濃度計(蛍光分光濃度計)

Case Study

Case Study Vol.1■

Japan Color2011プルーフ運用認証取得に向けて蛍光分光濃度計FD-5を導入。

Digital Konsensus Premium のスムーズな認証取得に成功しました。

東京平版株式会社 (東京都新宿区)

会社概要

東京平版株式会社

東京平版株式会社

東京都・神楽坂。 設立は1939年。主な業務内容は印刷物等の企画・デザイン・制作・製版および印刷。
2012年1月に「Japan Color 標準印刷認証」を取得。
2012年5月に「Japan Color プルーフ運用認証」を取得。
創業してから70年以上にわたり、美しい印刷物を作るための良い製版を追求し続けてきた会社。
ブログ、フェースブック、ツイッターを駆使し、情報発信も行っている。

今回、東京平版株式会社の石川部長様にFD-5を使ったJapan Colorプルーフ運用認証について体験談を伺いました。

FD-5を使えば、Japan Colorプルーフ運用認証も簡単に取れると思いました。

部長 石川様営業部 兼 生産部
部長 石川 淳様

弊社は、印刷会社としてお客様から直接印刷物の依頼をお受けするだけでなく、多くの印刷会社様から製版・校正の仕事を多く頂いております。
そのため、印刷物だけではなく、PDFデータ、フィルム、CTPなど様々な形での納品があります。どのような形の納品でも同じ色で仕上がるような基準が必要であり、そのためにもしっかりとしたカラーマネジメントが必要不可欠となっています。

社内的には何年も前から 、製版・校正・印刷とJapan Colorに準じたカラーマネジメントを行ってきました。対外的に弊社のカラーマネジメントが間違いのない物であることをどうしても証明したかったのです。そこで、先ずは標準印刷認証を取得し「製版・校正もこれに準じたカラーマネジメントを行っています」とお伝えしようと考え、標準印刷認証の取得に取り組みました。この時、測定器は、x-riteの508を3台所有していたので、これを使用しました。審査には5000枚の連続印刷があり、印刷機のコンディションがよくないと安定して刷るには難しく、この調整作業に時間がかかりました。震災の影響もあり、約1年かかりましたが、2012年1月無事に認証取得しました。

 

図1:Digital Konsensus Premium図1:Digital Konsensus Premium

Japan Color 認証制度にプルーフ運用認証が追加されたことで、弊社のカラーマネジメントを信頼していただくためにもこのプルーフ運用認証の取得は不可欠であると思いました。私は、印刷工程の中でも、製版・校正、つまりプリプレス段階でのカラーマネジメントこそ一番重要であると考えています。そのため、プルーフの品質には強くこだわりがあり、弊社では本紙校正かDigital Konsensus Premiumを使用しています。Digital Consensus Premiumは、印刷再現性が良く、なによりも網点再現であるため最も信頼出来るプルーフだと考えています。
今回、プルーフ運用認証をDigital Konsensus Premiumで取得するにあたって、測定器を精度の高い確実なものにしようと考え、最新のコニカミノルタFD-5を購入すると同時に、コニカミノルタさんに協力を依頼しました。おかげさまで、第一回認定企業というおまけ付きで認証を取得できました。コニカミノルタさんのご協力のおかげでプルーフ運用認証の方が標準印刷認証よりも、よりスムーズに取得することが出来ました。

コニカミノルタが申請の進め方・注意点などをアドバイス。

図2:Japan color プルーフ運用認証のフロー図2:Japan color プルーフ運用認証のフロー

申請から認定までの手順は、左図2のフローですが、最も大事なのが機器の設定・調整段階です。
Digital Konsensus Premium には、色調整・プロファイル作成等の有償サポートがありますが、今回の運用認証取得においては、それに加えて申請の進め方・注意点等、適切なアドバイスをいただきました。
(※JC認証におけるサポートはコニカミノルタジャパン株式会社 PPG事業統括部 担当営業へご相談ください。)
そのおかげと測定器をFD-5にしたことにより、安心してプルーフ運用認証に挑戦できました。FD-5は見た目との近似性も良く、測定値が安定しており、最初の印象通り軽く、画面表示などの操作性も良く、扱い易かったです。更に国内企業ということもあり、メンテナンスやアフターフォローもよくFD-5にして良かったです。FD-5については、認証取得だけではなく、印刷機の日々の管理用としても使用し、使い勝手がいいので非常に重宝しています。

図3:FD-5 + XYステージによるチャート自動測定図3:FD-5 + XYステージによるチャート自動測定

Japan Colorの認証を取得した結果は・・・

Japan Colorの認証を取得したことにより、お客様も安心して仕事を依頼してくださいます。印刷の立ち上がりも早く、納期短縮、コストダウンもあり、さらには自社の品質、メンテナンスや技術に対する自信もレベルアップし、多くのメリットがあります。今後は、マッチング認証取得にチャレンジしようと考えています。
これから認証を取得しようとする方へのアドバイスとして、標準印刷認証とプルーフ運用認証を個別に取得するのではなく、先に標準印刷認証を取得し、そのOKシ-トをターゲットにしてプルーフを調整してから運用認証を取得する方が、両方がマッチするので後々良いと思います。

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