「日経ニューオフィス賞」を受賞したコニカミノルタがデザインしたオフィス事例をまとめた一冊です。最新のトレンドが知りたい!新しいオフィスのアイデアが欲しい場合などにご活用ください。
職場の座席配置は、従業員が快適に働けるかどうかを二分しかねない重要なポイントです。適切な座席配置になっていないことで、従業員がストレスを感じる可能性があります。
この記事では、座席配置がストレスになる主な原因や、座席レイアウトを改善するメリットについてわかりやすく解説しています。課題別のストレス軽減策や座席レイアウト改善に役立つポイントもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
座席配置がストレスになる主な原因

職場の座席配置がストレスになる主な原因として、次の4点が挙げられます。
周囲の視線を遮るものがない
座席の周囲に視線を遮るものがない環境は、ストレスの原因になる可能性があります。島型レイアウトなど正面や左右の従業員と目が合いやすいレイアウトの場合、常に気が休まらないと感じる人も少なくありません。
また、上長との距離感も重要なポイントです。上長と部下の座席が近すぎたり、常に監視されているように感じたりすることは、部下にとってストレスを感じる原因になり得ます。
周囲の音を遮るものがない
職場内で発せられる「音」が、ストレスの原因になることも考えられます。話し声や電話でのやり取り、Web会議、複合機などの作動音、キーボードのタイピング音などが絶えず聞こえていると、気が散ってしまう人もいるからです。
一つひとつの音は大きな音量ではなかったとしても、積み重なることで騒音となり得ます。座席レイアウトによってはこうした物音や話し声がいっそう気になってしまい、集中力が削がれる原因になりかねません。
コミュニケーションが取りにくい
業務上必要なコミュニケーションが取りやすいレイアウトになっているかどうかも重要なポイントです。周囲と会話を交わしにくい環境では、不明点や確認すべき事項をすぐに聞けない・伝えられないといった状況に陥りかねません。結果として待ち時間が発生し、業務が滞る原因になりがちです。必要なときに適切なコミュニケーションが取れる座席の配置になっているか、レイアウトを検討する際に考慮する必要があるでしょう。
空席や業務内容に合った席が空いていない
固定席が設けられていないフリーアドレスの場合、空席そのものが限られていたり、業務内容に適した席が埋まっていたりすることが考えられます。フリーアドレスは自由度の高いオフィスレイアウトですが、自由度の高さがかえってストレスの原因にもなりかねません。
また、座る席が毎日変わることによって、誰がどこにいるのかわからないといった状況に陥る可能性もあります。フリーアドレスを導入する際には、こうした課題が出てくることを予測し、事前に対策を講じておく必要があるでしょう。
ストレスに配慮して座席レイアウトを改善するメリット

座席レイアウトに起因するストレスに配慮することによって、どのようなメリットを得られるのでしょうか。具体的な改善効果として、次の3点が挙げられます。
作業効率が向上する
周囲の視線や音など、集中力を削ぐ要素をできるだけ排除し、業務に打ち込める環境にすることで生産性が高まる効果が期待できます。適度にコミュニケーションを取りやすい距離感にすることで、自然なコミュニケーションも促されるでしょう。
レイアウトの工夫次第では、「話す時間」と「一人で仕事に打ち込む時間」のメリハリをつけやすくなる効果も期待できます。結果として作業効率が向上し、組織全体の生産性を高められることが大きなメリットです。
従業員満足度が高まる
従業員が個々の能力を活かしやすい環境が整い、パフォーマンスを発揮できる職場環境になることは、従業員満足度の向上にも寄与するでしょう。従業員が「ストレスなく働ける」「オフィスが使いやすく過ごしやすい」と実感すること自体が、職場への愛着や帰属意識を高めるからです。
そもそも、働く環境への配慮が行き届いた職場づくりを目指すこと自体が、従業員を大切にしているという会社としてのメッセージに他なりません。ストレスを感じにくい座席レイアウトを考え抜くことは、従業員満足度を高める上で重要な取り組みの1つといえます。
企業のカルチャー形成に寄与する
自社の方針や大切にしている文化、事業コンセプトなどが反映された座席配置にすることで、企業のカルチャー形成が醸成される効果も期待できます。経営理念や事業方針を掲げるだけでなく、具体的な形にして示すことになるからです。
たとえば「風通しの良い職場」を理念として掲げているにもかかわらず、コミュニケーションが取りにくい座席レイアウトになっているようでは説得力を感じにくいでしょう。企業文化を育てていく上で、座席レイアウトは重要な要素の1つとなり得るのです。
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