濃度計のツボ
印刷標準化に向けて
印刷標準とは
現在はカラーマネジメントという言葉は一般的となりました。
カラーマネジメントを行うと多くのメリットがあります。最終的には企業の信頼性を高め、コストダウンにつながる作業です。
カラーマネジメントを実践するには、色の目標を定めなくてはなりません。この目標の前提となるのが印刷です。印刷で安定して再現できる色を基準にする必要があり、これが「印刷の標準化」です。
印刷の全工程で色をどう管理していくかを考え、標準化し、実践すること。
印刷ワークフローと共に印刷工程の円滑な流れを築きます
印刷の標準化により黄色枠で示したような効果が得られ、その結果右に示す多くのメリットが得られることになります。
印刷の標準とは自社で安定して印刷できることが前提ですので、自社独自の基準でも構わないのですが、一般的には、ISO12647に準じた標準が国内、或いは海外でも定められています。
したがって、これらの標準に合わせた方が共通の基準となりますので、取引上も広くアピールでき標準化の効果をより一層期待できます。
印刷の標準に関しては、ISO(国際規格協会)が規格を定めています。印刷方式ごとに分かれており、12647-2がオフセット印刷の規格です。
各国とも基本的にはこの12647-2に準じたそれぞれの標準を作成しています。しかし、国ごとに事情が異なるため、 12647-2に準じてはいますが、全て同一ということではありません。
標準印刷の認証制度を実施しているのは、アメリカ、ドイツ、日本です。
国際規格(ISO12647)
印刷について、用紙の種類、CMYKベタ部の基準、許容誤差、TVI(ドットゲイン)量などを規定した標準規格です。
ISO12647シリーズ
- 12647-1 / 測定機器と測定条件
- 12647-2 / オフセット印刷
- 12647-3 / 新聞印刷
- 12647-4 / グラビア印刷
- 12647-5 / スクリーン印刷
- 12647-6 / フレキソ印刷
- 12647-7 / デジタルプルーフ
- 12647-8 / 検証プリント
認証制度: ISO12647-2に準じた印刷標準の主要な認証制度
アメリカ | ヨーロッパ | 日本 | |
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認証 | G7 | PSO (Process Standard Offset) |
JapanColor |
機関 | IDEAlliance | FOGRA | JPMA (日本印刷産業機械工業会) |