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寒さと寝つきの深い関係

寒さと寝つきの深い関係

寒い夜、ベッドに入っても手足が冷えてなかなか寝付けない…。それは体温と睡眠に深い関係があるからです。今回は、寒い冬でもうまく寝つくための方法を紹介します。

体温がスッと下がると
眠気が訪れる

眠気とはどんなときに起こるか知っていますか。眠気が起こるときをひと言でいうと「体温がスッと下がる瞬間」です。私たちの体温と睡眠にはとても深い関係があります。一般的に、人間の体温は、日中、高く保たれていますが、夜になると体温は徐々に下がり、体が休まる状態になっていきます。
赤ちゃんが眠くなるとき手が温かくなるのは、手や足の末端部分から体の熱を逃がして、体温を下げようとしているから。熱を逃がすことで体の内部の温度(深部体温)が下がり、脳や内臓など身体全体が休息状態になります。

冷え性の人が不眠症になりやすかったり、冬の寒いときに、なかなか寝付けないのは、手足から熱が放出されにくく、深部体温が下がらないためと言われています。もともと冷えてしまっている手足から、さらに体温を奪ってしまうのは命にも関わること。身体が体温をこれ以上下げないようにしているため、休息状態のスイッチが入らず、なかなか眠れなくなってしまうのです。

良質な睡眠が取れないと
冷えはますます悪化

また、充分な睡眠が取れないと、自律神経の働きも悪くなると言われています。日中は活動を司る交感神経が働いていますが、夜は体をリラックスさせる副交感神経に切り替わります。体が冷えていると体温を逃がさないように、交感神経が優位に働き続けます。そのため寝ている間もリラックスできず、眠りが浅い、夜中に何度も目が覚める、といった状態が起こってしまいます。また、交感神経が働いている間は、血管が収縮し、末端まで血液が行きにくくなるため、ますます身体が冷えるという悪循環に陥りやすくなってしまいます。

お風呂を上手に利用して
”眠気の波”に乗ろう

寝つきをよくするために大切なのがお風呂。ベッドに入る1時間〜1時間半前に、40〜41度くらいの熱すぎないお風呂に15分浸かります。身体をじっくり温めることで、末梢の血管が広がり、手足の熱の放出がスムーズになります。この方法で入浴すると、深部体温が0.5度ほどアップ。ちょうど1時間半ほどでもとの体温に戻るのでうまく“眠気の波”に乗ることができ、入眠できるようになります。
お風呂に入るときのポイントは、温度。42度以上の熱いお湯は、気分もすっきりし、疲れが取れる感じもしますが、交感神経が働き、逆に神経が高ぶって眠りにつきにくくなります。お風呂に入ったあと、すぐに手足が冷えるようであれば、足浴もおすすめ。足だけなら42度くらいのお湯でもOKです。

寝つきをよくするために大切なのがお風呂。

寝る際に、靴下を履いて寝るという冷え性さんも多いのでは?
裸足で靴を履いたときに汗でびしょびしょになるように、足の裏は意外と多く汗をかく場所です。靴下を履いて寝ると、足の裏の汗で靴下が濡れ、さらに冷えてしまう可能性もあります。靴下をはく場合は、足をしめつけないように、ゆるゆるでふわふわのものを選ぶか、レッグウォーマーを選ぶようにするとよいでしょう。

寝る際に、靴下を履いて寝るという冷え性さんも多いのでは?

入眠1時間半前に40~41度のお湯に15分間浸かると体が温まり、入眠しやすい状態に。どうしても足が冷えるときは足浴や足を締め付けない素材の靴下やレッグウォ―マ―がおすすめ。

By Monicia編集部

石原新菜先生

監修
石原新菜先生

医師。イシハラクリニック副院長。腹巻やしょうがによる温め健康法の免疫力アップに着目し、クリニックでの診察をはじめテレビ、雑誌、書籍などのその健康効果を説いている。著書に「『体を温める』と子どもは病気にならない」(PHP研究所)他。