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株式会社ミヤギパッケージ 様

3D金箔を施した紙製甲冑が、欧州最大級の見本市で大好評

自社ブランドによる海外マーケット開拓に、
「JETvarnish3D」が貢献

沖縄県で60年以上パッケージ業を営む株式会社ミヤギパッケージ様。県産工業製品の海外展開事業の一環としてオリジナルの紙製甲冑、オリガミ・サムライをフランスの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」に出展。その美しさ、箔加工のハイグレード感が高い評価を受けました。初出展ながら各国の有力バイヤーから多くの引き合いがあり、ヨーロッパ各地や日本国内での販売が次々と決定。その自社ブランド製品誕生に、インクジェットスポットUVニスコーター「JETvarnish3D」が大きな役割を果たしました。

デザイン・インテリア見本市の総本山といわれる仏「メゾン・エ・オブジェ」。
オリガミ・サムライは初出展で、大きな成果を上げました。

導入の背景

ものづくり支援補助金で「JETvarnish3D」を導入

沖縄県のお土産品や泡盛のパッケージをはじめ、さまざまな包装、梱包資材を扱っているミヤギパッケージ様。社内にはデザイナーを擁し、お客様オリジナルのものなど、幅広い紙器容器製造を手がけています。「もともとデザイン性の高いものや、ユニークなパッケージで、県内のステータスを確立したいと考えていました。自社ならではの強みが欲しかったわけです」。お話いただいたのは、代表取締役社長の宮城通治様。東京の展示会を訪れた時、コニカミノルタのブースで「JETvarnish3D」を紹介されました。その性能を大いに気に入り、出力サンプルを持ち帰り幹部会で検討すると、前向きな意見が多数ですぐに導入が決まりました。タイミングよく「JETvarnish3D」導入が、革新的なサービスにかかる経費を国が補助してくれる「ものづくり補助金」の対象となることが確認され、手続きを開始。「手続き自体は大変でしたが、申請内容の受けは良く、無事審査を通ることができました」と宮城社長。スポットニスコーティングの革新性が認められ、沖縄県で初めて「ものづくり補助金」の支援を受け、導入が実現しました。


代表取締役社長 宮城 通治 様

県産工業製品を海外展開する事業が同時進行中

マシンを設置した後、2017年1月に試験稼働を開始。「JETvarnish3D」の可能性を探っていたちょうどその頃、ミヤギパッケージ様では、県産工業製品海外販路開拓事業というプロジェクトが同時進行中でした。「これは県産の工業製品の海外展開を沖縄県が援助してくれるもの。紙製品ということで、我々のビジネスが該当したのです」とは、取締役 企画開発部 部長の森 武司様。パッケージ技術を活かして、和のテイストを前面に押し出した紙製品を企画していました。「その中の一つが、オリガミ・サムライだったわけです」(森様)。ここには、受注生産ではなく、自社で製品を作り、市場を開拓したいという想いがありました。オリガミ・サムライとは、紙でできた鎧姿の人形のこと。平面の紙を組み立てることで、ノリやハサミを使わず誰でも簡単に甲冑を組み立てることができます。スタンドとしてはもちろん、ワインや泡盛のビンのボトルウェアにもなります。「当初は無地の紙を使った甲冑でした」。これは企画開発部 主任の崎原光明様のお言葉。しかし、社内での反応は今ひとつ。「それなら『JETvarnish3D』をオリガミ・サムライに使えないか、というアイデアが出ました」と森様。


取締役 企画開発部
部長 森 武司 様


企画開発部 主任
崎原 光明 様

導入の効果

オリガミ・サムライのデザインをグレードアップ

ミヤギパッケージ様が導入された「JETvarnish3D」は、本体にiFOILというオプションを追加したもの。スポットニスコーティングだけでなく、その上に箔加工をすることも可能です。「これをトライしてみようと、オリガミ・サムライのボディの各所に3D の金箔加工を施しました」と崎原様。すると鎧武者のフォルムに立体的な金箔加工が映え、甲冑のリアリティーがぐんと増しました。「この面積に細かく箔を加工することはなかなかできない。箔押しでやったらすごい金額がかかってしまいます」(森様)。「この加工で、デザインが大きくグレードアップしました。これまで以上の高い付加価値と差別化が実現できたと思います」(崎原様)。「『JETvarnish3D』の導入時期はまさにジャストタイミング。このオリガミ・サムライのために『JETvarnish3D』があったような気さえします」と森様は振り返ります。


「メゾン・エ・オブジェ」の展示ブース。整然と並べられたオリガミ・サムライが大迫力で、来場客の目を奪います。

ヨーロッパ最大級の見本市で大反響

オリガミ・サムライの海外リリースの第一歩は、仏「メゾン・エ・オブジェ」に決定。これは、“ インテリア業界のパリコレ”ともいわれるフランス国内外から大きな注目を集める国際見本市です。「今回はデザイン性をアピールしたいというのがありましたので、ここに決めました」と崎原様。しかしこの出展に関しては、“ 甲冑ではマニアックになってターゲットが狭くなるのでは? ” とか、“ フランスにはこういうものは受け入れられない”、“ 外国人に馴染みのある他のモチーフにしてみたら? ” などさまざまな反対意見がありました。ところが展示すると評価は一変します。ブースでは、4mのスペースにラックを作り、オリガミ・サムライ98体をディスプレイしました。「それは壮観でしたね。そこに西陽があたるとオリガミ・サムライの金箔がいっせいに輝いて、お客様が驚いてザワザワし始めたんです」(森様)。「すごくキレイだと、興味津々でどんどん人が集まってきました」(崎原様)。「こんなの今までに見たことないって、それが一番うれしかった言葉ですね」と森様。初出展では、バイヤーに声をかけられるのも難しいといわれるこの見本市で、なんと引く手あまた。「メゾン・エ・オブジェ」への出展は、大成功に終わりました。「もともとターゲットは、海外の日本レストランやリゾートホテルと考えていたのですが」。蓋を開けてみたら、問い合わせが来るのはパリの高級デパートや、国立博物館の売店などハイグレードなところばかり。「これも嬉しい誤算でした」とのこと。

>JETvarnish3D


さまざまな地域で販売・陳列が進行中

「メゾン・エ・オブジェ」での成功を受けて、2017年5月31日に東京三越で、一般のお客様に販売する凱旋展が行われ、6月7日には沖縄の泡盛の酒造で販売開始、6月23日にはパリの日本食と観光のイベント「セボン・ル・ジャポン」でも発売され、それぞれ好評を博しました。「これらの販売は、BtoCで、ミヤギパッケージ名で販売していますが、基本的にオリガミ・サムライは、BtoBでやっていきたいと考えています」と森様。「もともと我々にはパッケージという母体があるので、各お得意先をターゲットにして、いまのビジネスを広げていくほうがいいという判断です」と崎原様。「BtoBなら、お客様にも利益がでるし、既存のお客様に浸透させていったほうが営業効率もいいですから」これは森様のお言葉です。


等身大のオリガミ・サムライもつくられ、会場は大いに盛り上がりました。


三越で開催された「メゾン・エ・オブジェ凱旋展」で一般に販売


パリ・マレ地区のイベント「セボン・ル・ジャポン」でもお客様に大好評


沖縄では、泡盛の酒蔵ギャラリーで展示・販売

今後の展開

オリガミ・サムライで世界のマーケットを開拓したい

この9月には、再び「メゾン・エ・オブジェ」にスマートギフトというカテゴリーで出展するミヤギパッケージ様。「そこではこれまで以上に『JETvarni sh3D』の箔加工を多用したオリガミ・サムライの最新モデルをPRします」(森様)。さらにここを起点に欧州各国へ、そして欧米への展開を視野に入れています。
BtoB展開としても、これまではミヤギパッケージオリジナルのオリガミ・サムライでしたが、それぞれの企業のニーズに合わせカスタマイズにも対応したいとのこと。「たとえば、企業のロゴやシンボルマークを金箔で家紋のように入れることも可能です」。森様はその展望を語ります。


オリガミ・サムライの製品パッケージを持つキーパーソンの3人

本機を使ったさらに付加価値の高い商品の提案を

オリガミ・サムライの成功を受けて、今後の「JETvarnish3D」活用の展開についてお尋ねしました。「『JETvarnish3D』は、単なるパッケージの新しい加工としてではなく、ビジネスとして考えていきたいですね」。パッケージの高級感だけでなく、商品自体に高い価値があることをユーザーに納得させること。「それには、パッケージの中身である商品の企画から参加して、付加価値を作っていくことが重要になってきます」と森様はおっしゃいます。「ニス盛りや箔加工は、触感にも訴えることができる次世代の印刷です。世界中のハイエンド市場を視野に入れたさまざまな展開が考えられるのではないでしょうか」。最後は宮城社長に、「JETvarnish3D」が今後のビジネスにもたらす大きな可能性で締めくくっていただきました。

お客様プロフィール

株式会社ミヤギパッケージ

住所 沖縄県豊見城市豊崎 3-30
設立 1972年3月(創業1952年12月)
従業員数 98名(2017年3月現在)
事業内容 印刷紙器・段ボールの企画、製造販売、包装資材全般の販売
ホームページ
概要 60年以上にわたって、沖縄の包装、梱包資材を手がけてきたパッケージ会社。お客様とともに歩み、ともに成長していくために、「包む」というパッケージ機能を通して、何ができるかを常に追い求める。2007年に本社工場機能を移転し、お客様のさらなるニーズに応える環境を整備。“ アイディアと技術力と愛情で包む” をコンセプトに、お客様に「ミヤギパッケージに頼んでよかった」と思っていただけるようパッケージのプロフェッショナルとして日々取り組んでいく。
取材 2017年7月

記載されている情報は取材時のものであり、閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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