ドクターズインタビュー
腰塚裕先生
アットホーム表参道クリニック院長

インタビュー動画

超音波診断装置SONIMAGE HS1を多面的に活用し
QOLと健康寿命の向上に役立てる

腰塚裕先生 アットホーム表参道クリニック院長

整形外科の専門医として、患者さんの身体機能の改善に重点を置き、早くから積極的にリハビリテーションに取り組んできた腰塚裕院長。現在は整形外科分野を中心としながら、患者さん一人一人の状態によって、外来診療、在宅診療、通院リハビリ、訪問リハビリを使い分け、同クリニックでの連続的な治療を可能にしている。その幅広い診療内容に役立っているのがコニカミノルタの超音波診断装置SONIMAGE HS1だ。リウマチの診断はもちろん、整形外科分野、腹部エコーなど日々マルチに活用している。

低下した機能を回復させ寝たきりゼロをめざす

本格的な高齢化社会を迎えた今日、医療にとって大きな課題の1つは健康寿命を延ばすことです。そのためには可能な限り自立を促すリハビリテーションを充実させ、寝たきりを予防することが大切です。大学病院勤務当時、在宅医療を行うクリニックのお手伝いをしましたが、そこで感じたのは、在宅医療において運動器専門の医師が非常に少ないということでした。近年のデータを見ると、がんによる死亡者は年間約37万人*1であるのに対して、要介護4および5(介護なしには日常生活を営むことが困難/ほぼ不可能な状態)の認定者は約126万人*2にも上ります。日常生活で適切なリハビリテーションが行えるようになれば、この数字を少なからず減らしていく可能性が出てくるでしょう。

リハビリ室
リハビリ室


患者さん一人一人は病気の状態も生活環境もさまざまですが、それを的確に見極め、それぞれの患者さんに合ったリハビリを行えば、低下した運動機能を回復させることができます。整形外科を中心とした在宅医療を行うクリニックを開業したのは、寝たきりの人を減らし、患者さんのQOLを向上させたいという思いがあったからです。

*1 国立研究開発法人国立がん研究センター「がん情報サービス」(2015年データ)
*2 内閣府「平成27年度版高齢社会白書」(2012年データ)

さまざまな場面で活躍するSONIMAGE HS1

患者さんの状態を把握するために、便利なツールとなっているのが超音波診断装置です。非侵襲性で、すぐに取り出して使えますから、外来でも在宅でも場所を選ばずに用いることができます。

コニカミノルタの超音波診断装置SONIMAGE HS1は、当初リウマチの評価に最適だと考え導入しました。触診によって腫れがわかっていても、エコー画像で水の貯留を確認にすることで、より客観的なエビデンスを得られるからです。現在整形外科では、リウマチのほか捻挫や、レントゲンには写りにくい肋骨の疲労骨折の診断などに使っています。ガングリオンや脂肪腫といった腫瘍も、エコーで確認して専門医へ送れるようになりました。

SONIMAGE HS1は利便性が高く、整形外科以外でも、さまざまに活用しています。「リハビリテーション科」では、例えば痛みのある関節のリハビリ前後の可動域を見たりしますし、「痛みの外来」では、筋筋膜性疼痛症候群の患者さんに対してエコーガイド下で筋膜リリースを行ったりしています。在宅では末期がんの患者さんの腹水や胸水の状態を確認するのに用いたりすることもあります。

患者さんに安心感を与えスムーズな診療が可能に

エコーのメリットは、聴診器代わりに手軽に使え、さまざまな診療シーンで活用できることですが、患者さんの満足度が増すという点でも非常に有意義だと感じます。

患部をビジュアル化することで、疾患の状態や薬の効果、注射の目的などを、よりわかりやすく説明することができます。例えば筋膜リリースの際は、患者さんは画像で癒着した筋膜がはがれることを確認し、同時に肩が軽くなるのを感じます。そこで「痛みの原因を目視で確認できて、なおかつそれを取り除いてもらった」という実感を新たにされ、診察に対する信頼感も高まるのです。

ゲートキーパーとなる総合医がエコーを使用する重要性

現代社会の疾病の特徴の1つとして生活習慣病の増加が挙げられます。平均寿命は伸びましたが、一方で、がんや心疾患、糖尿病などの慢性疾患を発症するリスクが高まっています。医療者は患者さんの生活全般を理解しながら、より広範に症状を推し量り、患者さんに向き合わなければなりません。そのようなときに非侵襲性の超音波診断装置を活用することが、診断の大きな助けとなるのではないでしょうか。

頸動脈エコーで動脈硬化を評価したり、腹部エコーで胆石や脂肪肝を診断する。さらには内科系だけではなく、外傷や骨関節系の疾患もエコーで評価できるようになれば、さらに診察の幅が広がると思います。ゲートキーパーの役割を担う総合医のもとには、初診に外傷で訪れる患者さんも少なくありません。レントゲンの読影だけではなくエコーでじん帯損傷の評価などができれば、診察の幅が広がりますし、患者さんにとって満足度の高い一次医療が提供できます。超音波診断装置は、今やマルチに使用する時代になってきていると思います。

SONIMAGE HS1 IMAGE GALLERY

手首:リウマチ所見
手首:リウマチ所見
足首:前距腓靱帯
足首:前距腓靱帯
>腹部:腎嚢胞
腹部:腎嚢胞
膝:ベーカー嚢胞
膝:ベーカー嚢胞
腹部:腹水
腹部:腹水
三角筋 棘下筋膜リリース
三角筋 棘下筋膜リリース

SONIMAGE HS1

製品詳細を見る

SONIMAGE HS1シリーズインタビュー

インタビュートップページへもどる

ページトップへ戻る