こんにちは!デザイナーのMorikawaです♪
今日は、今や聞いたことがない人はいないくらいに、急速に普及しつつあるVR(Virtual Reality)について、空間デザイナー目線でのお話をします。私たちデザイングループのデザイナーは、お客様のオフィスや展示会のブースを始めとしたショー空間のデザインを生業としています。
どんなことをしているかというと・・
・平面図や3Dはもちろん、時には現地に赴きデザインする対象の空間をイメージ
・空間を利用する人の動線や使い勝手を考えて最適なレイアウトを検討
・仕上げの素材を目で見て、手で触って選ぶ
上記は、そのほんの一部ですが、私たちはいつも空間を通して、それを利用する人のことを考えています。
例えば、海辺にある落ち着いた色のカフェで、やわらかいソファに包まれていると癒される気持ちになりそうですよね。そんな風に、「空間に訪れる人の気持ちをデザインする」のが私たちの仕事です。
目次
話題のVR体験施設にいってきました!
そんな私たちにとって、「仮想空間を作り出すVRはヒントになることがたくさんあるんじゃないの!?」ということで、空間デザイナー4人でVRのエンターテイメント施設に行ってまいりました。(※もちろん業務外ですヨ。)
2016年はVR元年と呼ばれていますが、(とすると今年はVR3年ということになりますね。)2016年がそう呼ばれている背景には、エンターテイメントの世界にVRが大きく採用され始めたことも大きな理由の1つのようです。VR施設自体の空間としては、ゲームセンターの延長のような印象です。こういった施設はVRが主役なので、リアルの内装にそこまで凝る必要はないのかもしれません。コンテンツはファンタジーからスポーツ、ホラーまで揃っていて、ゴーグルを装着すればたちまち異世界にトリップすることができます。コンテンツの幅の広さから、改めてVRの汎用性の高さを感じました。
私たちの中で評判がよかったのは、VRで野球が楽しめるゲームで、他のお客さんも一緒になってワイワイ遊び、非常に盛り上がりました。VRを介して隣の人やそれを見ている人と楽しい時間を過ごすという点が、現代人のニーズに合っているのかもしれません。
VRでできそうなことを考えてみました。
さて、童心に帰って楽しんだVR体験ですが、後日反省会を兼ねたブレストをしました。テーマは、「VRでこんなことできそう」。果たして空間デザイナーならではのアイデアは出るのか…!?
こんなことできそう①:VRで脳内トラベラー
このサービスは実際に採用している旅行代理店さんもあるようです。旅行代理店ももちろんですが、老人ホームや病院で出張興行できたら夢がありますよね。
こんなことできそう②:自分だけのアバター
今回体験したVRでは、映像の中の自分や対戦相手が既存のアバターになっていました。自分だけのアバターでログインし、世界中どこでも誰とでもそのキャラクターで遊べたら…。愛着も没入間も今の比じゃないかもしれません。
こんなことできそう③:さわれる動物園
動物園って、動物たちを間近で見ることができて、大人になった今でも感動します。更にその動物に触ることができたら…?VR空間でパンダを至近距離で見ながら、手触りや温度を確かめたり、鳴き声をすぐそばで聞けたなら、子供はもちろん、大人にとっても忘れられない思い出になること間違いありません。
こんなことできそう④:危機管理
災害の多い日本では、日ごろの避難訓練なども多いですが、実際に現場に遭遇した時、冷静に行動できる人はどれくらいいるのでしょう。
例えばVRで火災時の避難方法などを擬似体験できたら、いざという時適切な行動をとりやすいかもしれません。
他にも、ここで発表できないくらい斬新なアイデアも出るほど、VRには多方面の可能性を感じました。新しい技術と空間が合わされば、今までに見たことないような体験を作り出せるかもしれない…!そんな可能性を感じた体験でした。
最近はオフィス探しもVR!
さて、そんなVRですが、最近はオフィス探しにも採用されています。
移転が決まってもオフィス探しは手間がかかりますよね。特に東京の本社から地方の拠点ビルを探す必要がある場合など、通常業務を行いながら追加でオフィスを探すのはかなり大変です。そんなニーズを受けて、VRで物件を体験するというサービスが行われています。実際、最終的な物件の確定は実物を見てからとなりますが、それまでの選定の初期段階で使われる方が多いそうです。
コニカミノルタジャパンでは、VRを使った物件探しを体感できるセミナーも開催しております!次回の開催は8月となりますので、ぜひ興味のある方はお申込みお待ちしております!
Writer
Morikawa デザイナー
【主なプロジェクト実績】
・日本郵政株式会社〈エコプロ2016〉
・トレンドマイクロ株式会社〈IT Week〉
・モンテ物産株式会社〈FOODEX 2017〉
・DNPフォトイメージングジャパン
〈PHOTONEXT 2016〉
・プラネタリアTOKYO 他