人間の目では同じように見えても、
測色計で測ってみると微妙に違っていることがわかります。

人間の目ではほとんど同じような色に見える2つのりんごも、実際に測色計で測ってみると、微妙な色の違いがあることがわかりました。このように、測色計は、色の違いをはっきりと数値で示してくれます。
もし万一、商品の色が違ったままで気付かずに出荷され、トラブルが起こったとしたら…。販売部門はもとより、流通部門、生産部門だけにとどまらず会社全体に大きなダメージを与えてしまうことにもなりかねません。このようなことを未然に防ぐためにも、色彩管理は、とても大切な役割を担っているのです。

(例) 印刷物の色管理

(例) 繊維製品の色管理

(例) プラスチック製品の色管理

(例) 測色計による色の品質管理

では、測色計を使った色彩管理が、どのように役立っているのかを見てみましょう。

K社の場合

K社では、プラスチック外観品を発注先から受けて生産を行っています。発注先は、K社以外の会社にも同様の外観品の生産を依頼しています。
K社では、生産ラインでの製品色管理を専任の検査スタッフが担当し、製品の色見本による目視検査(もくしけんさ)で、製品の色チェックを行っていました。目視検査は、熟練した人間の目によって、外観品が見本色の許容範囲に収まっているかどうかをチェックする作業です。
この作業は、人材が限られており、誰でもすぐにできるというわけには行きません。また、人間の目でチェックしますから、作業時間にも限度があり、年令やその時の体調によっても評価が違ってきます。ときには、K社が納品した外観品と、他社から納品された外観品との色の違いを発注先から指摘され、K社に返品されてくることもありました。
そこでK社では、生産ラインの製品色管理に測色計を採用することにしました。「ハンディなので生産ラインでもすぐに使える」、「簡単に誰でも使える」、「チェックが早くていつでも使える」など、現場での評判はなかなかのようです。
K社では、外観品の納品時に、測色計のデータを一緒に添付して、品質の管理をアピールしているそうです。

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