マテリアリティ2
健康で高い生活の質の実現
マテリアリティの背景
社会・環境課題(2030年想定) 先進国では、高齢化によってさまざまな疾患による患者数が増加し、またそれにともなって医療や介護需要が拡大し、社会保障費が増大すると予測されています。また、過疎地や途上国では、医療・介護へのアクセスが制限されることが懸念されています。また、日本における介護需給のギャップは、2030年に約50万人に広がると想定されています※。今後、他の先進国においても同様の課題が生じると考えられます。 ※2018年4月9日 経済産業省「将来の介護需給に対する高齢者ケアシステムに関する研究会」報告書より |
<コニカミノルタが価値を創出する機会と対応すべきリスク> |
|
|
2030年に目指す姿と2022年度の中期計画
2030年に目指す姿:自社およびお客様・社会での健康で高い生活の質を提供し、個々の豊かな生活を実現
関連するSDGs:
テーマ | 指標 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
実績 | 実績 | 目標 | 目標 | |||||
お客様の健康で高い生活の質を提供 | ||||||||
いきいきと働くことのできる安全で快適な職場(会社)の実現 | 組織健康度向上 | 社会・環境価値 | Level 4職場の削減率(%)※1 | 38 | 69 | 30 | 50 | |
組織健康度上位レベル移行率(%)※2 | - | 5.1 | 5 | 10 | ||||
従業員健康度※3 | フィジカルハイリスク者(最も健康リスクの高い従業員)数注1 | 24%増 | 30%減 | 8%減 | 12%減 | |||
メンタル不調によるのべ休務日数※4 | 15.1%増 | 10.1%増 | 7%減 | 13%減 |
注 対象範囲:コニカミノルタ株式会社。ただし、フィジカルハイリスク者数(注1)の目標と実績については、FY2021以降、対象範囲を国内グループ従業員に拡大
- ※1
- ストレス度が最も高いLevel 4職場(4段階のストレスチェック結果で、最もストレス度が高いと判定された職場)数の2019年度実績からの削減率
- ※2
- 組織健康度調査の結果が、3.5未満から3.5以上(上位レベル)に改善した職場数の前年比増減割合
- ※3
- 2019年度実績からの増減率
- ※4
- 2021年度に算定方法を変更したので2020年度に遡って実績を修正しています。
コニカミノルタのアプローチ
医療サービスのアクセス向上と社会保障費を低減するため、コニカミノルタは独自の遺伝子検査や動態検査技術を活用し、疾病の早期発見を実現、重症化リスクを低減することによる医療費の支出軽減に貢献します。また、介護スタッフの業務フローを改革するソリューションの提供を通じ、介護受入数の拡大を実現します。
当社には、遺伝子・タンパク質といった分子レベルの診断技術や動態解析技術を活用した、疾病の原因を特定できる画像診断技術があります。また、介護現場に入り込み、スタッフのワークフローを理解し改善提案できる人財力・技術力があります。こうした力により、治療効果のさらなる向上とより有効な医薬品の創出を支援し、人々のQOL向上と医療費抑制の両立に寄与していきます。
当社自身も、従業員の働きがいと心身の健康の両立を目指し、「健康第一」の風土を醸成し、健康経営を推進します。
【事業】医療・介護のQOL向上と医療費削減
●高付加価値医療の提供により患者のQOL向上と医療費削減の両立に貢献
- 次世代の精密診断プラットフォーム(LATTICE™(ラティス))をグローバル展開(ニュースリリース)
- 正確で効率的ながん診断や創薬支援に貢献――個別化医療
- 新興国の医療課題に「遠隔診療」で応える――ポータブル医療デバイスを活用した遠隔診療
●介護士のワークフロー効率化による患者の受け入れ拡大に貢献
【自社内】いきいきと働くことができる安全で快適な職場(会社)の実現
●健康経営の推進