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オフィスエントランスを設計する際のポイント
自社のイメージを誤りなく伝えられ、エントランスとしての役割を最大限に果たす場所とするためには、設計時点でどのようなポイントをおさえておけばよいのでしょうか。
コンセプトの統一
オフィスエントランスづくりに大切なのは、テーマやコンセプトを明確に決めることです。伝えたい企業イメージに基づいて決定していきましょう。コンセプトが決まったら、それに基づいた統一感のある空間を目指します。社内に進んでいったときにエントランスとの違和感がないよう、オフィス全体のコンセプトを統一しておくことも大切です。
ロゴやシンボルの活用
オフィスエントランスで重要なのは、どのような企業なのか、何をしている会社なのかを一目で来訪者にわかってもらえるかということです。ロゴやシンボルをうまく活用し、情報や特性を打ち出していきましょう。驚くほど大きなロゴや、引き込まれるかのように設計されたエントランスに出会ったことはないでしょうか。ロゴもただのはめ込みではなく光で投影して浮かびあがらせるなど、各社の工夫が見られるポイントです。
コーポレートカラーの使用
コーポレートカラーを効果的に使っている会社も多く見られますが、コーポレートカラーがブルーだからブルーをそのまま使うというのでは芸がありません。企業の「先進性」や「挑戦する文化」といった伝えたい企業メッセージを示せるように設計を工夫していくことが、差別化を図るうえでは重要です。
おもてなし空間づくり
最近はエントランスにおいて、自然の音やアロマの芳香など五感を刺激するようなものでおもてなしを意識している例も見られます。来訪者をリラックスさせて友好的な空気をつくることは、ビジネスの円滑化に役立つでしょう。
明るさの視点
外の光を取り入れたり調光で心地よさを演出したりするなど、感覚に訴える手法は無意識のうちに好感度をあげる効果が期待できます。来訪者に「雰囲気が良い会社」と感じさせるためには、明るさなど細かな部分にまで深慮していくことも必要です。
機能性の付与
待合スペースにPR用パネルやモニターを設置したり、商品・サービスを掲示したりと、機能性をもたせるのもエントランスの有効な使い方です。手に取ってながめられる商品モデルや広報誌、情報を発信する動画などで、事業内容をアピールできます。プロモーションの場として見てみると、エントランスの概念も違ったものとなるでしょう。エントランスの規模にもよりますが、あれもこれもと詰め込みすぎてしまうと逆効果になる場合もあります。何をメインとして設計をしていくのか、方針を定めておくことも大切です。