目次
- 工場における休憩室の設置は義務?
- 工場に快適な休憩室を併設する効果
- 工場の休憩室におすすめの設置方法
- 休憩室をレイアウトする際に重視したい5つのポイント
- ポイント2:動線やアクセスが考慮されているか
- ポイント3:防音対策が施されているか
- ポイント4:メンテナンスがしやすいか
- ポイント5:オフィス/事務所の環境にも配慮しているか
休憩室をレイアウトする際に重視したい5つのポイント

ここからは、休憩室を設置するにあたって重視しておきたいポイントを紹介します。とくにチェックしておきたいのは次の5点です。
ポイント1:快適に過ごせる工夫がなされているか
大前提として、休憩室は快適に過ごせる空間でなくてはなりません。常に席が埋まっていたり、窮屈に感じたりするようでは、リラックスして過ごせないでしょう。席数は十分に確保されているか、座席と座席の間や通路に適切なスペースが確保されているか、といった点をチェックしておくことが重要です。
休憩室内の温度や空気の状態にも気を配る必要があります。冷暖房設備の完備はもちろんのこと、必要に応じて空気清浄機や加湿器を設置するなど、快適な空間づくりを意識しましょう。
ポイント2:動線やアクセスが考慮されているか
作業場所との動線やアクセスの利便性も重要なポイントです。作業場所から休憩室が遠すぎると、わざわざ休憩室へ向かうのが面倒に感じる可能性があります。休憩したい時には速やかに移動できる距離に設置されているか、作業場所まで短時間で戻れるか、といった点を重視しましょう。
ポイント3:防音対策が施されているか
休憩室は作業場所から近いほうが便利ではあるものの、工場の機械音や振動が伝わってくるようでは落ち着いて過ごせません。必要な範囲で防音対策を施し、休憩室内ができるだけ静かな状態に保てるようにすることが大切です。
また、休憩室内での話し声が現場に聞こえると、作業中の従業員の気が散るおそれがあります。休憩室を設置する場所を慎重に選定するとともに、実際にどの程度工場内の音や振動が伝わるのかを検証しておくのが得策です。
ポイント4:メンテナンスがしやすいか
休憩室に設置する備品や家具は、メンテナンス性を重視して選ぶ必要があります。作業を中断して休憩する従業員の作業着や手指などには、汚れが付着している可能性があるからです。汚れが付きにくい素材で作られているものや、万が一汚れてもすぐに落とせる加工が施されているものを選ぶのが望ましいでしょう。防汚加工が施された素材を選ぶのが難しい場合は、水洗いが可能な備品やカバーを取り外して洗えるタイプの家具などを選ぶことをおすすめします。
ポイント5:オフィス/事務所の環境にも配慮しているか
休憩室の快適性・利便性とあわせて、オフィス/事務所スペースの環境改善にも取り組みましょう。整然としていて使いやすい状態になっているか、ロッカーや更衣室はプライバシーが確保されているか、といった点に気を配ることが大切です。
快適な休憩室が設置されていても、事務所スペースの環境がストレスの原因になるようでは本末転倒といわざるを得ません。広さや動線、合理的な家具や設備の配置、機能的な収納など、オフィス/事務所の環境改善も同時に進めていくことが大切です。
休憩室の快適性を高めるコツ

休憩室の快適性を向上させるために、取り入れておきたい工夫を紹介します。
現場や事務所とは内装の雰囲気を大きく変える
休憩室の内装は、現場や事務所とは意図的に雰囲気を変えることをおすすめします。おしゃれなカフェ風のデザインにしたり、自宅のリビングのようにくつろげる空間を意識したりすることで、オン/オフの切り替えがしやすくなるからです。結果としてメリハリのある働き方につながる効果が期待できます。
リラックス効果を高めるには、暖色やアースカラーを取り入れたコーディネートがおすすめです。床や壁紙の色をはじめ、設置する家具とのバランスを考慮しながら、リラックス効果を意識した内装計画を立てていきましょう。
用途ごとにスペースを区切る
休憩室を食事や仮眠など多目的スペースとして活用したい場合には、用途ごとにスペースを区切ることをおすすめします。パーティションなどで空間を仕切り、食事やお茶休憩、仮眠といった目的別に環境を整えていくとよいでしょう。
たとえば、仮眠スペースに強い光が差し込んでいると落ち着いて眠れない可能性があります。仮眠スペースは薄暗く静かな状態に保てるよう、カーテンや防音性能の高いパーティションを活用するなど、実際の活用シーンに合った空間にすることが大切です。
リフレッシュに役立つ設備やグッズを常備する
休憩中の快適性を高めるには、リフレッシュに役立つ設備やグッズを常備しておくことをおすすめします。具体的には、ウォーターサーバーや電子レンジ、コーヒーメーカー、冷蔵庫などがあるとよいです。
なお、こうした共用の設備やグッズを常に清潔な状態に保つことも重要なポイントです。マナーが好ましくない従業員がいると、かえって人間関係やコミュニケーションに支障をきたす原因となりかねません。基本的には使った人が元の状態に戻すよう周知するとともに、定期的に清掃を担当する当番などを決めておくとよいでしょう。
照明の種類や明るさにも気を配る
休憩室に設置する照明の種類や明るさも慎重に考慮しましょう。基本的には明るく開放的な空間のほうが、気分転換を促す効果が高まると考えられます。一方で、不自然に明るい照明や不自然な色の照明を設置すると、リラックスできないと感じる従業員もいるかもしれません。できるだけ自然光を取り入れつつ、適度な明るさを保てる工夫を施すことが大切です。
防音や騒音への対策を講じる
現場の騒音や振動を防ぐための対策を講じることも重要なポイントです。休憩室へのアクセスの利便性を損なわない範囲で現場からやや離れた場所に休憩室を設置したり、必要に応じて防音パーティションなどを取り入れたりするとよいでしょう。
とくに仮眠スペースを併設する場合には、休憩スペースでの話し声をできるだけ遮断する工夫が求められます。周囲から様子が見えないブース型の仮眠スペースを設けるなど、実際の用途を想定した空間づくりを心がけることが大切です。
まとめ:快適でリフレッシュできる休憩室を目指そう

工場に快適な休憩室を併設することは、従業員の集中力を高め、疲労回復を促すほか、コミュニケーションの活性化や企業イメージの向上にもつながります。今回紹介したポイントや快適性を高めるコツを参考に、従業員の方々がリラックスして過ごせる休憩室の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
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