責任あるサプライチェーン
方針／体制
基本的な考え方
お取引先との信頼関係のもと、製品そのものだけでなくサプライチェーン※における社会的責任を果たしていきます。
コニカミノルタは、「新しい価値の創造」の経営理念のもと、社会の発展に寄与する革新的な製品・サービスを創出し、お客様の満足を追求します。
コニカミノルタは、原材料や部品などの資材の供給や生産、物流やサービスをお願いするお取引先の皆様を、“事業活動に不可欠なパートナー”と考えています。お取引先の皆様とともに「世界中のお客様に、革新的な製品やサービスをタイムリーに提供する」という共通の目的に取り組むため、透明で公正な取引を通じた信頼関係の構築に努めています。グローバル企業として社会からの信頼を獲得するためにコニカミノルタは、お取引先を含めたサプライチェーンにおいての労働（人権）、倫理、環境、安全衛生に配慮したCSR調達を推進しています。また、紛争地域にあるサプライチェーン最上流の鉱山における人権侵害を防止するために、責任ある鉱物調達への対応を進めています。
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- サプライチェーン：調達、生産、物流、販売を経て、お客様に製品やサービスが提供されるまでの一連の流れ
背景と課題認識
世界には労働者の権利に配慮されているとは言えない強制労働や劣悪な環境で働かされている労働者が存在し、特に児童、移民（国内および外国からの）労働者がその負の影響にさらされる可能性が高いこと、企業は製品だけでなく、製品をお客様にお届けするためのサプライチェーンについても労働（人権）、安全衛生、環境、倫理の改善などの社会的責任を持つ必要があることをコニカミノルタは認識しています。
基本方針
コニカミノルタは、人権をはじめとした社会課題に配慮された、持続可能な社会の構築への貢献を目指しています。その実現に向けて、サプライチェーン全体で、お取引先と協働で社会課題の解決に取り組んでいます。こうした取り組みを通じて、コニカミノルタとお取引先、双方の企業価値を向上し、お客様により安心して購入いただける製品を供給することで、“共有価値の創造”につなげていきます。
コニカミノルタでは事業活動を行う行動原則を「コニカミノルタグループ行動憲章」に定めており、人権の尊重や責任ある調達についてもその重要な要素としています。さらにその行動原則に基づき、「コニカミノルタグループ人権方針」や「コニカミノルタ調達方針」を策定しています。
コニカミノルタ調達方針では、適正な調達活動を推進するため、オープン、フェア、グローバル、コンプライアンス、エコロジーを基本姿勢として掲げるとともに、お取引先への要請事項を明確にしています。
この方針のもと、2013年度のRBA※への加盟を機に、RBA行動規範を「コニカミノルタサプライチェーン行動規範」としました。これは、サプライチェーン上の労働（強制労働、児童労働、結社の自由など）、安全衛生（緊急時の備え、労働災害、産業衛生など）、環境（エネルギー使用、CO2/GHG排出量を含む気候変動の影響、水利用、汚染、廃棄物、資源利用など）、倫理（知的財産、プライバシー、腐敗防止など）の分野における継続的改善を通して持続可能な社会の構築に貢献していくために、コニカミノルタがサプライヤーへ遵守を要請しているものです。
取引基本契約書にも「コニカミノルタサプライチェーン行動規範の遵守」を盛り込み、お取引先にも本行動規範の遵守を要請しています。
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- RBA（Responsible Business Alliance）：電子機器業界を中心に、グローバルなサプライチェーンにおける責任あるビジネスを促進することを目的とする非営利団体
方針体系図
コニカミノルタ調達方針
コニカミノルタサプライチェーン行動規範
上記以外の言語については、RBA行動規範をご参照ください。
コニカミノルタ責任ある鉱物調達方針
推進体制
サプライチェーンにわたってCSR調達を推進する体制を構築しています。
コニカミノルタは、サプライチェーンにおける社会的責任を果たすため、リスクマネジメント担当役員が管轄するリスクマネジメント委員会のもと、全社体制を設置し、その中でCSR調達活動を推進しています。経営企画部門、法務部門、生産企画部門を中心に全社的な活動を進めるとともに、事業領域ごとにCSR調達推進責任者を選任し、それぞれのサプライチェーンリスクを適切に管理しています。
こうした活動を通じて抽出されたサプライチェーンリスクは、年２回開催されるリスクマネジメント委員会において報告・審議される体制を整えています。
サプライチェーン管理
調達戦略と連動したCSR調達で社会的責任を果たしていきます。
コニカミノルタはグローバル企業として、世界約50カ国にグループ拠点を持ち、グループ全体の調達金額は約 5,900億円、お取引先数は約2,400社です。
その地域比率としては日本32％、ASEAN18％、欧州16％、米国16％、中国16％、その他地域2％となっております。
コニカミノルタでは、メーカーとしての高品質なモノづくり力を活かした生産活動を実施しており、主要な生産拠点は日本、中国とASEANに有しています。コニカミノルタでは調達を、直接生産に使用する物品と、会社運営、事業活動、開発および間接的に生産に必要な物品・サービスに分け、それぞれ直接材調達と間接材調達として活動を行っています。
直接材調達では、生産に必要な部品や原材料は生産拠点に近い地域から調達することで、物流コストの削減や環境負荷の低減を図ることができるため、現地調達が可能な資材については生産拠点の近くで調達するリージョナル調達を基本として推進するとともに、資材の一括購入によるコストダウンや、高い技術力が必要となる高付加価値部品は日本の調達部門が集中調達するなど、ワールドワイドに最適な調達先を選定するグローバル調達を戦略的に使い分けています。一方で、近年の各国の環境規制の強化、人権リスクへの配慮要請、自然災害や感染症によるサプライチェーンの分断リスクも鑑み、代替のきかない重要な部品・原材料については、供給ルートを粗原料まで遡って把握を行い、調達先の複数確保や代替材料を検討することでリスクの回避に取り組んでおります。
また、間接材調達においても、各国拠点で調達すべき品目とグローバル契約によるワールドワイドでの最適調達を組み合わせ、効率的な調達を進めており、生産資材以外の物品やサービスに関しても管理部門により戦略的にコストダウンを進めております。
主力事業である情報機器事業においては、販売後の機器メンテナンスに関する作業が必須のため、それにかかるサービス系費用も大きな割合を占めています。
2024年度 調達地域分析
(調達金額ベース)
2024年度 調達地域分析
（直接材調達に関する取引先数ベース）
2024年度 調達分類分析
（調達金額ベース）
