測定物や条件によってはこんな注意が必要です。

測定に際しての注意(測定物の状態、環境条件)

粉体の測定

粉状のものを測色計で測定する場合、粉の密度(つまり方)や、表面の状態によって測定値が変化します。それを防ぐために、例えば、粉を一定の形・大きさの容器に一定量入れて同じ容積にし、表面を一定に保って測定するなどの工夫が必要となります。
また、粒の粒子が大きい場合は、測定径の大きな測色計で測ると、測定面が平均されて、安定した測定値が得られます。

模様のある測定物

模様のあるものを測定する場合は、測定面積が小さいと測定する場所(模様の状態)によって測定値が違ってきます。できるだけ大きな測定面積の測色計を使うか、場所を変えて複数回測定し、平均計算で測定値を求める必要があります。

透過性のある測定物

紙などのように透過性のあるものは、透過する光の量が問題となります。紙などの色を測定したい場合は、十分な枚数を重ねて光が透過しないようにするか、測定面の反対側に光を透過しない白い板を付けて測定する等の工夫をします。また、背景の影響を受けないように測定したい場合は、黒い板を背景に付けて測定します。

温度条件による影響

同じ物でも温度が変われば、色は違って見えます。この現象をサーモクロミズムといいます。測色計で精度よく色を計るときは、一定の温度に保った部屋で、測定物を部屋の温度に充分なじませた状態で測定する必要があります。

コニカミノルタ試験条件による

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