化学物質管理

化学物質管理 削減計画を着実に実行し、2006年度は、VOC大気排出総量リスクを84%削減しました。

化学物質の安全性確認

ライフサイクルにわたる化学物質の総合管理を行っています。

化学物質管理を環境経営の一環として位置づけ、独自の評価基準に従った事前評価・リスク管理(安全性確認システム)を実施することによって、事故や環境への悪影響の未然防止に努めています。特に「大気への有害物質排出削減」「有害物質の製品からの排除」「作業者の労働安全衛生向上」を重点項目とし、グループとしてのリスク低減を推進しています。

また、化学製品MSDSのウェブサイトでの公開、サイトレポートの発行、地域環境報告会の開催など積極的なリスクコミュニケーション活動を行っています。

製品のライフサイクルとコニカミノルタの科学物質管理

安全性確認システム

化学物質の安全性確認システムにより開発・設計段階で有害化学物質を排除しています。

コニカミノルタグループでは、生産で使用する化学品や化学製品に含有する化学品について、新規採用ごとに「安全性確認システム」に基づいた安全性評価を行っています。法令の遵守、環境汚染の防止、製品ユーザー及び作業者の安全性確保を目的として、製品開発のステージごとに評価すべき項目を設定し、コニカミノルタ基準を満たす化学品のみを採用しています。この仕組みにより、法規制で使用制限されている物質,危険有害性の高い化学物質を排除しています。

また、製品の加工・組立あるいは製品サービス時に使用する副資材等についても化学品としての評価を行い、コニカミノルタ基準を満たすものを標準化し推奨副資材としてグループ内に公開しています。

機器製品の化学物質管理については、「製品における環境配慮」のグリーン調達をご覧下さい。

優先削減化学物質への取り組み

化学物質総合安全管理計画に基づき、化学物質のリスクを低減しています。

コニカミノルタグループでは、使用している化学物質の中で、有害性と使用量からリスクが高いと判断されるVOC(揮発性有機化合物)とRoHS対象の特定重金属を優先削減物質として、1997年から自主削減目標を定め、化学物質のリスク低減に取り組んでいます。

特定重金属については、お取引先にもご協力頂きRoHS指令が適用される全ての製品について使用の全廃を完了しています。指令適用外の製品についても、2005年度発売の新製品から全廃対応しています。また、2007年度末には、医療・計測用途等において代替部品の調達が困難な一部の製品を除いて、全ての製品で全廃を達成する予定で進めています。

化学物質総合安全管理計画および2006年度実績
使用量
  2006年度目標 2006年度実績
1,2-ジクロロエタン 3トン以下 2トン
RoHS対象特定重金属 RoHS適用製品*1 での全廃維持適用外製品での事業会社毎の計画策定と実行 RoHS適用製品での全廃維持
各社計画どおり
PVC(ポリ塩化ビニル) 製品包装材*2 での使用全廃維持 全廃維持
大気排出量
  2006年度目標 2006年度実績
ジクロロメタン 116.5トン以下 99.5トン
酢酸エチル 175トン以下 121トン
メタノール 69トン以下 64.2トン
メチルエチルケトン 24トン以下 15.5トン
VOC総排出量*3 82%削減 84%削減
*1
RoHS免除用途を除く
*2
一部封緘用途を除く
*3
2000年度比のリスク換算比率

VOCの大気排出の影響によるリスクを、直接的なヒト健康影響リスクと大気汚染リスクの和と定義し、コニカミノルタ独自のリスク管理指標を定めています。2005年度よりこの指標に基づく目標を新たに設定して大気排出リスクの低減に取り組んでいます。

また、この指標を用いることで代替溶剤のリスクも考慮した大気排出のリスク管理が可能となりました。

生産工程で使用する化学物質については、企画・開発段階において事前評価を行い、国内・海外にかかわらず、産業医および社内外専門家による安全措置の確認を行ったうえで使用するようにしています。また、優先削減物質への取り組み、VOC大気排出総量削減についてはグループワイドの目標として、海外生産事業所でも国内生産事業所と同じ基準で削減活動を展開し、中国大連工場では計画通り、2006年度に塩素系溶剤の使用全廃を達成しました。

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