オフィスの出社率は今後どうなる?
エンゲージメントやコミュニケーションとの向き合い方


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新型コロナウイルス感染症流行の終息が不確かななか、一部の企業ではオフィス回帰への動きが見られます。一方で、テレワークとオフィス勤務を併用する、ハイブリッドワークも増加しています。オフィスへの出社率の動向はまだ先行きが見えない状況といえますが、そのようななか、コミュニケーション不足などの課題を抱える企業は少なくありません。

企業側と従業員、また従業員同士のコミュニケーション不足は、企業としての求心力を弱め、離職を招く原因となります。今回はオフィスの出社率と、エンゲージメント低下やコミュニケーション不足といった課題に焦点を当てて解説します。

Withコロナにおける出社率の現状

新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けて、社会状況が刻々と変化するなか、オフィス勤務とテレワークのバランスに苦慮する企業が多く見られます。

総務省が発表している「令和3年版情報通信白書」によるとコロナ禍においてテレワークを実施したことのある企業は、大企業では51%、中小企業は27.5%となっており、いまだ出社を制限している企業も少なくありません。企業内以外での業務のほとんどは在宅勤務ですが、サテライトオフィスを導入している企業もあります。

引用:    コロナ禍における企業活動の変化PDF|総務省

また同白書には、大企業では約7割がコロナウイルス感染流行の終息後もテレワーク継続の意向を示しています。感染症対策のため緊急的措置であったテレワークが一般化し、定着してきている様子が伺われます。

さらに、内閣府主催のオンラインセミナーによると東京都心では、コロナウイルス感染拡大第1波で出社率が3割以下に落ちた地域があり、地方の主要都市でも同様の傾向が見られました。2021年9月末の緊急事態宣言解除後にはオフィス回帰が進み、特に地方都市は東京都心と比べて早い水準で推移しています。

社外での業務遂行に対応する体制が整備されてきたことや、従業員がテレワークに慣れたことにより、事業の継続自体への課題は解消されつつあると考えられます。一方でテレワークのデメリットとして、社内コミュニケーションの減少をあげる声が多く聞かれます。

オフィス面積縮小やサテライトオフィスの設置を検討する企業も見られる一方で、メインオフィスについてはコミュニケーションの機能を重視した整備に取り組む動きが主流となりつつあるようです。

テレワークによるコミュニケーション不足から生じる問題

上述したように、テレワークによる社内コミュニケーション不足について、悩みを抱える企業は多いようです。コミュニケーション不足により、以下のような問題が生じます。

個々の従業員のモチベーションが低下する

自宅での業務は、上司からの直接・間接的な評価を得られにくく、同僚との連携もとりにくくなります。孤立した状態での作業が長くなると、周囲の反応や刺激がないため、モチベーションの維持が困難です。

やる気や業務への前向きな気持ちが失われることは、生産性の低下につながりかねません。また、気軽に質問をしたり先輩社員のやり方を学ぶ機会が失われたりすることで、ノウハウの継承がこれまでのようにできなくなる可能性があります。

エンゲージメントが弱まる

組織への所属感、企業との結びつきが希薄化し、貢献への気持ちが弱まるおそれがあります。出社せずに、テレワークで自分に与えられた仕事ばかりしていると、次第に企業に対する信頼や理解が持てなくなり、エンゲージメントの低下を招く可能性もあります。

モチベーションの低下や所属意識の薄れは、その企業で働く意欲を減少させ、結果的に離職を招きかねません。

管理側が目に見えない成果を把握しにくい

管理する側は、部下の「がんばっている姿」が見えづらいという悩みを抱えます。目の前で業務風景を見ているわけではないので業務の進捗状況をつかめず、どのように業務時間を過ごしているのかが把握できません。単純に成果として示される数値のみで判断してしまうと、従業員側で評価への不満が生じるおそれがあります。

考え方の固定化・硬直化

他者と意見を交える機会が少なくなると刺激が得られず、個人の考え方が固定化し、新たな発想が生まれにくい、ひらめきの機会が得られないということも考えられます。テレワークを主体にしてしまうと、多様な意見を認めながら、自身の考え方を発展させていく場がなくなります。

考える機会の減少は、組織全体の活性化を阻害する要因となり、また個々の従業員の成長にも影響をおよぼす可能性があります。

チームでの協働が円滑にできない

企業内では毎日の仕事を通じて、次第にチームとしての人間関係を構築していくのが通常のあり方です。テレワークが続くと、コミュニケーションが不足して、いざ顔を合わせても雰囲気がぎこちなくなることが予測されます。チームで働く必要がある場合、一からチーム形成のプロセスを踏むことになり、進行に支障をおよぼします。

顔を合わせれば一瞬で済む話も、テレワークではコンタクトを取ることに躊躇したり、文字に起こす作業に時間を要したりと、意識決定やプロジェクト推進にも影響が出る可能性があります。これにより、意思決定が遅れる、気軽な報連相ができずに問題の発見が遅れるといったリスクも考えられます。

解決策としては、運用面での見直しやオンライン会議などによるコミュニケーションへのカバーが必要となるでしょう。 テレワークにおけるコミュニケーションの課題については、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

参考記事

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