コニカミノルタ

コニカミノルタについて

生物多様性・水資源

生産活動での生物多様性/水資源への配慮

生産拠点における生物多様性への配慮

ガイドラインやグローバル評価ツールを活用して、取り組みを推進しています。

コニカミノルタは、生産拠点の環境活動を総合評価する「グリーンファクトリー認定制度」等において、生物多様性への対応に取り組んでいます。水使用量の多い拠点に対しては、グリーンファクトリー認定制度内の「ガイドライン基準」において取水量の管理と削減を求めています。また、各工場敷地内の植栽において希少種・絶滅危惧種が発見された場合は、立て看板や柵を設け、適正に保護・管理するよう努めています。

また、生産・研究開発拠点および主要サプライヤーを対象に、水に関する総合的なリスク評価「AQUEDUCT」を用いた分析を導入し、水リスクが「極めて高い」と評価された自社拠点がないことを確認しています。「高い」と評価された自社拠点は1カ所で、本拠点のグループ売上高全体に占める割合は1%未満です。
また、ラムサール条約登録地において、自社操業を行っていないことを確認しています。


東京サイト日野で保護・管理する
キンランの様子

※  AQUEDUCT:World Resources Institute(世界資源研究所)が開発・運営する、地理情報システム(GIS)を用いたグローバルな水リスク評価ツール

水資源削減の取り組み

コニカミノルタでは、各拠点の水使用量を把握・管理するとともに、総取水量の削減目標を設定して、使用量削減のための取り組みを進めています。環境専門スタッフと各拠点の担当者が協働し、削減効果を分析・シミュレーションして、水使用量削減施策の抽出を実践することで、環境改善を行う視点を養う現場コーチング・トレーニングとしても活用しています。主な取り組みとしては、生産拠点では排水リサイクル(工程ドレン水)や自動洗浄の導入、雨水の冷却水利用などの施策を、生産拠点以外では節水コマの設置、配水管の管理・修繕を通して水資源の有効活用に取り組んでいます。地下水を使用する生産拠点では、生産停止時における冷却水の送水停止など、使用量低減に取り組んでいます。

排水管理の取り組み

コニカミノルタでは、排水による水質汚濁防止を目的として、排水に関する法律や条例、協定などの関連法規の遵守状況を確認する遵法監査を、グローバルで定期的に実施しています。2010年代には、工場排水を河川に放流している拠点では、バイオアッセイを利用したWET評価を実施しました。国立環境研究所の協力のもと、水辺に生息する生物(藻類、甲殻類、魚類)を用いた試験を実施し、供試生物への影響(生長阻害、繁殖阻害、ふ化率およびふ化後の生存率低下)が認められないことを確認しました。現在は評価当時との大きな事業変化がないことを確認しています。今後も事業変化に応じて、再評価・新規評価などを検討してまいります。

※  WET(Whole Effluent Toxicity):化学物質ごとの分析ではなく、排水そのものが水生生物へ与える毒性影響を生物応答により評価する手法。

調達における生物多様性への配慮

コニカミノルタでは、当社グループが生態系への影響低減に率先垂範して努めることを「コニカミノルタ調達方針」で規定しています。また「コニカミノルタサプライチェーン行動規範」を制定し、CSR調達プログラムに基づき、お取引先に対して天然資源への悪影響を最小限に抑えていただくようご協力をお願いしています。
また、当社の環境技術やノウハウをサプライヤーに提供する「カーボンニュートラルパートナー活動」では、水使用量を削減するための対策の検討、実施を推進しています。

日本の販売子会社であるキンコーズ・ジャパン(株)では、FSC®(森林管理協議会)の加工・流通過程の管理の認証である「CoC認証」を取得し、オンデマンドプリントによるFSC®認証マーク入りの印刷物の提供を行っています。

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