コニカミノルタ

コニカミノルタについて

コニカミノルタの環境活動

つながりを力に、環境経営課題に挑む
(環境デジタルプラットフォーム)

背景と課題認識

地球環境問題の深刻化により、企業には気候対策や情報開示、法令対応など、より高度で多様な環境対応が求められています。こうした背景を受けて、各企業では 限られたリソースの中、環境部門だけにとどまらず事業部やサプライチェーンなど取引先を巻き込んだ全社的な対応が求められています。

目指す姿

環境問題に真剣に向き合う担当者たちは、日々さまざまな悩みを抱えています。
「ネットゼロへのロードマップをどう描けばいいのか?」
「サプライヤーとの連携をどう進めるべきか?」
「欧州の新たな規制に、今の対応で本当に十分なのか?」
「前例のない提案に対して、どの基準・根拠で承認すべきか迷ってしまう」
こうした問いに対して、社内だけで答えを出すのは容易ではありません。しかし、視野を社外に広げてみると、同じような課題に直面しながらも、試行錯誤を重ねて前進している企業担当者が数多く存在します。
だからこそ、企業の枠を超えた交流が、環境課題解決の効率化と加速化の鍵となります。
環境デジタルプラットフォームは、こうした実務者同士が知見や経験を共有し合える場を提供することで、各社の取り組みを後押しし、ひいては社会全体の環境課題解決に貢献していきます。

重点施策とKPI

環境デジタルプラットフォームでは、会員企業に対して以下の取り組みを重点的に進めてまいります。

  • 実務担当者が直面する環境課題について、他社と交流・意見交換できる機会の創出と拡充
  • 環境経営における意思決定を支援するための、実践的なインサイトの提供

これらの取り組みにより、「各社の環境対応力の底上げ」、「課題解決のスピードと質の向上」、「企業間の知見共有による業界全体の底上げ」を実現し、ひいては社会全体の持続可能性向上に貢献することを目指します。

活動の概要

環境デジタルプラットフォームでは、環境に関する「情報収集」や「会員同士の交流」の機会を提供しています。
このプラットフォームの特徴は、単に情報を受け取るだけでなく、能動的に活用することで、実践的でリアルな事例や、実際に課題に取り組んできた担当者と効率よく出会える点にあります。
他社との交流を通じて得られるインサイトこそが、環境課題への次の一手を導く鍵となります
定期的に開催されるワーキンググループでは、情報開示、規制動向、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーなど、多くの企業に共通するテーマを取り上げ、事例共有や質疑応答、活発な議論を行います。
また、会員同士による匿名の選択式アンケートを通じて、自社の立ち位置や他社の動向を把握し、環境経営の意思決定を支援します。
さらに、同じ課題を抱える企業同士が集まり、情報交換・意見交換を行う場のセッティングも可能です。
このような交流を通じて、必要な情報や人と効率よくつながることで得られるインサイトが、環境経営の加速化を力強く後押しします

環境デジタルプラットフォームの紹介ウェブサイトはこちら
(日本国内のみで展開)


環境デジタルプラットフォーム

活動事例

お客様同士のコミュニケーション機会(シンポジウム)

2024年12月に『環境デジタルプラットフォーム シンポジウム』を開催し、『環境デジタルプラットフォーム』参加企業から44社89名のお客様にご出席いただきました。当日はすべての参加企業が環境デジタルプラットフォームの活用事例、課題などを紹介する2分間スピーチを実施し、「自社の環境活動の特徴」「自社が今抱えている課題」「参加企業へのメッセージ」について参加企業同士でより深いコミュニケーションを図る機会となりました。
「環境経営のベンチマークとする企業が見つかった」「スコープ3に関してサプライヤーとの連携を強化するための実践事例がヒントになった」「ビジネス機会につながる他社とのネットワーキングができた」など多数のコメントをいただきました。懇親会では参加者同士の名刺交換を行い、企業間の枠を超えた連携による課題解決のために親睦を深める機会となりました。


各社2分間スピーチを実施


懇親会で企業間交流

お客様同士のコミュニケーション機会(工場見学会)

『環境デジタルプラットフォーム』の活動であるサーキュラーエコノミーワーキングの企画として、参加企業である三菱電機株式会社様の協力で、関連会社である株式会社グリーンサイクルシステムズ様の工場見学会を実施しました。家電リサイクルで回収したプラスチック再資源化工程の見学に各企業の環境企画の推進担当者9社18名が参加しました。家電プラスチックがマテリアルリサイクルされる過程の理解促進、マテリアルリサイクルの活用のための重要ポイントを議論しました。再生プラスチックの導入における検討事項についての課題やノウハウを共有し、各社の企画、推進に有益な知見を得ることができました。この見学会を通じて、各社の情報のさらなる利活用と各社での早期課題解決へ貢献しました。


プラスチック再資源化事例について議論


プラスチック再資源化の工程見学

お客様の声 アズビル株式会社様

azbilグループは「人を中心としたオートメーション」で、人々の「安心、快適、達成感」を実現するとともに、地球環境に貢献します。グローバルで「ビルディングオートメーション」「アドバンスオートメーション」「ライフオートメーション」の3つの事業を推進し、お客さまとともに、オフィスや生産の現場、生活といった様々な場面で“azbilグループならでは”の価値提供を目指しています。  コニカミノルタの環境経営には関心があり、コミュニケーションをとる中で立ち上げ前の環境DPF の構想も聞いていました。環境関連の情報は日々変化するため、自社単独での取り組みには限界があると感じていました。多様な企業とネットワーキングできる場を求めていたこともあり、発足と同時に参加しました。当社の喫緊の課題だった「スコープ3 カテゴリ1」におけるサプライヤーエンゲージメント等について、同じ課題を持つ企業の有志によるアズビル主催のディスカッションの実施に挑戦しました。コニカミノルタからは、参加企業選定やテーマ設定などについてのサポートを受け、効率的かつ有益な議論が実施できました。企業間のコネクションもでき、有意義な経験となっております。

アズビル株式会社 サステナビリティ推進部 永山綾子


アズビル株式会社

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