百貨店の食品ロス削減をSaaS型AI需要予測サービスが実現

近年、気候変動に伴う災害リスクの増大などの社会課題が顕在化する中で、環境問題の解決に向けた具体的な対策が求められています。食品小売業界においては食品ロス対策の必要性が高まっており、その解決策として適切な生産量や発注量を示す需要予測システムの活用が期待されています。現在、多くの企業の発注業務が、担当者による長年の経験と勘に頼った運用となり属人化しています。また、以前より存在する需要予測システムは、専用サーバーや特別なシステム構築が必要となるなど、高額なコストが導入の課題となっています。そうした中、「AIsee」を始めとしたクラウドを介してサービスを提供するSaaS型のシステムが登場したことで、これまでコスト面の課題やシステム管理の複雑化から導入を見送っていた企業への導入が進んでいます。
「AIsee」は、DX推進による業務の属人化の解消と有限な資源の有効利用を推進し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

導入の背景

大丸東京店ではこれまでも、売場での値引き対応や販促活動の強化など、サステナビリティ活動の一環として食品ロス削減に取り組まれてきました。また、同時に更なる食品ロス削減の取り組みとして、「発注・製造」の工程をテクノロジーで適正化することを検討されていました。当時の発注作業は、過去の来客数、天候、曜日、イベントや百貨店の売上目標等に応じて、各テナントのベテラン社員がこれまでの経験と勘をもとに判断する運用となっており、発注業務が属人化し、担当者の負担となっていました。ベテラン社員に頼っていた運用のシステム化を図ることで、高度な予測による食品ロス削減の実現と属人化の解消を目指し、2022年８月に「AIsee」が導入されました。
「AIsee」の導入には、特別なシステム構築や専用端末の必要が無く、PCとインターネット環境で利用できる点、運用時には必要な伴走支援が行われる点、月額50,000円からの低コストで利用できる点が評価されました。

コニカミノルタジャパンは大丸東京店が抱える課題、要望のヒアリングを丁寧に行いながら、「AIsee」の導入から運用までを支援しました。また、顧客の要望に合わせた機能拡充にも対応するなど、細やかにサポートできる点は顧客からも高い評価を得ています。

変更履歴
サービス提供終了に伴い、【AIseeについて】の項目内URL、【お客様のお問い合わせ先】を変更しました。［2024年4月1日］