コニカミノルタ

コニカミノルタについて

製品・化学物質の安全確保

化学物質リスク排除の仕組み

化学物質リスクの事前評価

独自の仕組みを活用し、化学物質の適正管理に努めています。

採用段階でのリスク評価

コニカミノルタは、製品化プロセスにおいて、新たに使用する化学物質に対して、採用候補の段階でリスクを評価する仕組みを構築しています。これにより、製品安全、環境保全、労働安全の各側面において、合理的な化学物質リスク評価を実施し、適切な管理を行っています。

禁止/制限化学物質の制定

化学物質の採用前に行う、リスクの事前評価にあたって、受容できない危険・有害性を排除するために、コニカミノルタ独自の基準により、禁止/制限化学物質を定めています。この基準には、法的に規制されている化学物質だけではなく、専門機関により重篤な有害性を有すると認められた化学物質も含まれています。

物質の使用状況を想定したリスク管理

リスクはばく露形態によって異なることから、より現実に即したリスク管理を行うために、「厳格な安全管理のもとで使用される場合(生産拠点など)」から「不特定多数の使用者が想定され、安全対策が期待できない場合」まで、使用状況を想定した5つのカテゴリーに分類し、それぞれのリスクに応じた安全要件を定めています。

継続使用時のリスク評価

コニカミノルタでは、事前評価を経て生産工程に導入された化学物質についても、定期的に使用量や使用条件の変化がないかどうかを確認し、変化がある場合はリスクを再評価し、適切な管理につなげています。

化学物質の削減

独自のリスク管理指標を定めて、VOC削減に取り組んでいます。

化学物質の有害性と使用量からリスクを評価し、リスクが高いと判断したものの代替化や削減に取り組んでいます。大気排出のVOC(揮発性有機化合物)について、1993年から世界各国の生産拠点で排出量削減に取り組んでいます。

VOC大気排出量削減

VOC については、管理指標として人体や環境への影響度と立地係数を掛け合わせた独自の「環境影響度指数」を設定し、計画的な削減を進めています。サステナブルファクトリー認定制度に従い、拠点ごとに削減目標を設定して取り組んでいます。

データ詳細はESGデータ内の環境データ(Excel)を参照ください

環境影響度指数の算出方法
  有害性係数 物質例
ヒト健康影響リスクのある物質
生態系へのリスクのある物質
大気汚染リスクのある物質
×100 1,2-ジクロロエタン
×10 ジクロロメタン、アクリル酸エチル、n-へプタン
間接的に環境影響のある物質 ×1 イソプロピルアルコール、メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチル
環境影響度指数:コニカミノルタ独自の指数。環境影響度指数(ポイント)=VOC大気排出量(トン)×有害性係数×立地係数
有害性係数:直接的または間接的な、人への健康影響および環境影響の重篤度により、1倍、10倍、100倍で設定(神奈川県の安全影響度評価における係数の考え方を参考に、コニカミノルタが独自に設定)
立地係数:工業団地外5、工業団地内1で設定

データ詳細はESGデータ内の環境データ(Excel)を参照ください

土壌、地下水汚染への取り組み

定期観測による汚染状況管理と、浄化促進および汚染拡大防止に努めています。

土壌や地下水の汚染が発見された拠点では、汚染源の浄化とともに、汚染物質が周辺に影響を及ぼすことがないよう対策を実施し、敷地外流出防止を図っています。
地下水の定期観測を継続しており、浄化の取り組み結果や観測結果の推移は行政に報告し、確認いただいています。

アスベストへの対応

国内各拠点および関係会社の建屋を対象として、吹付アスベストの使用状況を調査しています。残存するアスベストについては、曝露による健康リスクはないことを確認しています。引き続き計画的に除去を進めていきます。

PCBへの対応

国内各拠点および関係会社で保管するPCB廃棄物については、漏洩が生じないように適正に保管・管理するとともに、行政報告と計画的な処理を進めていきます。

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