品を届けることで、日頃の感謝の気持ちが伝わり、相手先に喜んでもらえます。今後の関係性をより良好なものにし、信頼関係をいっそう強化していくためにも、オフィス移転の贈り物を適切に選びましょう。今回紹介したおすすめの品や選び方の注意点を参考に、取引先に喜ばれる移転祝いを贈ってみてはいかがでしょうか。
「日経ニューオフィス賞」を受賞したコニカミノルタがデザインしたオフィス事例をまとめた一冊です。最新のトレンドが知りたい!新しいオフィスのアイデアが欲しい場合などにご活用ください。