コニカミノルタ

アニュアルレポート2014

Giving Shape to Ideas

事業概況/戦略

情報機器事業(オフィス分野)

  • 1.前年度の成果
  • 2.今後の成長戦略
  • 3.事業分野の成長性

情報機器事業総括

当事業の外部顧客に対する売上高は前期比26%増の7,298億円、営業利益は前期から倍増し、638億円となりました。売上高は、円安の定着に伴う為替効果に加えて、主力のカラー機の販売増、商品構成の改善、M&A効果が寄与し、前期比増収となりました。営業利益は、売上の拡大による粗利増、為替効果に加えて、製造部門における生産革新とユニット調達の推進による固定費の削減、原材料及び電子部品の集中購買、VE活動*1など、製造コスト低減に向けた施策が期間を通して成果を挙げ、大幅な増益を達成しました。

カラー製品、特に上位機種の販売が伸長して収益に貢献、OPS*2においても顧客数が着実に増加

A3複合機の販売台数は、前期比4%増加し、なかでもカラー複合機が10%増となりました。カラー複合機は好調な販売が持続し、日米欧その他の全地域で大きく販売台数を伸ばすとともに、40ppm*3以上の中高速機が15%増となるなど上位機種の構成比が高まり、収益拡大に寄与しました。モノクロ機は新製品効果もあり、縮小する市場において通期では前年並みの販売実績を確保しました。

OPSの売上は、グローバル規模で体制強化、サービスメニューの拡充を進め、案件創出力と提案力を強化した結果、顧客数が着実に増加し、売上高は前年比55%の454億円となり事業基盤を拡大しました。

グローバルレベルの大口案件向け販売、GMA*4でも、強みを持つ欧州に加えて、アジアパシフィック地域での案件獲得力が向上し、売上高は前年から41%増となりました。

また欧米の中堅・中小企業向けにはITサービスと複合機のハイブリッド型販売モデルを確立し、お客様の業務プロセスの改善に対する提案力を強化することにより、新規顧客の開拓、お客様あたりの案件規模の拡大と事業の高付加価値化を進めました。

地域別売上高伸長率(為替影響除く)

ノンハード売上伸長率(為替影響除く)

A3複合機販売台数伸長率

*1
VE(Value Engineering)活動:製品やサービスの「価値」を、それが果たすべき機能とそのためにかけるコストとの関係で把握し、
システム化された手順によって「価値」の向上をはかる活動。
*2
OPS(Optimized Print Services):お客様のプリント環境(出力・文書管理の環境)を最適化することで、コスト削減と効率性の向上を図るサービス
*3
ppm(Page per Minute):1分当りの出力枚数を指す。
*4
GMA(Global Major Account):世界的規模の大手企業顧客(向けビジネス)
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