オフィスに出社する?しない?
リモートワークも選べる時代のリアルと本音


“はたらく”を見直すためのヒントをご紹介!

コニカミノルタは、「時間」と「場所」を自由に選択できる働き方に必要な空間を考え、7つのカテゴリーに分類してABWオフィスを実現。さまざまなシーンで実際に働いた社員の声もご紹介しています!ご参考にぜひご覧ください。

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オフィスで働くのが前提だった従来の働き方が、大きく変わりつつあります。2010年代後半より盛んになった働き方改革の議論に加え、2020年からのコロナ禍の影響で、オフィス以外の場所で働くリモートワークが増えました。出社する機会が減った、どんなオフィスなら「行きたい!」と思えるのでしょうか。業種、年代、性別もさまざまな4人に、リモートワークの現実や課題、理想の働き方、オフィスデザインなどについて語り合っていただきました。

#リモートワーク #オフィスデザイン #オンライン #コロナ禍 #働き方

座談会参加者

日笠 綾音 さん
コンサルティング会社勤務

田畑 亮 さん
企画・制作会社勤務

大槻 昌美 さん
ソーシャルベンチャー経営

佐々 優和
メーカー勤務 (コニカミノルタジャパン)

コロナ禍の2年半、働き方のリアル

オフィス? リモートワーク? それぞれの働き方

ーーまずは自己紹介と、現在の働き方についてお話し下さい。

日笠:コンサルティング会社でアナリストをしています。今年の春に大学を卒業して入社し、8月まではリモートで研修中です。月に1・2回、名刺を渡す練習をしたり、対面のグループワークをする際に出社しています。

田畑:企画・制作会社でWebエンジニアとして働いてます。リモートと出社と半々ぐらいです。職場の方が集中しやすいので、週3回ほど出社して作業しています。

大槻:創業して11年目になります。元々、時間と場所に縛られない働き方を作ろうと考えていたので、オンラインで関わるメンバーもいれば職場に行く人たちもいます。私は家にいると仕事が進みづらいタイプなので、家から自転車で7分ほどの事務所に行くことが多いです。

佐々:オフィスデザインやプラネタリウムの内装など、空間デザイン事業のプロモーションリーダーをしています。主に在宅勤務で、月末の事務処理がある時や、メンバーとコミュニケーションを取りに時々出社しています。    

リモートワーク やってみてどうだった?

ーー社会全体としてはコロナ禍をきっかけにリモートワークが進みましたが、皆さんの働き方には変化はありましたか?

佐々:弊社はコロナ前からテレワークができる環境を整えていました。営業担当の社員は営業後に直帰することも可能でしたが、基本的にはオフィスに出社していましたね。コロナ禍になり政府がテレワークを推奨したタイミングで「基本は全員在宅」という通知が出て、それ以降しばらくは出社するには申請が必要になりました。

ーーその際、社内で混乱やトラブルはなかったですか?

佐々:私の周りではほとんどなかったです。むしろ最初の頃は、移動時間がなくなったのでゆっくり起床しても間に合うのが嬉しくて(笑) 元々家の方が集中できるタイプだったので、私にとってテレワークは天国でしたね。

大槻:私は家だと気になるものがたくさんありすぎるので、家から出て気持ちを変えたいタイプです。コロナ禍になり、これまでオンラインを導入していなかった仕事相手ともオンラインミーティングができるようになったのは、大きな変化ですね。

田畑:コロナ前はアパレルで働いていて、コロナが流行り始めたころにWeb系の業界に転職しました。最初からリモートか出社かを選べたので基本的にはリモートで仕事をしていましたが、全く違う業界で経験がなかった分、最初は苦労しました。何をやっていいのかもわからないし、リモートだと質問しづらいですよね。

日笠:大学時代の最後の半年間はインターンをしていましたが、1回も出社せずフルリモートでした。20人ほどのチームでしたが、会えないとなかなか名前を覚えられないし、雑談もできないので仲良くなりづらい。インターンが終わったら関係が途切れてしまいがちなのはちょっと寂しいですね。

入社後もずっとリモートですが、グループワークでの話しにくさや、チャットを送るほどでもないけどちょっと聞きたい、といった質問のしにくさも感じています。
かといって毎日出社したいわけではなく、私自身は出社3割、在宅7割ぐらいのバランスがいいと感じています。大学最後の2年間がフルリモートだったので、出社するだけでちょっと疲れちゃって。毎日出社するのは大変です。

田畑:僕は出社したいタイプですね。リモートだといつでも連絡が取れる状態になってしまうので、オンとオフ、時間のメリハリがつけにくくなります。出社して作業して、仕事を完全に終えて帰宅する方が効率よく働けますね。
あと、オンラインだと、成果の過程がわかりにくいですよね。結果だけしか見られないので、どんなプロセスがあり、何をしたのか、判断しにくいと思うんです。そういう部分でもオンラインよりオフラインがいいなと思います。

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リモートワークで整えた在宅環境

ーー家で働くことが増えて、自宅を働きやすいように整えたりしましたか?

田畑:ガジェットには結構お金を使いました。椅子は10万円ぐらいかけましたし、机も高さを調節できるものを買いました。最初は楽しくて立って仕事をしてましたけど、結局は座って使える高さに固定して使っています(笑)

佐々:私も椅子と机を買いました。あと、オンライン会議が多いので、机を置く角度はすごく迷いましたね。顔が暗くならないように、照明も買いました。

大槻:私はほとんど何もしませんでした。娘たちが高校生なんですが、全員が家の中にいるとWi-Fiも取り合いになりますし、誰かが電子レンジを使うとWi-Fiが不安定になって接続が切れちゃったり。誰かが大きい声で会議を始めると「じゃあ私は家を出ようかな」って(笑)

日笠:私はコロナになってから一人暮らしを始めました。2人の妹と部屋が一緒だったので、大学の授業を受けている時に映り込んだり音が入ったりするのを避けたかったですし、電波も良くなかったので。

佐々:そういう家庭の事情で出社する人もいるかもしれないですね。

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オフィスとリモートワーク どう使い分ける?

コミュニケーションに見るリモートとオフィスの違い

ーー仕事内容によっては、出社した方がいいこともありますか?

佐々:最近、ホワイトボードを使ったワークショップ形式でやりましょう!という声かけがあり、出社したことがありました。
オンラインの場合、一人が話している間は他の人が話せなかったり、相槌を打つと音が切れたりして意思疎通が思うようにいかないことが多々あるので、出社した方が議論が活発になるかなと思います。

田畑:私の場合、Webシステムや機能を考える時には、上司と一緒に紙に書き出しながら、「こういう機能をつけようか」と意見を出し合いながら話すといいアイデアが出てきます。オンラインだとあまり表情も読めないし、テンションも少し違うと感じています。

大槻:日笠さんが最初に、「オンラインだとちょっとした質問がしづらい」と言っていましたが、実は試したことがあります。ちょっとした質問ができるようなオンラインの場をずっと開いていたら、誰か来るのかなと。でも実際は、誰も来なかったんですよね。これを解決するいいアイデアをみんなと探っています。
あと、請求書や領収書に印鑑を押すために事務所に行くことがあります。急にオンラインには変えられない部分もありますよね。脱ハンコの動きも進んでいますが、もう少し時間がかかりそうですね。

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どういう目的ならオフィスに行く?

ーーオフィスに行く時は、どんな目的があって行きますか? 

佐々:私は人と喋ることを目的に行きます。一人の作業は絶対に家の方が捗るので、会社に行く時はコミュニケーションを取ったり、何かを決める時ですね。オンラインでも話はできますが、何かが違う気がするんです。
あと、私があまり出社しないので、たまに出社すると部下からはすごく喜んでもらえます。そういう意味では部下の育成と言いますか、部下のために出社するという面もあると感じています。

大槻:事務所に併設し、私たちが運営しているコワーキングスペースを見ていると、個人事業主の方たちは、ちょっとした雑談もできるので来ている人も多いですね。一人だからこそ孤独になりやすいので、「元気?」と声を掛け合うような会話をすることで、気分転換や気持ちの切り替えができるのだと思います。

田畑:ずっとリモートだと、個人で仕事してるのか、会社に所属しているのかもあいまいになっちゃうので、たまに出社して帰属意識を高めています。

佐々:一度、コロナが少し収まったタイミングで「みんな出社しましょうか」という声が上司から出たんですが、社内がざわついたんですよね。その様子を見て「一人一人が選べる方がいいね」ということで全員出社はなくなりましたが、一人一人の特性や性格に合った働き方を選べることが大切なんだと、しみじみ感じました。

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オンラインとオフライン 混在するからの問題とは?

佐々:コミュニケーションを取るためにオフィスに行きますが、合間に会議が入っていたりするとややこしいんです。オフィス内で声を出せる環境を探さなきゃいけないですし、ちょうど良い場所がなかったらどうしようという焦りもあって。

大槻:今はオンとオフのミーティングが重なり合いつつあるので、移動も考えながらオンラインミーティングできる場所を考えますよね。12時からオフラインミーティングなので、10時からのオンラインはその近くで場所を見つけよう、とか。
オンとオフが混ざり合っていると、このミーティングはどっちだっけ?とわからなくなりますし、段取りの調整にも結構困っている人がいそうですね。

日笠:ちょうどコロナの時に就活をしていましたが、対面の面接とオンラインの面接が同じ日にかぶると、対面の面接会場の近くでシェアオフィスを借りたりしましたね。

今後、どう変わる?働き方の未来予想図

どんなオフィスなら出社したくなる?

ーー毎日出社するわけではないけれど存在するオフィス、という位置付けのオフィスが増えていますが、そういった環境の中でも行きたくなるオフィス環境について意見を聞かせてください。

田畑:コミュニケーションスペースと会議するスペース、集中するスペースに分け、集中するスペースにいる人には話しかけないようなオフィスデザインの記事を読んだことがあります。それだと、話しかけられたくないから出社しないという人も、会社に行きやすいのでは、と思います。

佐々:弊社もフリーアドレスを導入していて、まさに集中エリア、コミュニケーションエリア、コラボレーションエリアなど、7つのエリアに分かれています。これらのデザインを検証しながら改善して、お客様にそのノウハウを提供しようというスタンスでやっていますが、どのエリアにいるかで自分の意思表示が自然にできるので、すごく働きやすいと思っています。
隣のエリアからの音をサウンドマスキングで遮断したり、自然の中にいるような小鳥の囀りが流れていたりして、音も気にならないようになっています。

大槻:面白いですね。

佐々:弊社ではオフィス見学ツアーもやっているので、ぜひ見に来てください。社員が実際に働いている様子が見られる、と好評なんです。

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佐々:ただ 、今のオフィスデザインでは流動的な業務ができないという課題もあります。例えば、集中エリアにいるときに電話がかかってきてしまうと「どうしよう」と焦ります。回避エリアと言いますか、そういうイレギュラーが許容できるエリアがあると嬉しいですね。

日笠:私の会社にはコーヒーメーカーのあるエリアがあるので、「ちょっとコーヒー飲みに行こうよ」と誘って、飲みながら雑談したりしています。こんな風に、ちょっとしたコミュニケーションをとるための仕掛けがあるオフィスだと、行きたいなと思いますね。

大槻:コワーキングスペースもオフィスと同じで、話しかけていいエリアなどをゾーニングして、コーヒーやお菓子を置いておくと、それぞれの人に適した場所を選べますね。

田畑:うちの会社は毎週水曜日にランチ会をやっていて、みんなで相談しながらいろんな店に行っています。そういうイベントも、出社の動機のひとつになりますよね。

これから先、世の中の働き方はどうなる?

ーーこれから先、働き方はどう変わっていくと思いますか?

佐々:弊社のような営業職の多い会社は、今後さらにテレワークが定着していくと思います。営業の前後はコワーキングスペースで仕事をしたり、家に帰って家事と両立をしながら仕事をするのもありかなと思います。

大槻:私もその時々で自分が望んだ場所で働ける会社が増えてくると思います。大学の授業の半分がリモートで、就職してもリモートという日笠さん世代の人たちには「毎日出社しなさい」とはもう言えないと思いますし、出社を強制するのではなく自分で選ぶようになると思います。

日笠:うちの大学は今年からすベて対面授業になって、みんな結構大変みたいですね。

田畑:Web系の業界は、おそらく二極化すると思うんですよね。仕事ができる人はオフィスに縛られたくないし、逆にリモートでサボりたい人もいる。いろんな人がいる中で、組織としてどうやって生産性を高めていくのかな、と考えたりしますね。

日笠:コンサルはお客さんベースなのでお客さんに呼ばれたら行くし、オンラインと言われたらオンラインになります。ですが、今後は7割ぐらいがリモートになるのかな、とは思っています。

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こんな風に働きたい! 私の理想の働き方

ーー最後に3年後、5年後、こんな働き方ができたりこんなオフィス環境だったらいいな、というご自身の希望を教えてください。

田畑:自分はライフスタイルに仕事を合わせたいので、海外に数ヶ月ふらっと行ってそこで仕事ができたら理想的ですね。実際、海外にいても特に仕事に支障がないと思いますし。

大槻:私はあんまりワーケーションってタイプじゃないんですよ。海の近くで仕事ができたらかっこいいと思うのですが、せっかくどこかに出かけても、仕事と非日常の両方を上手に取り込めないので、ワーケーションは無理かな(苦笑)

田畑:前の会社に入る時には、石垣島に行ってリモートで研修を受けていたんですが、朝コワーキングスペースへ行って夕方過ぎに帰ってくるので、結局東京でやっているのと変わらなかったですね。

日笠:せっかく石垣島に行ってるのに、日中何も使えないのは残念ですよね。小分けに3時間ずつ働くとかできたらいいですよね。

大槻:それは面白そうですね。

日笠:私自身は、出社したい時に出社できるような、自分で選べる環境があったらいいなと思います。

佐々:私も一緒です。強制的に出社するように言われても、リモートで仕事が成立している今、本当にそれは必要なんだろうかって疑問を抱くと思うんです。もちろん出社することにもメリットはあって、自分で選べる環境ならいいのですが、強制となると納得できる理由を求めてしまうと思います。

大槻:一方で、自由にするならお互いの信頼も大事になってくると思いますね。自分の自由だけ主張していたらうまく行かないので、調整力も必要になりますね。

佐々:何を自由にするか、どこまで自由にするかを考えないと、会社として成り立たなくなる部分も出てきますね。

大槻:だからこそ、今後はさらに「会社がどうありたいか」という部分が大事になってきますね。出社する理由を明確にするのと同じで、「この事業、このプロジェクトはどこに向かっているから、週の半分は出社しよう」とかね。

佐々:わかります。そして、そういう働き方ができるかどうか、という視点で会社を選ぶ人が出てくると思います。会社としてはそこを明確に示さないと、今後は採用もできなくなっていくのかなと思いました。


コロナ禍でリモートワークが一斉に導入されてから2年半。職種にはよりますが、リモートワークは働き方の一つとして確実に定着していることを改めて実感した座談会でした。とはいえ、オフィスがなくてもいいかというとそういうわけではなく、オフィスがあるからできること、パフォーマンスが高まることも確実にあることも分かりました。印象的だったのは、出社する目的を明確にしてほしい、という意見。意図が明確になれば出社する納得感も高まるし、同時にその目的に沿ったオフィス環境に変更していくこともあり得るのかもしれません。働き方の変化、オフィス環境の変化の動きからは、しばらく目が離せそうにありません。

“はたらく”を見直すためのヒントをご紹介!

コニカミノルタは、「時間」と「場所」を自由に選択できる働き方に必要な空間を考え、7つのカテゴリーに分類してABWオフィスを実現。さまざまなシーンで実際に働いた社員の声もご紹介しています!ご参考にぜひご覧ください。

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