沐浴

ここでは赤ちゃんのお風呂(沐浴)についてお伝えします。妊娠中に準備できること、準備する前に知っておいて欲しいことなど、いくつかのヒントをご紹介できればと思います。出産施設によっては沐浴を見学したり、実際に練習する機会があるかもしれません。沐浴はどこでする?だれが?どうやって?などいくつもの選択肢が待ちうけています。あなたと赤ちゃんにとって安全で最適な選択肢を一緒に考えてみましょう。

Lesson

レッスン
  • 日本では一般的に「毎日の沐浴」が言われています。一方で、洗い過ぎのデメリット(ドライスキンなど)の報告もあります。赤ちゃんの肌の状態や季節にもよりますが、特に汚れが気にならないのであればお風呂をスキップしたり、清潔な濡れタオルで拭くだけもよいとする報告もあります。肌機能を保つためにも「乳児のお風呂は週に2~3回程度」「毎日のお風呂は不要」と推奨する国も多くあります。

    参考文献
  • 赤ちゃんの肌を洗う際に目の荒いガーゼ素材や硬い素材のタオル地などでゴシゴシとこするとデリケートな皮膚を過度に刺激し、肌トラブルの原因となる可能性があります。特に肌が弱い生後数週以内であれば手のひらや柔らかい布を使って優しくなでる程度でも十分でしょう。ただ、おしりなど汚れが気になるところは丁寧に洗い流してあげましょう。

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  • 目立った汚れなどがなければ、お湯で軽く洗うだけで十分という報告もあります。イギリスでは現在、生後1ヶ月はお湯だけ(洗浄剤、保湿剤は不使用)が推奨されています。「洗う=清潔に保つ」よりも「必要以上に洗わない=保湿機能を守る」重要性が明らかになってきました。しかし、暑い時期は関節やおしりなどに汚れがたまることも。洗浄剤を使う際は添加物が少なく、マイルドなものを選びましょう。また1回に使う量が多すぎたり、洗浄剤のすすぎ残しがないよう注意しましょう。

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  • 保湿剤にはさまざまな意見や推奨がありますが、ポイントは赤ちゃんの肌のバリア機能を損なわないことです。生後1~2か月はバリア機能が弱いので、汚れが気にならないのであればお風呂や保湿剤はスキップしてみたり「体を拭くだけの日」を入れることも大事なスキンケアです。お湯に浸かって皮脂を落とす洗浄剤を使用するのであれば保湿剤が必要なことも。肌バリアが弱い時期の洗い過ぎは、かえって肌トラブルを生じやすくなるという報告もあります。

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  • 赤ちゃんが空腹/満腹以外の時間帯ならいつでもよいでしょう。お風呂は毎日だいたい同じ時間帯に入れるほうがいいという意見もありますが、赤ちゃんとの生活に慣れるまでは、決まった時間に入れるのも一苦労。サポートが得られやすい時間や入れる人にとって入れやすい時間帯にずらしても大丈夫です。お風呂の時間帯が異なっても弊害やリスクは特に報告されていません。新生児期を過ぎ、赤ちゃんとの生活に少しずつ慣れてきたあたりから、だんだんと時間帯を決めていっても良いでしょう。

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  • 残念ながら国内には規格基準がありません。さまざまなタイプの沐浴槽が販売されていますが、安定した場所に設置され、無理のない姿勢で使えるものが良いでしょう。沐浴する場所や誰が行うかによって、使いやすいバスタブは異なるかもしれません。素材は硬質プラスチックや空気で膨らますタイプのものがあります。購入する場合でも、譲り受ける場合でも、事故防止のための取扱説明書は必ず確認しましょう。

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  • 台所や洗面台のシンクを使用する場合、蛇口や突起物に赤ちゃんがぶつからないか確認しましょう。蛇口に残っていた熱湯で赤ちゃんが火傷をするリスクもあります(給湯器が高温設定になっていないか注意しましょう)。高さのある台に沐浴槽を置く場合は必ず安定性を確認しましょう。不安定な台はお湯の重みでバランスを崩す場合もあります。また水に濡れて滑りやすい床にも注意しましょう。寒い季節は十分暖めた部屋で行いましょう。

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