コニカミノルタ

アニュアルレポート2012

Giving Shape to Ideas

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厳しい事業環境の中、営業増益を実現するなど、手応えのある1年となりました。今後も戦略を着実に遂行し、力強い成長を実現していきます。代表執行役社長 松﨑 正年
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2012年3月期は、「Growth」をキーワードとした新中期経営計画「Gプラン2013」の初年度として、成長領域に経営資源を集中することによって業績の拡大を目指しました。

東日本大震災やタイの大洪水などの自然災害の影響に加え、著しい円高や欧州債務危機など、経営環境は厳しい状況が続きましたが、目標達成に向けて「Gプラン2013」の諸施策を力強く推進した結果、売上高は、円高の影響が大きく、減収となったものの、営業利益は増益となるなど、手応えのある1年となりました。

情報機器事業では、成長ドライバーと位置付けているプロダクションプリント分野で、カラー新製品の3機種が成長を牽引し、同分野の売上高が1,000億円を超えるとともに、グローバル市場でトップシェアを実現しました。また、オフィス分野の成長領域として体制強化を進めているOPS(オプティマイズド・プリント・サービス)では、BMW社やNASA(米国航空宇宙局)など欧米を中心にグローバル展開する大口顧客から、事務機運用管理業務を多数獲得しました。これらの結果、欧米の販売会社においては現地通貨ベースで過去最高の売上高を実現するなど、販売体制強化が奏功しました。また、日本向けに加え中国など新興国向けの売上高も過去最高となりました。

オプト事業では、TACフィルム部門において、当社が強みとする薄膜化技術の競争優位性を軸にVA-TACフィルム、通常TACフィルムともに通期で堅調に推移しました。

今後の成長に向けて実施した施策として、プロダクションプリント分野では、商業印刷領域での一層の規模拡大を目的に、枚葉オフセット印刷機のトップメーカーである小森コーポレーションとグローバル・アライアンスを締結しました。また、日本国内での企業内印刷領域強化を目的としてフェデックス・キンコーズジャパンを買収しました。さらに、ITサービス事業への業容拡大に向けて、欧米でITサービスプロバイダー10社を買収し、ITサービス力の強化を図っています。

以上のとおり、オーガニックな成長を実現するだけでなく、戦略的提携やM&Aなど、飛躍に向けた基盤強化も実現できた充実の1年であったと評価するとともに、戦略の基本方針に間違いがなかったと改めて確信を持っています。

「Gプラン 2013」の中間年度となる2013年3月期については、引き続き成長ドライバーであるプロダクションプリント分野での一層の伸長を図るとともに、2012年3月期には若干の課題が残った新興国向けビジネスの拡大、ITサービス事業の業容拡大を重点ポイントとして掲げ、さらなる業績拡大を図ります。加えて、オプト事業においては、人的・技術的リソースの集約を目的として、TACフィルム部門と光学部門に分割し、TACフィルム部門には有機EL照明をはじめとする新規事業テーマを組み入れるなど、中長期的な業績拡大に向けた新規事業推進のスピードアップを図ります。

コニカミノルタグループは、グローバルで持続的に成長する企業集団となるために、引き続き「成長の実現・規模の拡大」という基本方針を中心に、それを実現するための「『真のグローバル企業』への進化」、「『コニカミノルタ』ブランドの認知度向上」を着実かつ大胆に推進していきます。株主・投資家の皆様におかれましては、力強い成長を目指すコニカミノルタグループに期待していただくとともに、今後とも一層のご高配を賜りますようお願い申し上げます。

2012年6月 代表執行役社長
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