照度計・輝度計

色彩照度計

CL-200A

JIS AA級に準拠

白色LEDの色温度に最適な小型・軽量タイプの色彩照度計です。
光の相関色温度(K)・色度(xy)・照度(lx)・三刺激値(XYZ)・主波長・刺激純度の測定及び表示が可能です。

製品情報

製品概要

色彩照度計CL-200Aは、光の相関色温度・色度・照度(JIS一般形AA級)・三刺激値・主波長・刺激純度の測定が可能な色彩照度計です。 標準装備されているソフトウェアを使用することで、測定データをエクセルに直接取り込んで自在に処理ができるのはもちろん、LED自動ランク分け、JIS相関色温度の計測・表示、多点測定(最大30点)システムの構築等が簡単に行えます。

主な用途

  • 有機EL(OLED)・LEDなど各種照明の色温度・色度・照度チェック
  • LED看板(サインボード)の開発・品質管理・メンテナンス
  • 照明用LEDモジュールの配光特性評価
  • 照明器具の照度分布特性評価
  • 建築・インテリア照明の研究
  • 照明空間の演出・調整
  • 光源Boxのメンテナンス
  • プロジェクタの光源の研究・色検査
  • 心理学実験環境のチェック

主な特長

相関色温度(K)を簡単に測定ができます。
色度(xy)とは

色や光に関してのさまざまな国際的な取り決めを行う機関として、国際照明委員会が組織され、この国際照明委員会(Commission Internationale de l'Eclairage、略称:CIE)では、色を数値で表す方法として、1931年にXYZ表色系が制定されました。その後、いろいろと改良が加えられ、現在ではさまざまな表色系が色彩コミュニケーションのルールとして世界共通で使用されています。
XYZ表色系は、光の三原色(R=赤、G=緑、B=青紫)の加法混色の原理に基づいて発展したもので、色度図を使って色xyで表します。下図(左)はXYZ表色系色度図です。図からわかるように、横軸方向がx、縦軸方向がyです。また、無彩色は色度図の中心にあり、彩度は周辺になるほど高くなります。

相関色温度(Tcp)」とは

黒体(完全放射体)というエネルギーを完全に吸収する理想的な物体は、温度が上昇していくと、発する光の色が赤→黄→白と変化していきます。このときの絶対温度T[K]を色温度といいます。また、この温度と色の軌跡(黒体軌跡)をxy色度図上で表すと、下図(右)のようになります。
光源の色が黒体軌跡上にない場合、完全に一致しないがもっとも近似の黒体の温度を「相関色温度」といいます。 一般的に相関色温度は黒体軌跡からの偏差(Δuv)と共に表されます。

白色LEDの管理に最適。

#

白色LEDの多くは、黄色の蛍光材料を塗布した青色LEDで、蛍光体材料が放射する黄色光と、内部の青色LEDが放射する光を混色して白色光となります。しかし、青色LEDの発光スペクトルは、波長分布が個体ごとに若干異なるため、できあがった白色LEDの白色光にもバラツキが生じます。
そこで、白色LEDには、明るさだけではなく、色の管理が大変重要となります。
本製品は、1回の測定操作で、これら白色LEDの発光に関する管理指標を全て得ることのできる、画期的な製品です。

LED自動ランク分け機能を搭載。

#

標準付属品のソフトウェアを使えば、測定データを直接エクセルに取り込むことができます。さらに、同じソフトウェアを使って、取り込んだデータを色度図上に表示しながら、自動的にLEDのランク分けをすることもできます。
これによって、専門家にしかできなかったLEDのランク分けが、誰にでも視覚的に分かりやすく操作できるようになりました。

遠隔測定が可能。

#

受光部を本体から取り外して、市販のLANケーブルで接続することができます。これにより、手の届かない暗箱内などの測定や、お客様の検査システムへの組み込みも簡単に行うことができます。

環境配慮型製品。

電池交換時期をお知らせするアラートに充電池用の設定を追加し、リユース可能な充電池の使用をサポートします。また、有害化学物質を排除する欧州の環境規制であるRoHS指令も遵守した、環境配慮型製品です。

多点測定、任意校正に対応。

液晶表示やキー操作を行う本体1台に対して、受光部を最大30点まで接続することができます。
(※多点測定には、別売付属品の本体アダプタT-A20、受光部アダプタT-A21が必要です。)
また、白色一点校正、マトリクス校正、任意校正係数自動設定機能に対応しています。

多点照度測定システム(9点の例)プロジェクタなど

多点照度測定システム(5点の例)建築照明など

JIS相関色温度の計測・表示。

JIS(日本工業規格)/ISO(国際標準化機構)が定義している計算式で色温度値の算出が可能です。

4種類の校正機能で測定値の補正ができます。

ノーマル校正:標準イルミナントAを校正光源として測定値を補正
ノーマルユーザ校正:校正光源の値を入力して測定値を補正
マルチ校正:標準イルミナントAを校正光源として測定値を補正
マルチユーザ校正:校正光源のR・G・B・Wの値を入力することにより測定値を補正
※マルチユーザ校正の補正値入力には、本体に標準付属しているデータ管理ソフトウェアCL-S10wが必要です。

受光部にキャップをせずに、自動でゼロ調整が完了します。

電源スイッチをONにするだけで、受光部にキャップをしなくても自動的にゼロ調整(ゼロ校正)が行われますので、すぐに測定を開始することができます。

すっきり快適操作のキーカバー方式です。

多機能でありながら、普段使用しないキーは、上下にスライドするキーカバーですっきり隠すことができますので、誤操作を防ぎ快適な操作を実現します。

LCDバックライトが自動点灯します。(低照度、ホールド時)
電源は、単3電池またはACアダプタ(別売)が使えます。

ページトップへ戻る