方針

エコビジョン2050

長期環境ビジョン「エコビジョン2050」

地球環境問題は喫緊の課題であり、環境負荷を抑制して持続可能な社会づくりを実現していくうえで、グローバル企業が大きな責任を有しています。コニカミノルタは、その責任を果たすという強い決意を、2050年を見据えた長期環境ビジョン「エコビジョン2050」に表しています。

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気候変動への対応

長期環境ビジョン「エコビジョン2050」においては、マテリアリティの一つである「気候変動への対応」に長期的な視点で取り組みます。
コニカミノルタは2009年という早い段階から長期環境ビジョン「エコビジョン2050」を制定し、製品ライフサイクルCO₂排出量（スコープ１、２、３）の削減を進めてきました。2023年5月には、マテリアリティの一つに「気候変動への対応」を設定すること、「エコビジョン2050」を改定することを取締役会で承認し、当社の責任範囲である製品ライフサイクルCO₂排出量を2050年に「ネットゼロ」を目指すとともに、2025年に「カーボンマイナス」の達成を目指すこととしました。

ネットゼロとは、温室効果ガスの排出量を「実質ゼロ」にする考え方で、SBTiのネットゼロ定義に沿って、当社事業を脱炭素社会に適合させていきます。

ライフサイクルCO₂排出量（スコープ１、２、３）の2050年ネットゼロに向けて再生可能エネルギーを積極的に活用するとともに、化石燃料を活用したエネルギー起因のCO₂排出量（スコープ１）削減に向けた生産プロセス革新やエネルギー転換を戦略的に進めていきます。
また製品ライフサイクル以外でのCO₂削減貢献量（スコープ４）では、プロフェッショナルプリント事業やインダストリー事業での削減貢献インパクト拡大とともに、再生プラスチックやペロブスカイト太陽電池、バイオモノづくりなど新規事業による削減貢献インパクトの創出を進めます。お客様や社会に対する貢献インパクトを生み出し高めることで、当社ビジネスの競争力に繋げていきます。

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有限な資源の有効利用

2023年5月、マテリアリティの一つに「有限な資源の有効利用」を設定するとともに、長期環境ビジョン「エコビジョン2050」において2050年の定量的な目標を設定しました。
枯渇資源に該当する地球資源^※に依存しない事業形態を目指すため、「地球資源使用ゼロに向けて」をビジョンとしました。
具体的には、自社製品に投入する資源の量を削減するとともに、投入する資源を再生材料、バイオ材料などの循環資源に積極的に切り替えていくことで、地球資源使用量を2050年までに90％以上削減を目指します。
また同時に、当社事業を通じてお客様やそのサプライチェーン上での地球資源削減の貢献量を最大化していきます。自社製品やサービスの提供に使用する資源において、枯渇資源に該当する地球資源に依存しない事業形態へ変革するとともに、事業活動を通じた取り組みにより非財務価値を財務と同期させて企業価値を向上することを目指しています。

※　地球資源：原油や鉱物資源などの新たな採掘をともなう資源で、一般に枯渇性資源と同義。