病変を画像技術で見えやすく

病変を画像技術で見えやすく「胸部Bone Suppression処理」

人・情報がつながる「I-PACS CX」

ヒントは先生の頭の中に

最も一般的で撮影頻度が高く、検査での利用も多い胸部単純X線画像。種々の病態が存在するため、胸部単純X線画像からは読み取るべき情報量(病変パターン)が多いだけでなく、胸部読影を専門医以外の先生方が実施することも少なくありません。
そのため、読影時間が長くなったり、小さな変化や病変が見えにくかったり、正常な場合の確信を持つことが難しいなどの課題がありました。

「先生方がより効率的に胸部読影を行うには、どのようなツールがお役に立てるだろうか?」

コニカミノルタは、先生方が頭の中で行っていたことをヒントに、読影の診断精度の向上や時間短縮を実現する画像技術を開発しました。

先生の頭の中のイメージを可視化する
「Bone Suppression処理」

1枚読影の胸部単純X線画像を見ると、肺野の約75%に鎖骨と肋骨がオーバーラップしています。
隠れた場所の病変を見逃さないため、先生方は、頭の中で鎖骨と肋骨を除いてイメージし、読影を行います。
それを可視化する画像技術が「Bone Suppression(ボーン・サプレッション)処理」です。

コニカミノルタのBone Suppression処理は、独自の胸部X線画像データベースをもとに、高度なアルゴリズムで鎖骨と肋骨のみを減弱します。
また、鎖骨と肋骨が写っている「オリジナル画像」と「 Bone Suppression処理画像」の切り替え表示が可能ですので、視点を変えることなく、骨の有無の状態がわかり、残像効果により病変を判別しやすくなっています。

患者様の時間の変化を可視化する 「Temporal Subtraction処理」

比較読影用の胸部単純X線画像を並べた場合、先生方は頭の中で2枚の画像間の差をイメージして読影を行います。
それを瞬時に可視化する画像技術が「Temporal Subtraction(テンポラルサブトラクション/胸部経時差分)処理」です。

患者様の現在と過去の2枚の画像には、時間だけでなく、撮影機器のメーカーの違い、ポジショニングの違いなど、読影に不要な「差」も含まれています。

しかし、20年近くの開発期間をかけたコニカミノルタ独自のアルゴリズム補正は、患者様の状態の変化のみ、読影に必要な情報のみの出力を可能にしました。

継続して診察を行うかかりつけ医の先生方には、病巣の発見はもちろんのこと、肺炎の経過観察、異常所見のないケースを確認する場合にもご活用いただいています。

注意:赤線は実際に表示されません。

「見えにくい」を「見えやすい」に。コニカミノルタの医療情報統合プラットフォーム「infomity」では、今回ご紹介した「Bone Suppression処理」「Temporal Subtraction処理」など、臨床に有用な画像技術の提供も開始しました。
より多くの病院様・クリニック様に、わたしたちの技術を使っていただけるミライを目指して、コニカミノルタはこれからも研究開発を進めていきます。

AeroDR×画像処理技術のコーナーでは、こちらでご紹介した「Bone Suppression処理」、「Temporal Subtraction処理」のほか、「散乱線補正処理」などがご覧いただきます。是非この機会に、コニカミノルタの画像処理技術をご体験ください。また、資料をご希望の場合は、下記のカタログ請求ボタンよりお申し込みください。

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