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Giving Shape to Ideas

アニュアルレポート 2011

事業概況

情報機器事業

売上高構成比、売上・営業利益グラフ

2010年度の業績概要

オフィス分野では、国内外の主要市場で緩やかな需要回復が続く中、お客様のTCO(Total Cost of Ownership:導入・使用・維持管理に係る総コスト)削減に貢献することを訴求した「bizhub」シリーズのカラー機およびモノクロ機が、欧米の主要市場で堅調に推移し、当年度の販売台数は前年度を上回りました。また、新興国専用モノクロ機として投入した「bizhub 184/164」は、中国市場を中心にシェア拡大に寄与しました。

プロダクションプリント分野では、従来シリーズの「bizhub PRO」に加え、「bizhub PRESS C8000/C7000/C6000」の新シリーズカラー機3機種の販売を開始し、デジタル商業印刷市場の本格開拓に着手しました。欧米市場でのこれら新製品への引き合いも強く、カラー機とモノクロ機を合わせた販売台数は前年度を上回りました。

このように、当事業では「ジャンルトップ戦略」に沿って、オフィス分野およびプロダクションプリント分野において市場競争力を高めた新製品を中心とした販売拡大に努めました。また、市場においてニーズが高まりつつあるOPS(Optimized Print Services)のグローバル展開を開始するとともに、ITサービスの強化を図るため、欧州では2010年11月にGetronics社(オランダ)と提携、北米では同年12月にAll Covered社(米国)を買収しました。これらの結果、当事業の売上高は、前年度並みの5,396億円、営業利益は前年度比3.9%減少の374億円となりました。なお、為替換算による減収影響459億円、減益影響167億円を除いたベースでは、それぞれ前年度比8.3%の増収、39.0%の増益という結果となりました。

主要製品販売数量グラフ

「Gプラン2013」に基づく今後の戦略

当事業では、『Gプラン2013』の最終年度となる2013年度に売上高を7,000億円まで伸ばすことを目指します。これを達成するためには、次の3年間もオフィスおよびプロダクションプリント分野において、強い製品を継続して市場へ投入し、競争力を一層高めていく考えです。当事業における成長ドライバーとして、「プロダクションプリント」「新興国」「OPSをはじめとするサービス事業」の3分野に焦点を定めています。

プロダクションプリントについては、当社が強みを持つライトプロダクションの領域からミッド、ヘビーの商業印刷まで事業領域を拡大していきます。そのためには、戦略的な提携も積極的に推進していきます。また、お客様の業種業態別に、しっかりとニーズを捉えた顧客志向のアプローチを集中強化することで、カラーのプリントボリュームにおいてトップポジションを獲得します。

売上高目標グラフ

新興国については、オフィス用MFP分野で強い基盤を持つ中国市場におけるポジションを堅持しつつ、インド、インドネシア、タイをはじめとする他のアジア地域における販売を強化していきます。これを実現するために、販売会社の設置や、それをベースとした販売ネットワークの整備を加速させる考えです。

OPSサービス事業については、サービス対応能力のさらなる強化やグローバルサービスメニューを拡充していきます。そのためには、ITサービス会社を対象とした、M&Aについても積極的に推進していきます。グローバルメジャーアカウントもいくつか成功事例が出ていますが、当社のサービス提供能力の裏づけとして、今後も着実に積み上げていきます。

これらの重点施策を推進することにより、『Gプラン2013』における3年間においては、売上高で年平均成長率9%を目指します。成長の基盤となるA3カラーMFPについては、年平均の販売台数伸長率15%を維持し、安定的に収益を確保していく考えです。また、成長ドライバーであるカラーのプロダクションプリント機は、年平均25%の販売台数成長を図っていく計画です。

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