• 2021.09.30

    多様な働き方ができる今、未来への可能性を見つけるオフィスに込められた想い

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    多様な働き方ができる今、未来への可能性を見つけるオフィスに込められた想い
    新型コロナの影響によりテレワークでの働き方が注目されてから1年以上が経過しました。テレワークで働くことで、これまで当たり前だと思っていたオフィスに出社する働き方だからこそできることにも気付いた方もいるのではないでしょうか。
    今回はコニカミノルタジャパンが考えるニューノーマル時代の働き方を実現するオフィス「つなぐオフィス」をデザインした社員へ、オフィスデザインに込めた想いをインタビューします。

INDEX

コニカミノルタが考えるニューノーマル時代の働き方とオフィスの必要性

――今回インタビューにお答えいただくのは、マーケティングサービス事業部 空間デザイン部 デザイングループ デザイナーの梅田 眞世さんです。

梅田さん「よろしくお願いします。」

――梅田さんは普段どのようなお仕事をされているのですか?

「私が所属する空間デザイン部は、オフィスデザインや働き方に課題を感じているお客様に対し、移転やリニューアルに伴う空間のデザインや働き方のコンサルティングを行い、お客様の目指す働き方を一緒に考え、それを形にしていく仕事をしています。
コニカミノルタが自社実践した働き方改革のノウハウをもとに、お客様の理想の働き方や、お客様ごとの働きやすさを追求した、意味のあるデザインを提供し、お客様の将来のビジョンを実現しています。」

コニカミノルタジャパン 梅田さん_01
マーケティングサービス事業部 空間デザイン部 デザイングループ デザイナー 梅田 眞世さん

――お客様それぞれの理想の働き方を追求したオフィスデザインを通して、お客様のいいじかんを実現しているのですね。2021年7月にコニカミノルタジャパンは本社 浜松町オフィスの一部分をニューノーマル時代の働き方を実現するオフィス「つなぐオフィス」としてリニューアルオープンしました。このオフィスのデザインを担当されたのが梅田さんです。オフィスをリニューアルするという話を聞いた時の心境を教えてください。

「当時、中長期の経営計画を検討するにあたって、2030年を見据えてこれからの働き方を考えようと進めていたタイミングで、コロナが流行り始めました。日本社会全体の働く人を取り巻く環境がガラッと変わったことを受け、『この数年は大きな変動の時期になるため、様々なことに挑戦しながらPDCAを繰り返し、自社実践をしていこう』という話になりました。『これ』という正解を出すことができない難しい設計になると感じながらも、正解がないからこそできることがあるというワクワク感もあったと思います。」

――ニューノーマル時代の働き方実現のためには、どのような要素がオフィスに必要だと考えてデザインされたのでしょうか。

「テレワークやオフィスワークなど、社員一人ひとりが働く場所を自由に選べるようになった今、これまで以上に『働きたいと思えるオフィス』にしなければいけない、と思いました。オフィスに必要な要素について考えるため、最初は『どのような時にオフィスに行こうと思うのか』について部内でワークショップを行い、様々な意見を集めました。その中で、オフィスで働くからこそ価値が高まる』ということが重要だと考え、社員が、より創造的に、より効率的に、より自分らしくイキイキと働ける環境になるようにオフィスのデザインを行いました。」

新しい働き方の実現を導くつなぐオフィスに込められた想い

――ニューノーマル時代の働き方実現に向けての思いを込めてデザインしたつなぐオフィスが完成した、今の心境を教えてください。

「今回のオフィスは未来につないでいくための第一歩で、達成感はほとんどありません。むしろここから、社員のオフィス利用データを活用しアップデートを繰り返しながら、私たちの働き方だけでなくお客様の価値にも繋げていかなくてはいけないので、スタート地点に立ったような心境です。ですが、今回のオフィス完成に向けて、すでに多くの部署が共創しあい、デザイン的な要素以外にも座席予約アプリMOBOTIXによる画像解析などのシステム面でも、様々なノウハウにつながる可能性が膨らんできていて嬉しいです。」

コニカミノルタジャパン 梅田さん_02

ニューノーマルの働き方を実現するつなぐオフィスの特長的なエリア、機能は以下の記事でご紹介しています。

――梅田さんご自身、つなぐオフィスで働くことで、働き方は変わりましたか?

「はい、大きく変わりました!今までのオフィスもフリーアドレスで自由に座席を選んで働いている社員もいましたが、私が所属する空間デザイン部は部署の座席エリアが決まっているグループアドレスで働いていました。気付けば、コミュニケーションは部内に留まり、毎日ほぼ同じ景色・同じ姿勢で業務を行っていました。つなぐオフィスでは様々な部署の人が、それぞれ業務の内容に合わせてその日その時に最も適切な場所を選んで働いているため、部署を超えた自然なコミュニケーションが圧倒的に増えました。オフィスに行く理由も、これまでの来客対応や請求書の処理をはじめとしたオフィスに縛られる業務から『ものすごく集中したい』、『リラックスしながら考えたい』、『誰かと話をしたい』などに変化してきています。私自身、働き方をデザインできているなと実感しています。」

―――自宅では叶えられない、オフィスで働くからこそ高められる価値がある、ということですね。つなぐオフィスには梅田さんのお話にもあったように、集中したいときに使う座席、会話しながら仕事をしたいときに使う座席など、様々な働き方を実現できる座席が用意されています。特にお気に入りの場所はありますか?

「集中力を高めるHigh Focusエリアのブルーの3連集中ブースがお気に入りです。ほどよく囲まれた集中ブースは没頭することもできますし、すぐに次のアクションを取ることができる軽快さもあります。」

コニカミノルタジャパン 梅田さん_03

――視界が遮られるので集中力が高まりますね。各座席で色が異なりますが、ここにもこだわりがあるのでしょうか?

「はい、集中ブースのこだわりは配色です。集中ブースというとあまり多くの色を使わないイメージがあると思いますが、今回はブルーやイエロー、オレンジ、植栽のグリーンなどバイオフィリックデザインと言われる生産性や創造性に良いとされる自然界の色を用いてデザインをしています。中でもブルーのグラデーションは3連ならではのデザインで、空や海を連想させています。」

「つなぐオフィス」集中力を高めるHigh Focusエリア

――そう言われると、このベージュ色の座席は砂浜の色のようにも見えますね!この3色は心を落ち着けて思考を巡らすことができる気がします。

「あと、今日のインタビューで使用している、創造性を高めるHigh Creativityのエリアにあるハイテーブルもおすすめです。ハイテーブルは一つの大きなテーブルに異なる部署の人が集まって座ることができる場所なので、いつもと違う情報や緊張感が感じられ、お気に入りです。立ったまま作業ができる高さなので、私の業務上、雑誌やサンプル品を並べてみては次の資料と交換し、歩き回りながら働くのにも最適です。」

――なるほど、近くにいる人に声をかけて、机を囲んで意見交換したりなどもできますね。

「つなぐオフィス」創造性を高めるHigh Creativityのエリア

ニューノーマルの働き方を自社実践!より良い働き方を目指すための取り組み

―――先ほど、今回のオフィスは未来につないでいくための第一歩、社員のオフィス利用データを活用しアップデートを繰り返す、とのお話がありました。つなぐオフィスはまだ「完成」ではなく、社員が働きながら、これからの時代の働き方に必要なオフィスの機能や価値を検証し、より良いオフィスへと進化させ続けるオフィスとなっているそうですね。

「これからの10年は今までの10年よりも速いスピードで変化していくと私は思っています。正解が分からない今の世の中で、お客様に、タイムリーに未来の働き方を提案し続けるには、まず、コニカミノルタの社員がつなぐオフィスで働くことで、お客様の一歩先で身をもって働き方における現状の課題や未来への可能性を見つけることが必要だと感じています。お客様の様々な課題に合わせていいじかん設計をご提供し続けるためにも、オフィスの機能や価値の検証を行い、オフィスを進化させ続けていくことが必要だと考えています。」

コニカミノルタジャパン 梅田さん_04

―――なるほど。オフィスの機能や価値の検証について少し内容をお聞きしても良いでしょうか。

「社内アンケートでも、社員同士のコミュニケーションやお客様との接点の場所として、オフィスを利用したいという意見が多くありました。共創の機会や意欲を増やすことができるかという点は特に力を入れ、様々な方法で検証していきたいと考えています。しかし、現在は緊急事態宣言下ということもあり、議論を弾ませるHigh collaborationエリアや先ほどご紹介したHigh CreativityエリアよりもHigh Focusエリアの利用率が大変高くなっています。「自宅」という精神的にも環境的にも安全なスペースがあっても、集中を求めて会社に出社する人が多いことが検証から分かりました。コロナ禍で、家にいなくてはいけないという前提条件が検証結果に影響している可能性もありますが、集中して仕事をする環境の検証は様々な施策の可能性を感じます。まずは音や光に変化を加えて、効果を見ていきたいですね。」

このほかにもつなぐオフィスでは様々な検証を行っています。詳しくは資料をご覧ください。

まとめ

―――それでは、最後に読者の皆様へ一言お願いします。

「最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事を読んで少しでも、これからの働き方を考えたい、オフィスの在り方を見直したい、と思った方がいらしたら、ぜひ一度、リニューアルした浜松町のつなぐオフィスを体感しにご来社ください。様々な実験や検証がお客様の新しい気付きとなり、未来に繋がっていくと思います。みなさまに価値ある体験をしていただけるよう、私たちはオフィスを進化させ続けながらお待ちしています!」

いかがでしたか?コニカミノルタジャパンではつなぐオフィスでの新しい働き方への取り組みやこれまでの自社実践のノウハウをもとに、お客様が抱えている働き方に合わせたオフィスデザインをご提案しています。今回ご紹介したつなぐオフィスをはじめ、各支社・支店でオフィス見学ツアーも随時開催中ですので、お気軽にお問い合わせください。

いいじかん設計 編集部

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