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『笑い』で心も体もストレス解消

みなさんはどれくらい笑っていますか? ここ数年の研究で、笑えば笑うほど体調が整うというデータが出ています。今回はあまり知られていない「笑い」と健康の関係について紹介していきます。

『笑い』で心も体もストレス解消

笑う門には“健康”来る

「ひと昔前は『笑う門には福来たる』がことわざとして知られていましたが、今は『笑う門には“健康“来たる』と言ってよいほど、『笑い』と健康は切っても切り離せない関係であることがわかってきています」と言うのは、「笑い」の効果について研究している福島医科大学医学部教授の大平哲也先生。
笑いは免疫システムや自律神経のバランスを整えるのにも効果があるといわれています。
他にも脳の活性化、血行促進、幸福感の増加など様々な面から健康に寄与しています。
日本人が1日に笑う回数は平均11回。年齢を重ねるごとに笑う回数は減る傾向にあるといいます。確かに日中のオフィスで、笑う機会というのはなかなかないもの。大平先生は1人でもできる『笑う』方法を紹介しています。

作り笑いをするだけでも『笑い』の効果は得られる

そもそも『笑い』とは面白いと感じたときに起こる感情的な反応です。その反応を行動に起こしたのが、『ワハハ』と声が出て、顔の表情がニコッとする『笑顔』。
最近の研究で『つくり笑い』するだけでも、心から面白いと笑ったときと同じ効果が体に起こることが明らかになってきました。
「『作り笑い』でも「ワハハ」と大きな声を出すことで腹筋が動かされ、腹式呼吸になるので有酸素運動をしているのと同じ状態を作ることができます。『作り笑い』している間の消費エネルギーは安静時と比べると10~20%増加、1日10~15分の『作り笑い』をしただけで1日のエネルギー消費を10~40kcal増加させることになり、充分な『運動効果』が得られます」と大平先生。

『作り笑い』にはストレス解消効果と
免疫力をあげる効果が

ほかにも『作り笑い』の効果を大平先生はこう話します。
「ストレスホルモンである唾液中のコルチゾールの量を『作り笑い』をする前と後で測定しました。するとコルチゾールの量は『作り笑い』の後のほうが減少することが分かりました。ストレスが解消するとがん細胞やウィルス感染細胞を攻撃する機能を持つナチュラルキラー細胞(NK細胞)が活性化し、免疫力が上昇。『作り笑い』は本当の笑い同様、免疫力アップにもつながることがわかってきています」

「笑い」を日々の習慣に

毎日、仕事や家事に追われて気づけばほとんど笑う機会がないという人におすすめなのがこれから紹介する2つの方法。"笑ってないな"と感じたときに試してみましょう。

【つくり笑い】

鏡の前に立ち声を出さず、2分間だけ笑顔を作りましょう。

【背伸び笑い】

手をまっすぐ天井に伸ばして、手の平を交差させて、海藻のように体をゆらゆら動かし、「ハ、ハ、ハ」と息を吐きながら1分間『笑顔』を作りましょう。息を吐きながら『笑顔』を作ることで副交感神経が優位になりやすく、リラックス効果も高まります。椅子に座っていてもできるので、オフィスでおすすめの方法です。

笑いのプロおすすめの『笑う』生活

大切なのは『笑顔』を作ることを習慣化することだと大平先生は言います。
「笑いというのは意識すると増えていきます。朝、昼、夜、それぞれの時間に『笑顔』を作ると、気持ちも前向きになり、体の調子も整ってきますよ」
朝、顔を笑ったらまずは鏡にむかって「笑顔」を2分間保つ、家で笑えるTVを見るようにする、入浴中に『背伸び笑い』をしてみるなど楽しみながら無理なく生活に笑いを取り入れられるといいですね。

まとめ

『笑う』だけで運動効果、ストレス解消効果があります。『笑う』ことを意識しながら生活し、笑ってないなと感じたときには、『つくり笑い』でもいいので、笑ってみましょう。

By Monicia編集部

大平哲也先生

監修
大平哲也先生

福島県立医科大学医学部疫学講座教授。1999年:筑波大学大学院医学研究科博士課程修了。その後、大阪府立成人病センター集団健診第1部診療主任、大阪府立健康科学センター健康開発部医長、ミネソタ大学疫学・社会健康学部門客員研究員、大阪大学大学院医学系研究科公衆衛生学助手兼医学部講師、大阪大学大学院医学系研究科公衆衛生学准教授を経て、現職および福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター健康調査支援部門部門長。