濃度計(蛍光分光濃度計)

Case Study

Case Study Vol.3■

日本初となるbisshub PRESSシリーズと自動スキャン分光測色計 FD-9及びCGS社 ORIS PRESS MATCHER//WEBの組合せ導入。

ハイエンド色訴求パッケージを構築。
プルーフ作成の高効率化とレベルアップに成功しました。

有限会社リセット (名古屋市中村区)

会社概要

「有限会社リセット」ロゴ

名古屋市中村区。 設立は2000年。 主な業務内容は、デジタルデータ入力・作成・出力・印刷製版(デジタル・アナログ)などによる新聞・雑誌・ポスター・パンフレット等広告物の制作。広告電子送稿システムやカラーリモートプルーフ(遠隔地間校正)のライセンスを取得し、NSAC、JMPA、JapanColor にも対応範囲を広げて事業展開している。

有限会社リセットの営業部チーフ 橋本様にFD-9とPRESS MATCHER 一括導入の目的と効果についてお話を伺いました。

高速で安定したプルーファーパッケージを構築することで、制作工程の高効率化とコスト削減を実現できると考えました。

営業部
チーフ 橋本 芳財様

弊社は、対象となる印刷基準が新聞から雑誌、商業印刷まで多様であり、また、最終仕上がりまでに何度も繰り返しプルーフ出力が必要です。さらに、プルーファーには安定した品質と出力スピードの両立が求められていました。そこで、これまでのインクジェットプリンタによるプルーフ出力よりもスピードが速く、一枚単価が安い電子写真プリンタをプルーファーとして活用出来れば、途中工程のプルーフ出力の効率アップと低コスト化を実現できると考えました。自社の作業効率化のみだけではなく、取引先の広告代理店が求めるレスポンス及びクオリティに対し数年越しに温めていたプランの実現に向け、他社プリンタを廃棄し、bizhub PRESS C1060 2号機を増設、さらにCGS Japan社からのアドバイスにより、同社の高精度カラーマッチングソフトウェアORIS PRESS MATCHER//WEB 1.4へのVersionUPと、自動スキャン分光測色計FD-9をセットで採用。bizhub PRESS シリーズ導入先としては日本初となる「ハイエンド色訴求パッケージ」が実現しました。

bizhub PRESS C1060の増設にあたり、FD-9とORIS PRESS MATCHER//WEBを一括導入。
高い色調整機能により、難しい新聞プルーフにおいてクライアント様にご満足いただける色管理に成功しました。

新聞プルーフではコート紙と異なり、独特の風合いと新聞独自の濃度設定を求められるため、再現が難しいのですが、オープンなシステム環境が組める高精度カラーマッチングソフトウェアCGS社 ORIS PRESS MATCHER//WEB 1.4と、自動スキャン分光測色計FD-9によるECI2002チャートの高速高精度測定との組合せにより、従来までのbizhub PRESS C1060の色再現力を最大限まで引き出すことに成功しました。また、印刷本紙に近似した用紙に印刷できることで、より印刷本紙に近いプルーフを作成できて、お客様からも高い評価を頂いています。
設置調整時の多岐に渡るターゲットに対するカラーマッチング作業においても、朝10時から開始して15時迄には各チャートの測定と自動フィードバック3セット分(計21枚のチャート測定と計21回のカラーコレクション)を全て完了するという驚異的なスピード作業を実現。
加えてターゲットとの色差が平均⊿E*ab=1近辺という高精度なカラーマッチング結果をもたらしました。さらに目視による微調整が必要な場合でも、デバイスリンクプロファイルの階調補正を直感的に行うことができ、これによりカラーマッチング作業時間と手間を大幅に短縮することが出来ました。


bizhub PRESS C1060(2号機)とFD-9


CGS社 ORIS PRESS MATCHER//WEB 1.4

電子写真プリンタの原理に起因する色変動が、プルーファーとして許容できるかという心配がありましたが、FD-9を使用したスキルレスなキャリブレーション作業により色の安定化が実現し、全く問題なく運用出来ています。
bizhub PRESS C1060の仕上がりの色もインクジェットプリンタと遜色がないため、最終プルーフには、インクジェットプリンタ出力を用い、途中工程のプルーフは全てbizhub PRESS C1060と使い分けることで、大幅な効率アップとコストダウンを実現しています。

Page Scope Direct PrintによるHot Folder運用

作成した複数種類のデバイスリンクプロファイルごとのHot FolderをPage Scope Direct Printで作成。DTPオペレーターのMacから出力用ファイルを各Hot Folderに投げ込むだけで、任意のカラーターゲットにマッチングされた出力物が得られます。多岐に渡るターゲットの煩雑な出力管理でも、簡単で事故のないワークフローを実現しました。

今後の展開は・・・


bizhub PRESS C1060(1号機)

bizhub PRESS C1060を複数台運用していますので、機器間の微妙な色の違いもこの仕組みを使って簡単に合わせることができると考えています。最近はクライアント様の色へのこだわりも多岐に渡っており、色や文字品質への要求レベルも上がっています。そのため、現在は新聞社様の個別色基準に合わせた管理を行っています。今回の「ハイエンド色訴求パッケージ」導入により、デザイン段階での文字品質の良さと印刷本紙に近い仕上がりにクライアント様から感動の声を頂いています。

ページトップへ戻る