パルスオキシメータ知恵袋 番外編
家庭での安心利用ガイド
いざって時ってどんなとき?!
パルスオキシメータで受診判断、救急要請を考えなければならない時が、いざって時ですが、家庭でそうした時が起こるのは
1.持病を持っている方の様態が急に悪くなった時
慢性呼吸不全患者、慢性心不全、ぜんそく患者などの増悪、症状悪化
2.乳幼児のRSウィルス、インフルエンザ、肺炎球菌などの呼吸器感染症、ノロウィルスなどの食中毒、冬場に流行する感染性胃腸炎などの各種感染症の罹患
3.中高年で気をつけたい狭心症発作、脳卒中発作など、生活習慣病由来の動脈硬化からの生死にかかわる脳心血管系急性発作
4.夏の熱中症による脱水、冬場の風呂上り時の急激な温度変化によるヒートショック
などがあります。
特に高齢者の冬場には各種リスクが高まります。
家庭での、いざって時の症状
パルスオキシメータで受診相談、救急要請を考えなければならない時が、いざって時ですが、家庭でそうした時が起こるのは
1.胸、頭、腹などに非常に激しい痛みがでる。非常に激しい苦痛の表情を示す
2.痛みではなく、激しい動悸、急な息切れ、苦しそうな呼吸、冷や汗を伴うような激しい吐き気、顔色が非常に悪いなどの見た目が苦しそうな状態
激しい動悸
急な息切れ
呼吸困難
冷や汗をともなうような激しい
吐き気
嘔吐
チアノーゼ
顔色が非常に悪い
3.めまいをしている、もうろうとしているなどの意識の障害がみられる、更に、失神などの意識消失を起こしている
めまい
もうろう
失神
4.突然の手足のしびれ、けいれんが止まらない、ろれつが回らないなどの神経系の障害が疑われる症状が出る
突然の
手足のしびれ
けいれんが
止まらない
呂律が回らない
5.重篤な感染症が疑われる突然の高熱
以上の症状が認められた場合でも、医療機関の受診なしでその原因が分かるわけではありません。大事なことは、このような症状が認められたいざっという時に、医療機関を早急に受診すべきかどうか判断をするということです。
家庭での、いざって時のパルスオキシメータの効果
近年、救急出動が非常に増えています。
救急出動し、現場で様態を確認、そこで緊急性が確認されてから搬送先を探すなどをしていると
真の緊急性のある方の適切な治療が遅れてしまう事もあります。
救急派遣先が、緊急性を判断する上で、パルスオキシメータの客観的な数値は非常に有効です。
パルスオキシメータで測定をしてみる、そこで普段との違いを注意して見る。
- 脈動が取れているか? -取れていないと危険度は高い-
- 脈拍数が非常に上がっていないか、或いは下がっていないか? -上がっているのも大変ですが、少なくなりすぎている方が危険度はより高い-
- 酸素飽和度が普段より4%以上落ちていないか90%を割っていないか? -体への酸素供給が悪くなると、そのことで症状の悪化が進んでいく危険度が高まる-
救急に電話をし、上記の中の症状がでていないか、どのように出ているかとともに、パルスオキシメータの測定結果(酸素飽和度、脈動の強さ、脈拍数)を伝える事で、緊急度合いをより客観的に救急派遣側が確認でき、よりタイムリーな救急治療を受けられる可能性が高まります。