第93回日本整形外科学会学術総会
ランチョンセミナー22


解体新書と整形外科学
-受け継がれる天真と芝蘭の精神-
2020年7月26日(日)17:30~18:40 Zoom配信

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ポスター(PDF)

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【ランチョンセミナー 抄録】

Johann Adam Kulmus(独、1689-1745)が『Anatomische Tabellen(1722年)』を書き上げる。Gerard Dicten(蘭、1696-1770)がオランダ語版『Ontleedkundige Tafelen』を発刊する。この本を前野良沢(中津藩、1723-1803)と杉田玄白(若狭藩、1733-1817)が偶然入手する。そして前野・杉田らが小塚原刑場で行った腑分けが蘭学の正確性を証明し、主流だった五臓六腑説へ異論を投げかける。初めての西洋科学翻訳書『解体新書(1774年)』は、漢方医学から蘭方医学へのパラダイムシフトを引き起こす。その後、『解体新書』に多くの誤訳が見つかり、前野・杉田の弟子大槻玄沢(一関藩、1757-1827)が『重訂解体新書(1826年)』を発刊する。書き直しに大きく関わったのが蘭学塾【天真楼】・【芝蘭堂】である。X線画像は戦後黎明期の整形外科学に大きな影響を及ぼした。病歴や画像所見を病名とする診断中心の医療が五臓六腑説同様の矛盾を生み出す結果につながった。近年急速に普及した超音波画像は、局所病態を超音波ガイド下治療で確認する新しい診療スタイルを生み出した。そして病態を無視した病名が一種の誤訳であることを明らかにした。高い診療レベルを物語る専門やサブスペシアリティという言葉が、信頼や信用という付加価値をつけ患者や医師の心へ魅力的に響く。しかし、自らを専門と語る医師は無意識に専門外との壁を作る。専門の山は尖り、広い裾野に深い谷間を作る。整形外科医が自称サブスペシアリティの集合体となれば、整形外科学が谷間だらけの学問になってしまう。ベクトルは専門やサブスペシアリティでなくX線医学から超音波医学への切り替えである。整形外科学の再構築、天真と芝蘭の精神は江戸から令和へと受け継がれている。

病歴や画像所見を病名とする診断中心の医療が矛盾を生み出す。超音波画像は、局所病態を超音波ガイド下治療で確認する新しい診療スタイルを生み出した。そして病態を無視した病名が一種の誤訳であることを明らかにした。自らを専門と語る医師は無意識に専門外との壁を作る。専門の山は尖り、広い裾野に深い谷間を作る。ベクトルは専門やサブスペシアリティでなく、X線医学から超音波医学への切り替えである。

開催概要

学会名 第93回日本整形外科学会学術総会ーオンライン学術総会ー
名称 ランチョンセミナー22 解体新書と整形外科学
-受け継がれる天真と芝蘭の精神-
日時 2020年7月26日(日)17:30~18:40
視聴方式 web配信(Zoom)
共催 第93回日本整形外科学会学術総会 / コニカミノルタジャパン株式会社

講演者情報

講師 / 皆川 洋至 先生

城東整形外科

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