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多様化する働き方への対応が可能なオフィスにするために
先に紹介したポイントのなかでも、より積極的に取り組むことで効果が期待できるのが、居心地の良いオフィスづくりです。ここからは、出社したくなるオフィスづくりを考えます。
福利厚生施設の充実
健康に配慮した独自メニューの社員食堂や企業内カフェなど、従業員への福利厚生に目を向ける企業が増えてきました。他社事例は参考になりますが、もっとも重要なのは、従業員にとって使いやすく、居心地が良いことです。ロッカールームや休憩室など、従来からある施設についても従業員の意見や要望を吸い上げて、満足度の向上を目指します。
自社らしさを感じられる
企業に所属する一員であるという意識を高めるために、視覚的なアプローチも大切です。企業理念を表すデザインやビジョンに沿った独自カラーが感じられるオフィスであれば、出社時に受ける印象も変わってきます。
結びつきを大切にする企業であれば、エントランスから温和でアットホームなイメージに設える、健康をテーマとする企業であれば床・壁材、空調、香りなどに配慮するとよいでしょう。内部の人間だからこそ深く理解し、共鳴できるオフィスづくりを考えます。
ウエルカムな雰囲気づくり
フリーアドレス制やイレギュラーなデスク配置であれば、いつ誰が出社しても違和感がなく、受け入れられているという印象を与えやすくなります。最初からシンプルなレイアウトにしておけば、出社しないでいるうちに設備の配置換えが多少あっても迷わず、空白の時間を感じずにすむかもしれません。
出社する、しないに関係なく、いつでも居場所があるというイメージが必要です。
コミュニケーションの活性化を図る工夫
リフレッシュスペース・ミーティングスペース・フリースペース・カフェスペースなどを設置します。さらにポップアップ、掲示物、デジタルサイネージ、ホワイトボート、社内誌の設置といった工夫を凝らして、会話が自然発生するしかけづくりを行います。
行事ごとのイベント開催も、連帯感やつながりを深めるために効果的です。ハロウィンやクリスマス、夏の風鈴の飾りつけなど、従業員がみんなで楽しむ機会を提供することも、企業運営の円滑化につながる施策となります。コニカミノルタでは、上記のような取り組みを行い、オフィスのコミュニケーションづくりに役立てています。
※コニカミノルタのコミュニケーション活性化イベント(夏のいろどり企画~風鈴飾りつけ~)
コニカミノルタジャパンではオフィス見学ツアーを随時実施しております。フリーアドレスやABW、その運用方法などなど、ぜひ体感しにお越しください。
エンゲージメント強化とコミュニケーション不足解消に向けた全社的な取り組みを
テレワークをはじめとする働き方の多様化の動きは、今後、後戻りすることはないと考えられます。企業はその前提にもとづいて、社内コミュニケーション低下への解決策を早急に打ち出していく必要があります。コミュニケーションの不足は業務の生産性を低下させ、離職を招く原因となりかねません。働きやすく、会話の弾むオフィスを提供することで、出社、テレワークにかかわらず、良好な社内環境を維持できるようになります。コミュニケーションの活性化を目指し、エンゲージメント強化を意識しながら、魅力あるオフィスづくりを進めていきましょう。
フリーアドレスの目的から導入手順のほか、“全員でのフリーアドレスは難しい” という場合の選択肢、導入後の課題と解決策までまるっとご紹介!オフィス改善のヒントに、ぜひご覧ください。