支援の必要性
Column 01

無理なく、楽しく育児を続けていくコツ

長丁場の子育てに。「息抜き」「手抜き」のススメ

「子どもは一生懸命育てなければ!」「できるだけのことをしてあげたい!」と思うのが、親心ではないでしょうか。しかし、子育ては長丁場。毎日全力投球で走り続ける、というのはなかなか難しいものです。

楽しく育児を続けるために「息抜き」「手抜き」をおすすめします。

「そもそも息抜きってしていいの?」「育児に手抜きなんて!」と思うママもいるかもしれません。しかし、ママも赤ちゃんも1年生。慣れないオムツ替えや授乳、夜泣きなど…。お互い初めてのことばかりで、すぐにうまくはいきません。

毎日の育児に対応することだけでも大変なのに、生活のすべてに真正面から向き合っていては体も心も持ちません。真面目で頑張り屋なママほど、「こうしなきゃ!」「もっと頑張らなきゃ!」と高いハードルを課してしまうともっと苦しくなってしまいます。

加えて、育児は孤独になりがちです。「育児本に書かれていることと違う」「他のお子さんと違う」といった成長課程による悩みが出てきたり、普段赤ちゃんをよく見ているが故に、あれやこれやと心配になってしまうママも。こうなってくると、視野が狭くなり、一人で悩みを抱え込んでしまうのです。

そこで、必要なのが「息抜き」と「手抜き」です。息抜きは、気分転換です。「また頑張ろう」という気持ちが湧いてきます。手抜きは、全部完璧にやりすぎないということ。「たまにはこれくらいで」と自分を甘やかすことも大切です。

「息抜き」「手抜き」って何をするの

「息抜き」「手抜き」と言っても、何をしたらいいのかわからないというママもいるでしょう。まずは、少し赤ちゃんと離れる時間を持つ「息抜き」、神経質になりすぎない「手抜き」がおすすめです。

「すべて自分で」から「誰かの手を借りて」、「完璧にやる」からたまには「まあ、いいか」という考えに、意識的にシフトしてみましょう。

具体的には、「育児支援サービスを利用して自分のために時間を使ってみる」「子どもをパートナーに任せて友達と過ごす」「今日中にやっておきたいことを明日にまわす」などです。

赤ちゃんが泣いては抱っこをし、オムツを替える。やっと寝たと思えば、「大丈夫かな?」とのぞき込む…。赤ちゃんのお世話をずっとし続けることは大変で疲れることです。これは赤ちゃんのママであっても、です。

ママの気分は赤ちゃんにも伝わります。ママの気分転換は、赤ちゃんのためでもあるのです。「何かうまくいかないな…」そんな時こそ、息抜きが必要です。少し自分を楽にしてあげてください。

息抜きは、自分への愛情を育む時間

「息抜き」「手抜き」をすると、なんだか赤ちゃんに愛情を注いでないような気がすると罪悪感をもつママもいます。しかし、そうではありません。

全力で向き合える時は全力で、休むとき休む、というめりはりが大切なのです。全力でがんばった自分の気持ちを整える方法、それが「息抜き」「手抜き」なのです。

子育ては長丁場。子どもの成長段階によって悩みも変わっていき、心配はつきないものです。常に心配なのは、愛情があるから。

子どもにたくさんの愛情を注ぐためにも、ママ自身にも愛情を。適度に息抜きを取りながら、わが子にもたっぷりと愛情を注いで、幸せな時間を積み重ねていけたらいいですね。