ゼロエミッションへの取り組み

ゼロエミッションへの取り組み 経済性とリスク管理を両立したゼロエミッション活動を進めています。

取り組みの基本姿勢:経済性の重視

経済性を重視したゼロエミッション活動を行っています。

「ゼロエミッション活動」とは、排出物の再資源化を進め、埋め立てられる廃棄物を究極まで減らす活動です。コニカミノルタグループでは、この活動を着実に推進し続けていくために、確実なリスク管理を行いながら、経済性にも考慮することが必要不可欠と考えています。そこで、「ゼロエミッションレベル1」の達成基準には、再資源化率、最終処分率(埋め立て率)だけでなく、費用削減目標を設定しています。また、より高度なゼロエミッションレベル2の達成基準には、外部排出物量の削減率を設定し、さらに進んだ費用削減とリスク低減をターゲットとしています。このように、リスク管理と経済性を観点とすることで、経営そのものに一体化した活動としていることが、コニカミノルタの「ゼロエミッション」活動の特色です。

この目標を達成するためには、まず不要なものを持ち込まず、資源と費用の無駄を根本から排除します。次に、持ち込んだ資源は効率的に使用して排出物発生を抑え、さらに内部リサイクルを行って外部への排出量を減らします。それでも排出されるものは、外部リサイクルを進め、極限まで埋め立て量を減らします。

コニカミノルタグループのゼロエミッション達成基準

レベル1基準
再資源化率:90%以上
最終処分率:5%以下(2次残渣も含む)
費用削減 :外部支払費用90%以上の削減効果(1998年度に対して)

レベル2基準
売上高あたりの外部排出物量30%削減(2001年度に対して)
ゼロエミッション活動の効果

ゼロエミッションの経済効果 2006年度:20億円

ゼロエミッション活動のポイント

取り組みの基本姿勢:リスク管理の徹底

適正な処理のために、廃棄物処理情報を一元管理しています。

排出した廃棄物が確実に適正に処理されるよう、リスク管理に取り組んでいます。国内グループでは、統一的な業者選定ルールを定め、事前調査・現地調査を伴った審査により、安心して委託ができる廃棄物処理業者を選定し、データベースに登録して管理しています。

さらに、データベースには、不法投棄に関する情報、法規情報、環境技術、グループ内で蓄積したノウハウなど幅広い関連情報も盛り込み、一元管理し適正な廃棄物処理とグループ全体の活動レベルの向上に役立てています。

再資源化実績

再資源化を促進、埋め立て量を削減しています。

再資源化の促進は、工程からでる端材などの内部リサイクルを最優先で進めています。そのために、新たなリサイクル技術や生産技術の研究開発も行っています。

また、埋め立て量についてはエネルギー回収等の2次残渣(ざんさ)も排出者責任と考え、把握しています。その削減のため分別を徹底することはもちろんのこと2次廃棄物残渣(ざんさ)の発生量を確認の上リサイクルルートを選択します。

この結果2006年度ワールドワイド生産事業所の総排出物量は35,681トン、再資源化総量(内部リサイクル量+外部での再資源化量)は34,500トン、埋め立て量は662トンとなり、再資源化率96.7% 最終処分率(埋め立て率)1.9%となりました。また事業所外への排出物量は、25,132トンとなり、2000年度比で18%削減することができました。

日本国内の総排出物量は26,916トン、再資源化総量(内部リサイクル量+外部での再資源化量)は26,356トン、埋め立て量は144トンとなり、再資源化率97.9% 最終処分率(埋め立て率)0.5%となりました。また事業所外への排出物量は、16,367トンとなり、2000年度比で27%削減することができました。

ワールドワイドデータ

ゼロエミッション達成

日本以外で初めてのレベル1を中国2サイトで達成。日本では、レベル2を4サイトが達成

2006年度は、中国の2サイトで、日本以外で初めてとなるゼロエミッションレベル1を達成しました。その取り組みは中国各方面の新聞やインターネットでも数多く取り上げられました。また、日本国内では4サイトでゼロエミッションレベル2を達成しました。

2007年度は、更にワールドワイドな活動へと展開してまいります。

【2006年度ゼロエミッション達成事業所】

レベル1

Konica Minolta Business Technologies (Wuxi) Co., Ltd. 無錫工場
2005年10月に操業開始した当初から、ゼロエミッションの目標値を達成することを前提に循環型社会への対応を進めてまいりました。例えば、社内での徹底した分別などによる再資源化活動の実践や、適正に再資源化できる業者を日本と同じ基準で評価するなど、操業開始から継続しております。

Konica Minolta Business Technologies Manufacturing (HK)Ltd. 石龍工場
1999年のISO14001認証取得活動開始より、廃棄物削減活動を進めており、同工場で成形している樹脂端材の再利用、納入メーカーからのダンボールのプラスチックバケット化による通箱化、生産活動における徹底したロス削減などを実施しました。

レベル2

大阪狭山サイト

ガラスハードディスク基板を加工する際のキズ等による不良品の発生を抑えることにより廃棄ガラスを削減するとともにプリズム洗浄工程での洗浄溶剤の削減を図り大きな効果をあげました。


ガラスハードディスク基板

コニカミノルタオプトプロダクト株式会社

非球面プラスチックレンズ製造時に出る樹脂端材の製造包装への再利用などにより大幅な廃棄物の削減を図りました。


非球面プラスチックレンズ

コニカミノルタサプライズ関西株式会社

トナー製造時のさまざまな工程で発生する端材の再原料化を徹底的に実施することにより大幅な廃棄物削減を図りました。


トナーボトル

豊橋精密工業

トナーカートリッジ部品成形時に発生する樹脂端材の再原料化を図ると共に、トナーカートリッジ組立ラインでの不良品の発生を根絶することにより大幅な廃棄物削減を図りました。


トナーカートリッジ組立ライン


トナーカートリッジ

海外での再資源化活動事例

海外のグループ会社でも、再資源化の推進につとめています。

英国における情報機器の販売会社Konica Minolta Business Solutions (UK) Ltd.でも、使用済みの製品や消耗品、輸送用パレットなど、サイトでの排出物をできる限り有効に再資源化するよう努めています。そのような努力の中、木製の廃パレットが額縁やクラフトなどのアート製品に利用され、複写機の原稿台ガラスがステンドグラスやエッチンググラスなどのガラス製品に加工されるなど、ユニークな用途のリサイクルもおこなわれています。


英国販売会社での排出物のリサイクル例

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