オフィスが暗い!?照明の適切な明るさと、オフィスデザインで工夫できること


「こんなデザインがいい!」が見つかる!?
オフィスデザイン事例集

「日経ニューオフィス賞」を受賞したコニカミノルタがデザインしたオフィス事例をまとめた一冊です。最新のトレンドが知りたい!新しいオフィスのアイデアが欲しい場合などにご活用ください。

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こんにちは!プロジェクトマネージャーのTakahashiです。
働きやすいオフィス環境を作るためには様々な要因がありますが、「オフィスの照明」もその重要なポイントの1つです。事務室や休憩室にお伺いした際に、その課題として「なんとなく暗い感じがする。」と言われることがあります。今回のブログでは、「出来上がったオフィスだけどなんとなく暗い。」「手元だけは明るいけど全体的にオフィスが暗い。」といった意見が出た際に、何が起きていてどのように解決できるのかをお伝えします。

適切なオフィスの明るさは基準で定められている

CG Rendering,Door

事務所内の「明るさ」を示す照度(※1)の基準がいくつかあるのはご存知でしょうか。

※1) 照度・・・ 単位面積当たりに入射する光の量。単位はlx(ルクス)。
光源によって照らされている面の明るさの程度を表す。

労働安全衛生規則における「最低照度」と、JIS照明基準における「奨励照度」です。
「最低照度」とは、労働者の安全と健康を確保するために事業者が守らなければならない基準として労働安全衛生規則に定められています。明るさの基準は作業の区分ごとに設けられていて、“普通の作業”で150lx以上“精密な作業”で300lx以上となっています。しかし、実際300lxと聞いてピンとくる方は少ないと思います。実生活でイメージするならば夜のアーケードを想像してみてください。暗いですよね、携帯の操作くらいならなんとでもなりますが、紙に書かれた文字を読むには少々難ありです。
そこで、基準となってくるのがJIS照明基準の「奨励照度」です。JIS照明基準の事務所における「奨励照度」は500lx~750lxと定められています。今みなさんが働いている事務所環境が特段暗い印象がないようであれば、恐らくこの範囲に収まっていると思います。しかし、先程からお話している「照度」とみなさんが目にしている空間の明るさには若干違いがあります。

なんとなく「オフィスが暗い」と言われた時は「輝度」が足りない?

Full length shot of three young creative businesspeople meeting in their office at night

さて、冒頭お話した「なんとなく暗い”感じ”がする。」と言われた場合には何が起こっているのでしょうか?この“感じ”というのは、個人の感覚や曖昧さが出るため非常に捉えづらいものですが、この「暗い感じがする」といった感覚につながる指標を「輝度(※2)」といいます。オフィスが暗い印象を与えているのは、この「輝度」が足りてない可能性があります。

※2)輝度・・・光源や被照面が発するある方向への光度を、その方向への見かけ上の面積で割った値。単位はcd/m2(カンデラ毎平方メートル)。人の目に入る光の量を表す。

オフィスを作る際に照明の増移設をすることはよくありますが、その際使われる計算方法が“照度計算”です。“照度計算”はその字の通り「照度」、もっぱら直下照度を計算したものになります。これは照明の増移設の際には一定の指標にもなりますし、設計する際のエビデンスにもなります。しかし、「照度」を確保したところで、私達が感じている“明るさ”である「輝度」の検証はなされているとは言えません。こうしたギャップが「照度計算までして設計したオフィスがなんとなく暗い。」といった事象を起こしているのです。

オフィスの「輝度」を上げて、明るいオフィスにするためには?

では、「照度」は足りているのに「輝度」が足りていないときにどのような施策を打てばいいのでしょうか。「輝度」の説明の中で“目に入る光の量”と書いたとおり、オフィスの中で見える光の量を増やしてあげればいいのです。注意すべき点は、見える光の量であり、光源を増やせばいいわけではありません。光の量などよくわからない話になってきたかもしれませんが、とても単純です。周りにある大きな面、壁や柱、天井など視界の大半を占める大きな面積を持ったところを明るくしてあげればいいのです。真っ白の部屋が異常に明るく感じるのは、床壁天井からの反射光が目に多量に入ってくるからです。さて、具体的にどのような方法があるかですがいくつか事例を上げてみます。

  1. 壁、柱を白くする。
  2. 壁、天井に当たる光源を増やす。
  3. 極端に暗いところを作らない。

1は白い部屋の下りの通り、反射光を多く目に届けるのが狙いです。
2はウォールウォッシャーやアッパーライトを用いて壁や天井を明るくする方法です。
3はちょっと難しい表現ですが、非常に効果的です。「輝度」の対比が大きいと暗がりがより暗く感じてしまいます。局所的に明るく暗がりが目立ってしまうと全体の印象が暗くなってしまいます。ざっくりと書きましたが、他にも什器の色を工夫するなど対処の方法はいくつもあります。移転、改装から何年か経っているオフィスでもこれから設計するオフィスでも色々な切り口でお困り事や悩みごとが出てくると思います。このブログが少しでも気になっていましたら、ぜひご相談ください。スタッフ一同お待ちしております。

【最新のオフィスがぎっしり】オフィスデザイン事例集

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Writer

Takahashi
プロジェクトマネージャー


【主な実績】
・ミスミグループ本社年間レイアウト改修工事
・トイズファクトリー オフィスリニューアル工事
・某大手化学メーカーリニューアル工事
・某証券会社移転工事 他

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