1 色の見え方と表現方法
あたりを見回しただけでも、わたしたちの目には、いろいろな色が飛び込んできます。色は、わたしたちのまわりに無意識のうちに存在していますが、同時に、長さや重さのようにスケールや単位をもっていませんので、だれもが一つの表現で共通にコミュニケーションすることができません。例えば、「青い海」や「青い空」と言っても、個人個人によって感じ方が異なるため、いろいろな青があるはずです。そこに、色のむずかしさがあります。
では、わたしたちは色についてどのような知識をもてばよいのでしょうか。

なぜ、りんごは赤く見えるの?

光がなければ色はない。わたしたちが物体の色を感じるには、
「光源」「物体」「視覚」の三要素が必要です。

真っ暗闇の中では、色はわかりません。また、まぶたを閉じてしまえば物体の色は見えなくなってしまいます。さらに、肝心の物体がなければ、色が存在するはずはありません。
光源」「物体」「視覚」の三つが揃わないと、色を感じることはできないのです。では、赤いりんご、黄色いレモン…という具合に、色の違いができるのはなぜでしょうか。

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