製品概要

HDRディスプレイの高速輝度色度測定に対応したディスプレイカラーアナライザーです。
最新のディスプレイ測定ニーズに合わせた高速測定、低輝度測定性能や高い色度測定精度を特長としています。また、プローブとPCの直結が可能で自動ゼロ校正機能を搭載しており、自動化装置への組み込みも可能な利便性の高い製品です。
多様なディスプレイの測定に対応できるよう、小測定径プローブや長測定距離プローブなど幅広いラインナップをご用意しています。

ディスプレイの測定輝度範囲例

主要プローブラインナップ

分光輝度計に迫る高い色度測定精度

本測定器は高精度のXYZフィルターを持ち、分光応答度のCIE1931等色関数への高い近似度を特長と しています。合わせて校正光源の分光スペクトルをLED光源ディスプレイに近似させることにより、三刺激値型の測定器ながら、分光輝度計に迫る高い色度測定精度を実現しました。広色域ディスプレイのより正確な色度・ホワイトバランスの評価や調整に貢献します。

高速測定による生産性向上への貢献

本測定器は高いセンサー感度と高速演算による高速測定を実現しており、ガンマ測定など測定回数の多い輝度色度評価や調整の時間短縮に寄与します。スピードモードとして、旧機種CA-310と同等以上の精度を確保しつつより高速測定を行うLTD. AUTOモードを搭載しています。また、新たに同期測定における最短測定積分時間を設定するSingle-Frame モードを追加しました。OLED生産プロセスにおける色調整など、測定速度が重要な場面での生産性向上に貢献します。

自動化装置への組込みに適した仕様

本測定器は、電動ゼロ校正シャッター、同期検出機能、PC直結・USBバスパワーによるプローブのフル機能の動作など、自動化装置組み込みでのご活用に適した仕様となっています。プローブの通信はRS-232CとUSBの両方に対応、USBはドライバーインストール不要で簡単に接続できる仮想COMポート通信を採用しています。また、お客様が旧機種CA-210/CA-310用に構築されたシステムを最大限そのまま活用いただけるよう、基本の通信コマンドは旧機種と同一です。SDK（ソフトウェア デベロップ メント キット）には、旧機種用に作成されたプログラムでCA-410用SDKであるCA-SDK2を活用いただくためのCOM登録ツールを標準で用意、システムアップのための各種ケーブルも用意し、スムーズに導入いただけます。

ソフトウエアCA-S40がプローブに標準付属

CA-410 プローブには Windows10とmacOSに対応しているソフトウエアCA-S40が標準付属しており、プローブをコンピューターと接続して測定を行うことができます。
基本となる輝度色度測定、フリッカー測定とデータの保存に加えて、Waveform機能にて発光変動の生データの取得が可能です。その他、ディスプレイの発光周波数を検出し内部同期に設定する機能など、より幅広いお客様の測定シーンにて活用いただくための機能を搭載しています。

データプロセッサー CA-DP40（別売品）

データプロセッサーCA-DP40は、CAシリーズの特色である「簡単操作」をさらに進化させました。「自動ゼロ校正による電源投入後すぐの測定開始」、「見やすい7型カラーディスプレイ」、「多言語対応」、「リチウムイオン電池（別売）による可搬性」など、研究開発用途での利便性を高め、迅速・確実な測定データ取得に貢献します。また、プローブを最大10本まで接続でき、多点測定アプリケーションにも対応しています。