5日間だけの乳がん放射線治療

5日間だけの乳がん放射線治療「SAVI(サヴィ)アプリケーター」

乳がんは大きな社会問題

日本人女性が12人にひとりの割合で罹患するといわれている乳がん。2014年度には患者数が86,000人に達しました。
乳がん罹患率のピークは50歳前後。働き盛りの年代のため、治療と日常生活の両立が課題となっています。

また、近年、個別化医療が進むなか、乳がんの放射線治療にも選択肢の広がりが期待されています。

その新しい放射線治療の選択肢のひとつとして、コニカミノルタが日本への導入時から携わっている製品があります。
それが「SAVI(サヴィ)アプリケーター」です。

乳がん治療の現在

10年ほど前まで、乳がんの治療といえば、乳房切除術が大部分を占めていました。
最近では、できるだけ乳房を残して治療を行う「乳房温存療法」を選択する割合が高くなっています。

(日本乳癌学会 WEBサイトより)

乳房温存療法では、まず、乳房を部分的に切除する乳房温存手術で、がんを取り除きます。
その後、乳房内に残存している可能性がある微小ながん細胞を根絶するために、放射線治療を行います。

全乳房照射と加速乳房部分照射法

乳房温存療法において行われる放射線治療では「全乳房照射」が現在の標準治療です。
全乳房照射では、5~ 6週間かけて、毎日、体の外から乳房全体に放射線を照射します。
治療期間が長いため、生活にさまざまな負担や支障が生じる場合があります。

この問題を解決するために、短期間で放射線治療を行う「加速乳房部分照射法」が開発されました。

全乳房照射
加速乳房部分照射法

放射線治療の負担を大きく軽減するSAVIアプリケーター

SAVIとは

「SAVIアプリケーター」は、加速乳房部分照射法に用いられる新しいタイプの医療機器です。
SAVIは、乳がんが最も再発しやすい部分に、乳房の中から直接、放射線を照射します。
最近の研究では、早期乳がん患者に加速乳房部分照射法を行った場合の局所再発の予防効果は、全乳房照射の場合と同等であることがわかっています。
日常生活に負担の少ない新しい放射線治療を、SAVIが可能にしました。

SAVIのメリットは、大きく2つ

  • 治療期間の大幅な短縮[5~6週間を5日間に!]
  • 健康な組織の被ばくをより小さく

SAVIによる放射線治療

SAVIによる放射線治療では、まずCT画像に基づき、患者さん一人ひとりに合った治療計画を立てます。 治療計画に従って、SAVIを用いた放射線治療を実施します。

がんを取り除いた乳房の中に、SAVIを挿入。SAVIは、数本のカテーテル(細いチューブ)が束ねられたものです。そのカテーテルの中に小線源(ごく小さな粒状の放射性物質)を通して、1日2回、計10回の放射線照射を、5日間かけて行います。
SAVIは、複数のカテーテルの各々について照射線量を細かく調整できるので、照射標的となる領域を確実に狙いうちすると同時に、皮膚や肋骨などの健康な組織の被ばくを最小化することができます。

アメリカでは2015年3月までに2万5千人以上の患者様がSAVIによる治療を受けています。

職場や家庭で大きな役割を担う女性たちが、治療と日常生活を両立し 質の高い生活を送ることができるように…
これからもコニカミノルタは全力でサポートしていきます。

Women's Healthコーナーでは、こちらでご紹介した「SAVIアプリケーター」や放射線治療用の病変識別マーカ「Gold Anchorマーカ」を展示いたします。是非この機会に実物をご確認ください。また、資料をご希望の場合は、下記のカタログ請求ボタンよりお申し込みください。

コニカミノルタは、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝えるピンクリボン運動を応援しています。

関連製品紹介

乳がん小線源治療用のアプリケーター「SAVI(サヴィ)」

SAVI(サヴィ)は、乳がんの小線源治療用のアプリケーターです。SAVI(サヴィ)を用いた「加速乳房部分照射」では放射線治療の期間を大幅に短縮することができます。

「SAVI(サヴィ)」
製品情報はこちらNew Window

ページトップへ戻る