高濃度乳房(デンスブレスト)
高濃度乳房(デンスブレスト)とは
マンモグラフィーでは、乳腺組織は白く、脂肪組織は黒く描出されます。
乳腺組織の密度が高い乳房は、高濃度乳房(dense breast;デンスブレスト)と呼ばれ、日本人を含めたアジア人に特に多い傾向にあります。
高濃度乳房は決して珍しい所見ではなく、体質によるものなので、病気ではありません。過度に心配しすぎることなく、乳房チェックや、定期的な検診を継続することが最も重要です。
マンモグラフィーでは乳がんの病巣は乳腺組織と同じように白く写るため、高濃度乳房ほど病変の検出が難しくなることがあります。
高濃度乳房では超音波検査を併用することで、乳がんの発見率が上がるといわれています。
20~30歳台は高濃度乳房が多いといわれていますが、乳房のつくりは人それぞれですので、年齢のみならず、ご自身の乳房構成も確認して検査を選択されるのもよいでしょう。
コニカミノルタの乳房構成解析ソフトウェア
乳房構成解析ソフトウェアBreast Density Assessment(Bda)※は、従来人間が主観的に評価していた乳腺の割合を自動的に判定する画像処理です。病変が正常乳腺に隠れて見えにくくなるリスクを示すことで、マンモグラフィー画像の読影をサポートします。
※販売名:画像診断支援ソフトウェアKDSS-MMG-BA-100