ゴンの春物語-キツネがくれた赤ん坊-

星空の下で心あたたまる物語を楽しみませんか

  • 上映時間 42分
  • 対象 一般
  • 季節 春
  • ジャンル 物語
  • 管理番号 A-59

紹介する星座

一般的な春の星座・あまり見る事の出来ない珍しい星座(ろくぶんぎ座 他)

ゴンの春物語-キツネがくれた赤ん坊-

あらすじ

物語は、夜空を見上げるゴンと少年の再開から始まります。ゴンと春の代表的な星座を巡るうちに話題は普段見ることの出来ない珍しい星座に移ります。いつもは少年がゴンに色々なお話をしてくれます。でも、今回はゴンが〈キツネがくれた赤ん坊〉というお話をしてくれます。子ギツネがしでかした小さないたずらから、ほのぼのとした物語が展開していきます。

サンプル音声

ストーリー

1.

春の穏かな夜、キツネのゴンは夜空を見上げながら人間の友達の事を考えていました。「今夜は良く晴れているから来てると思ったんだ。」ゴンのいる丘に誰かが来たようです。そう、たった今ゴンが思い出していた少年です。嬉しくなったゴンは”春の星座を見に行こう”と少年を誘いました。

2.

春の星座を巡るうち、〈おおぐま座〉と〈こぐま座〉、〈しし座〉と〈こじし座〉二組の親子星座の話しになりました。ゴンはお爺さんから聞いたキツネの親子の出てくる話しを思い出します。「そうだ!今日はボクが君にお話を聞かせるよ」

3.

ある山間の小さな村に遅い春が訪れ、村人達は総出で忙しく働いていました。その時、森の外れまで出てきた一組のキツネの親子がそんな風景を飽かずに眺めていました。

4.

そんな時、近くの畑の隅に置かれた篭から赤ちゃんの泣き声が聞こえてきました。泣いている赤ちゃんにお母さんがお乳を飲ませるのを見ていた子ギツネは赤ちゃんに興味を持ちます。

5.

次の日、好奇心旺盛な子ギツネは母キツネに黙って再び人里に降りてきてしまいます。そして道端のお地蔵様の側に置かれていた籠の中身が空っぽなのを見ると、”篭の中には赤ちゃんがいないといけないんだ!”と籠の中に飛び込み、赤ちゃんに変身してしまいました。

6.

そこへ帰って来た篭の持ち主である弥吉はびっくり!空だと思っていた自分の篭の中に可愛らしい赤ちゃんがいたのですから。子供のいなかった弥吉夫婦は、お地蔵様が授けてくれた赤ちゃんに違いないと信じ、大切に育てて行こうと決めました。そして話が大きくなり、子ギツネは慌てます。

7.

日が暮れてもなかなか帰ってこない子ギツネを心配した母キツネはにおいを辿って探しにいき、赤ちゃんの姿で布団に寝ている子ギツネを見つけました。「お母さん!迎えに来てくれたんだね!」と母キツネをみた子ギツネはとても嬉しそうにそう言いました。

8.

母キツネは人間に変化して、戸口を叩きます。赤ちゃんを母親に返すことになった弥吉夫婦はがっくりと肩を落しますが”赤ちゃんの為に喜んであげなければね”と夜道に消えて見えなくなった母子の後ろ姿をいつまでも見送っていました。

9.

話し終えたゴンと少年は子ギツネのした悪戯に”ふふっ”と笑い合いまた夜空を見あげます。「夏になると、ボクの星座が空に昇ってくる・・・。何かを待つって何だか嬉しくて楽しいことだよね、勿論此処で君を待っている時も!」

10.

「楽しかったよ、今夜も!本当にありがとう。さようなら!!」ゴンは少年に向って手を思いっきり振りました。またいつか、此処で会える日を楽しみにして・・・。

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