マテリアリティ4
気候変動への対応
マテリアリティの背景
社会・環境課題(2030年想定) パリ協定の合意のもと、世界全体が加速的かつ野心的に低炭素社会へ移行する可能性があります。一方、移行が思うように進まず世界各地で気候変動の著しい影響が顕在化してしまうおそれもあります。低炭素社会へ移行した場合には、再生可能エネルギーの促進や抜本的な省エネルギーの推進など、産業界全体のエネルギー構造が大きく変わります。一方、気候変動の影響が顕在化した場合には、海面上昇による土地の水没や生物多様性の喪失が進みます。また、猛烈な台風やハリケーンといった異常気象が頻発し、産業だけでなく人間生活そのものに大きな影響を及ぼします。 |
気候関連財務情報開示(TCFD)
<コニカミノルタが価値を創出する機会と対応すべきリスク> |
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2030年に目指す姿と2022年度の中期計画
2030年に目指す姿:自社のCO2排出を削減しつつ、お客様・調達先でのCO2削減を拡大し、「カーボンマイナス」の状態を実現
関連するSDGs:
テーマ | 指標 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |||||
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実績 | 実績 | 目標 | 目標 | ||||||
お客様の業務プロセス変革でエネルギー・CO2を削減 | 社会・ 環境価値 |
CO2削減貢献量※1(万トン) | 57.8 | 58.5 | 70 | 64 | |||
経済価値 | ソリューション売上高(億円) | 508 | 564 | 660 | 710 | ||||
自社拠点、自社製品・サービス、お取引先のエネルギー・CO2を削減 | 自社生産拠点での環境負荷低減※2 | 社会・ 環境価値 |
CO2削減量(万トン) | 0.4 | 1.2 | 1.0 | 1.8 | ||
経済価値 | エネルギー削減金額換算(億円) | 0.79 | 2.7 | 2.1 | 3.5 | ||||
社会・環境価値 | 再生可能エネルギー調達によるCO2削減量(万トン) | 0.7 | 1.0 | 1.2 | 2.0 | ||||
自社製品サービスの使用による環境負荷低減 | 社会・環境価値 | CO2削減量 | 1.4 | 2.5 | 2.8 | 5.0 | |||
経済価値 | サステナブルソリューション売上高(億円) | 6,760 | 5,970 | 6,900 | 6,900 | ||||
DXを活用した調達先の環境負荷低減※2 | 社会・環境価値 | CO2削減貢献量※1(万トン) | 0.11 | 0.28 | 0.21 | 0.50 | |||
経済価値 | エネルギー削減金額換算(億円) | 0.16 | 0.43 | 0.32 | 0.77 |
- 注
- 2021年度に施策効果の算定方法を変更したので2020年度に遡って目標、実績とも修正しています。
- ※1
- CO2削減貢献量:お客様・お取引先・社会におけるCO2削減量
- ※2
- 中計期間中に実施した施策の削減効果を各年度ごとに合計
コニカミノルタのアプローチ
長期の経営ビジョンおよび中期経営計画「DX2022」の策定を機に、カーボンマイナスの目標達成期限を20年前倒し2030年に実現することを宣言しました。
当社のビジネスがDXによりモノからコトへ変化するなかで、カーボンマイナスに向けた取り組みもDXを活用した活動にシフトし、オンデマンド生産、働き方改革、エッジコンピューティングなどにより、大量生産・大量廃棄の事業モデルを変革、本格的なペーパーレス社会への移行やデジタル社会でのエネルギー抑制を支援していきます。
またDXを活用して、お客様やお取引先など、より多くの企業との連携を加速し、環境負荷低減の拡大に挑みます。デジタル技術を活用してお取引先に当社の環境ノウハウを提供する「カーボンニュートラルパートナー活動」、2020年6月に開設した「環境デジタルプラットフォーム」を軌道に乗せ、環境負荷低減効果の飛躍的拡大と同時に、収益の拡大にも寄与することで、企業の持続的な成長を図ります。
【事業】お客様のプロセス変革でエネルギー・CO2を削減
●オンデマンドプリント、オンデマンド生産でお客様の業務プロセスのエネルギー・CO2を削減
●地球温暖化対策の規制にともなうガス漏れ点検業務やコンプライアンス対応業務の効率化
●材料を活用するプロセス技術でお客様のワークフロー上のロスやサプライチェーン間のロスの削減
●DXを通じたエコシステム「環境デジタルプラットフォーム」により、グローバルにお客様と連携・提供
【自社内】自社拠点、お取引先、自社製品・サービスのエネルギー・CO2削減
●自社拠点での環境負荷低減と原価低減
●DXを活用したお取引先の環境負荷低減と原価低減
●製品の環境負荷低減