働き方改革を成功させるためのポイントやよくある質問をコニカミノルタが2013年から実践してきた事例を踏まえて解説しました。失敗したことやその改善案も含めて解説していますので、働き方改革に向けて必読の一冊です。
効率化の必要性を感じながらも、なかなか旧態依然の進め方から脱却できていない会議に頭を悩まされている人もいるのではないでしょうか?株式会社パーソル総合研究所の試算によると、1,500名規模の企業において「ムダ会議」による損失額は年間約2億円にも上ります。会議は本来、議論をして意思決定を図り、企業・チームの方向性を定めるために不可欠なものです。果たして現場では何が起こっているのでしょうか。
この記事では、いかに会議の無駄をなくし、生産性を高められるかについて解説します。また、昨今のコロナウイルスによる働き方の変化により感じている人も多い、テレワークやペーパーレスの有効活用についても言及します。現在の社内会議の進め方に疑問を感じている人、生産性を追求して業務改善を図りたい人は、ご一読ください。
目次
生産性が上がらない!?会議の現状
アンケート調査の結果をもとに、「ムダ」だと認識されがちな会議の現状やその特徴について解説します。さらに、「本来あるべき会議」について明らかにしていきます。
会議=ムダ?
2017年と2018年にパーソル総合研究所が行った調査によると、会議を「ムダ」であると考えているビジネスパーソンの割合は以下のとおりです。
- 上司層=27.5%
- メンバー層=23.3%
会議を「ムダ」だと感じているビジネスパーソンは少なからずいるということ、さらに、上司層のほうがメンバー層よりもその割合が高いということがわかります。
無駄な会議の特徴
同アンケートにて無駄な会議の特徴について調査したところ、上位にあがったのは以下のような回答です。
- 結論が出ない/わからない
- ダラダラと時間が過ぎる/予定時間を延長する
- 会議を開く必要がないのに開催する
「働き方改革」をはじめとした生産性の高い働き方が求められている近年では、長時間化しがちで、成果の見えにくい会議が特に「ムダ」だと感じられており、効率化が必要であることが確認できます。そのほか、「特定のメンバーしか発言しない」「会議の結果を受けてのアクションがない」会議なども、無駄な会議といえるでしょう。
本来あるべき会議とは
では、本来あるべき会議とはどのような会議でしょうか?大きく分けて、重要な要素はふたつ。会議の成果が明白であること、そして、参加者全員が出席することに意義を感じられることです。本来のあるべき会議を開催するためには、具体的にどのように対応すればよいのでしょうか。