「日経ニューオフィス賞」を受賞したコニカミノルタがデザインしたオフィス事例をまとめた一冊です。最新のトレンドが知りたい!新しいオフィスのアイデアが欲しい場合などにご活用ください。
社員食堂を設置している事業者様の中には、より多くの従業員に、さまざまなシーンで利用してほしいと感じている方もいるでしょう。社員食堂はいまや従業員への食事補助を超えて、より幅広いメリットをもたらす空間として注目されています。社員食堂の利用率向上は、職場環境や従業員満足度の改善にもつながる重要なポイントです。
本記事では、社員食堂の利用率アップを実現するための改善ポイントと、空間活用方法について解説します。
目次
社員食堂があらためて注目されている背景

社員食堂は古くからある福利厚生の1つですが、近年あらためて注目されているのをご存じでしょうか。社員食堂が再評価されている背景には、3つの要因があります。
福利厚生は「第3の賃上げ」と位置づけられているため
社員食堂の設置をはじめとする福利厚生の拡充は、「第3の賃上げ」と呼ばれています。物価高騰が続く中、外食費は働く人々にとって少なからず家計の負担になりがちです。一方で、今すぐに大幅な賃上げに踏み切るのは容易ではないと判断している企業も少なくありません。外食よりも割安なメニューを社員食堂で提供し、家計の負担を軽減することは、実質的な賃上げ策といえます。福利厚生の拡充は、従業員に納得してもらいやすい施策といえるでしょう。
食事補助費の非課税枠が拡大されたため
2026年4月より、福利厚生としての食事補助制度の非課税限度額が約40年ぶりに改定されました。非課税限度額が従来の月額3,500円から7,500円に引き上げられたことにより、企業が福利厚生の充実化を図りやすくなっています。社員食堂でより安価で充実したメニューを提供できるようになったため、社員食堂のサービス拡充に取り組む企業が増えているのです。
従業員満足度を高める施策の1つとなっているため
社員食堂の充実化は、従業員満足度を高める施策の1つです。食事は単に勤務の合間の栄養補給ではなく、心身の健康を維持し、同僚とコミュニケーションを図るための貴重な時間になっています。とくにコロナ禍の経験から、オフィスへの出社や対面コミュニケーションの意義が見直されることになりました。社員食堂は、喫食を通じてコミュニケーションを促す場として再注目されているのです。
社員食堂の空間が十分に活用されない原因

社員食堂の注目度が高まりつつある一方で、自社の社員食堂を「食事以外のシーン」でも活用したいと感じている事業者様もいるのではないでしょうか。社員食堂の空間が十分に活用されない主な原因として、次の2点が挙げられます。
毎日混んでいて落ち着いて過ごせない
社員食堂が毎日混雑しており、落ち着いて過ごせないことは大きな原因の1つです。ランチタイムに従業員が殺到して席がすぐに埋まってしまう、常に混雑していてリラックスできないといった状況が続けば、社員食堂の利用を避ける従業員が一定数現れる可能性は十分にあるでしょう。在社人数に対して余裕をもって座席数が確保されているか、過ごしやすい広さや環境が整っているか、客観的な数値を踏まえて検証しておくことをおすすめします。
ランチタイムの利用に留まっている
従業員の間で「社員食堂=食事の時間に利用する場所」という認識が定着していることも、空間が十分に活用されない原因になり得ます。ランチタイム以外の時間帯に社員食堂を利用している社員が少ないようなら、カフェや休憩・談話スペースなど、食堂以外の活用方法も検討してみる意義があるでしょう。食事以外の目的で社員食堂を訪れたことがきっかけで、「今度はランチに利用してみよう」と考える従業員が現れる可能性もあります。
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