ミライの乳がん検診

日本医学放射線学会総会 ランチョンセミナー27
「タルボ・ロー干渉計(スーパーレントゲン)を用いた新しいX 線診断技術の臨床価値」

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コニカミノルタジャパン株式会社は、第75回日本医学放射線学会総会・ランチョンセミナーにて「タルボ・ロー干渉計(スーパーレントゲン)を用いた新しいX線診断技術の臨床価値」を共催いたしました。
今回ご講演いただいた内容を動画として公開しております。視聴をご希望される方は、こちらNew Windowよりお申し込みください。

司会
織田 弘美 先生(埼玉医科大学 整形外科)
演者
遠藤 登喜子 先生(国立病院機構名古屋医療センター)
吉岡 浩之 先生(埼玉医科大学 整形外科)
誠に恐れ入りますが、本セミナー動画の視聴につきましては、競合製品取り扱い企業様のお申し込みをお断りさせて頂いております。

タルボ・ロー干渉計(スーパーレントゲン)を用いた新しいX線診断技術

コニカミノルタが開発している「タルボ・ロー干渉計(スーパーレントゲン)」。
これは、病院などで使われる通常のX線源では描写できないといわれた組織や病変を検出可能にする撮影装置です。

早期発見の大切さ

ここ数年、映画やテレビで乳がんがテーマに扱われることが多くなりました。
また、昨年は、芸能人の罹患が報道されたことにより、乳がんへの関心がとても高まったことは記憶に新しいのではないでしょうか。

2センチ以下のしこりで、リンパ節への転移がない状態で、乳がんであることが分かれば、約90%の人がほぼ完治しているという結果が出ています。
乳がんは早期に発見すれば治る可能性が高いがんです。では、どうすれば早期で発見することができるのでしょうか。

早期発見のために医療機関で受けることのできる乳がん検査
それぞれのメリット・デメリット

マンモグラフィー検査とは

乳房専用のX線検査(レントゲン検査)です。乳がんの初期の所見である微細な石灰化などを検出できるため、早期発見に有効です。
また、乳がんの検診では最も信頼性の高い検査方法だと言われています。
ただし、乳腺が発達している人を検診する場合、しこりの検出が難しいことがあります。
マンモグラフィーは、乳腺もしこりも共に白く写し出すので、乳がんを発見しづらいのです。

超音波検査とは

超音波を出す「プローブ」と呼ばれるセンサーをあて、はねかえってくる音波を画像化して診断する検査です。
超音波検査では、乳腺は白く、がんを疑う病変は黒く描写されるので、乳がんの検出に効果を発揮します。
しかし、治療の必要のない良性の病変も拾い上げてしまうことがあるので、乳がんなのか良性の病変なのかを区別する検査技師や医師には、多くの経験や高い技量が要求されます。

乳房MRI検査とは

強い磁力を発生するMRI装置を用いて診断する検査です。マンモグラフィや超音波よりも精度が高いと言われていますが、造影剤の使用、検査時間、費用など負担が大きいため、主に精密検査に使われます。

乳がん検診の利益と不利益

乳がんの早期発見の重要性はあるものの、アメリカの非政府組織 米国予防医学専門委員会(USPSTF)は「40歳代の定期的なマンモグラフィー検診(X線による乳がん検診)は推奨しない」との見解を出しています。
また、イギリスやカナダ、オーストラリアでも、40歳代の定期的なマンモグラフィー検診は積極的には推奨されていません。

これは、乳がん検診の有効性を否定しているのではありません。実際には乳がんではないのに、「疑いあり」と診断(偽陽性)された場合に、過剰な診断や不要な精密検査を受けなくてはならないこと、確定診断後も不安で精神的に苦しい思いをすること、被ばくのリスクが高まることなどにより、乳がん検診による「不利益」が「利益」を上回る、と判断されたためです。

また、これらの見解は、乳がん検診の「不利益」となる偽陽性の判断を減らす努力の必要性をも訴えています。

より精度の高い乳がん検診を行うことができるならば...この問題を解決する糸口になるかもしれません。

乳がん検診の新たな選択肢になるかもしれない
タルボ・ロー干渉計(スーパーレントゲン)

コニカミノルタは、タルボ・ロー干渉計の実験機を使い、人体由来標本の撮影を行いました。
その結果、乳房切除標本からは、従来のX線画像診断よりも高い感度で乳管内がんが描出されることを確認しました。

マンモグラフィー検診の課題であった乳がんと乳腺の見分けがしやすくなることで、乳がんの早期発見や見落とし予防への貢献が期待できます。

私たちは「タルボ・ロー干渉計」がミライの乳がん検診の新たな選択肢となることができるよう、日々開発を進めています。

『コニカミノルタ テクノロジーレポート 2014年版(Vol.11)』収録論文
X線タルボ・ロー撮影装置における臨床研究(1.9MB)PDF」より
「タルボ・ロー干渉計」は乳がんだけでなくリウマチ診断に不可欠な軟骨画像の撮影にも成功しています。

第75回日本医学放射線学会総会において、タルボ・ロー干渉計をテーマとしたランチョンセミナーを共催いたします。
また、コニカミノルタブースでは、タルボ・ロー干渉計で撮影した画像を展示する予定です。
皆様のご参加をお待ちしております。

第75回 日本医学放射線学会総会 ランチョンセミナー27

  • 2016年4月17日(日) 12:00~12:50
  • パシフィコ横浜 会議センター3階 313+314会議室
テーマ
「タルボ・ロー干渉計(スーパーレントゲン)を用いた新しいX線診断技術の臨床価値」
司会
織田 弘美 先生(埼玉医科大学)
演者
遠藤 登喜子 先生(国立病院機構名古屋医療センター)
吉岡 浩之 先生(埼玉医科大学)

ランチョンセミナーへのご参加には整理券(無料)が必要です。

配布場所
会議センター1階 アネックスホールフォワイエ
配布時間
2016年4月17日(日)7:15~11:45

(整理券は無くなり次第配布を終了いたします)

整理券をお持ちの方から優先的に聴講いただけます。
整理券の発行は、お一人様1枚に限らせていただきます。
整理券は、セミナー開始10分経ちますと無効になります。
セミナー開始10分後の時点で空席がある場合は、整理券をお持ちでない方も入場いただけます。

コニカミノルタは、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝えるピンクリボン運動を応援しています。

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