コニカミノルタ

コニカミノルタについて

気候変動への対応

製品/ソリューションでの脱炭素化

お客様のプロセス改革で消費エネルギー削減

オンデマンド生産により消費電力を低減するテキスタイルプリンター

テキスタイル分野で使用されるインクジェットテキスタイルプリンターは、従来のスクリーン捺染で必要とされていた製版や色糊調合が不要です。さらに、必要な素材に必要な量だけインクを使用するオンデマンド生産が可能なため、従来のスクリーン捺染と比較して、電気エネルギー消費量を57%低減できます。加えて、お客様先での生産効率を高めることで、空調・照明などの省エネにも貢献します。


インクジェットテキスタイルプリンター
「ナッセンジャー SP-1」

インクジェット捺染工程を短縮し、エネルギー使用量を削減する、反応染料用インライン前処理インク

インクジェット捺染工程で使用される反応染料インクが、生地の繊維に滲まずに濃く鮮やかに発色し、洗濯などでも落ちないようにするためには、薬剤を生地にコーティングする前処理が必要です。使用される薬剤は廃棄時に適切に処理することが求められ、その設備や費用も繊維産業の負担となっています。
インライン前処理インク「O'ROBE(オーローブ)」をインクジェットテキスタイルプリンターに充填することにより、生地の染色したい場所に必要な分量だけ、正確に、前処理インクを反応染料インクと同時に塗布することができます。これにより、従来の前処理工程で必要だったコーティング後の乾燥工程も不要となるため、電気やガスなどのエネルギーの使用量も大幅に削減されます。あわせて、前処理用薬剤の使用量を大幅に削減することで、環境負荷低減に大きく貢献します。


インライン前処理インク「O'ROBE(オーローブ)」使用による生産工程の変化

乾燥時間不要、自動両面印刷の実現で消費電力を低減するUVインクジェットデジタル印刷機

UVインクジェットデジタル印刷機「AccurioJet(アキュリオジェット) 30000」は、コニカミノルタ独自の技術「Dot Freeze Technology」によって、これまでのインクジェット機では難しかったプラスチックなどの多様なメディアにおいても自動両面印刷が可能となり、消費電力の低減を実現しました。また、デジタル印刷機は一般的なオフセット印刷機と異なり印刷版の作成が不要なため、印刷時間の削減が可能ですが、「Dot Freeze Technology」を採用したことで色再現性、色安定性が向上し、複数台を同時に使用した場合でも機器間の色合わせがいらず、印刷準備時間も大幅に削減できます。一般社団法人日本印刷産業連合会によるグリーンプリンティング認定制度で、環境に配慮した製品づくりが認められ、三ツ星を獲得しました。


UVインクジェットデジタル印刷機
「AccurioJet 30000」


オフセット印刷機とUVインクジェットデジタル印刷機「AccurioJet シリーズ」の生産時間比較

ラベル印刷工程の省エネルギー化に貢献

コニカミノルタのラベルプリンターは電子写真方式を活用した印刷プロセスを提供し、オフセット印刷と同等レベルの高精細性で安定した印刷品質を提供しています。
従来のオフセット印刷では、各色のUVインクにそれぞれ専用の版とUVインクを硬化させる消費電力の大きいUVランプが必要であることが多く、標準となっていました。コニカミノルタでは電子写真方式を活用することで、一度に画像をカラーで印刷することができ、各色のUVインクの硬化・色合わせが不要です。 同時に、版も不要であることから、顧客の工程における製造エネルギーの削減・資源の有効利用に貢献できます。


ラベルプリンター
「AccurioLabel 400」

画像技術による温室効果ガスの漏洩防止

コニカミノルタの提供する「ガス監視ソリューション」は、コア技術であるレンズ設計技術、画像処理技術を応用することにより、温室効果の高い炭化水素系ガスを可視化することに成功しました。強風時や高所・高温施設など、従来のガス検知器の使用が困難な環境でも、漏洩箇所の特定と漏洩量の計測を素早く簡単に行うことができます。
コニカミノルタは、世界的に取り組みが進む石油ガス事業者のメタン排出量削減活動に対し、「ガス監視ソリューション」を提供することで、高い温室効果を持つガスの漏洩による気候変動への影響を抑制することに貢献します。


天候や周囲の状況にあわせて選択できる9つの画像モード

MFP/デジタル印刷機の省エネルギー化

製品使用時の消費電力の低減

複合機では、用紙にトナーを定着させる際に加熱する必要があり、そのための消費電力が全体の6割以上を占めています。コニカミノルタでは、より低温で定着できるトナーとして「Simitri Vトナー」を独自開発、定着温度を従来機より約15℃下げることに成功しました。さらに2019年に発売した「bizhub(ビズハブ) C360i」シリーズでは、「Simitri Vトナー」を効率的に定着するシステムの開発により、従来機と比較して1週間の標準消費電力量(TEC値)を約20%~26%削減しました。
2024年に発売した後継機「bizhub C361i」シリーズでも、同等以上の低TEC値を実現しています。

デジタルトナーHD(色材/機能性ポリマー/シャープメルトワックス/超簿幕シェル)電子顕微鏡で見たトナー粒子

Simitri Vトナーと従来トナーの溶融特性比較

ページトップへ戻る