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ヘルスケア

ドクターズインタビュー
森田孝子先生
名古屋医療センター乳腺外科

インタビュー動画

ここまで見えるポータブルエコー
SONIMAGE HS1の使用経験と乳がん検診への可能性

乳がん検診の超音波装置は、高画質が求められるだけでなく、検診車内などでの使用も多く、使い勝手も重要である。SONIMAGE HS1は、コンパクトで持ち運びが簡単、オン・オフが迅速でスイッチを入れてすぐに使うことが可能で、わかりやすいタッチパネルにより簡便な操作性をもつ。さらに軽いプローブで検査者の肩などへの負担も少ない。HS1画像と病理像を比較した症例から、病変部が超音波でどのように見えるのかをHS1の使用経験に基づき紹介する。
(本インタビューは、2016年11月4日、久留米シティプラザで開催された「第26回 日本乳癌検診学会学術総会 イブニングセミナー」での森田孝子先生の講演をもとに構成しております。)

はじめに

図1 コンパクトで運びやすい設計のSONIMAGE HS1

乳がん検診のための超音波装置として必要なことは、画質である。短時間に大勢の患者を診て、しっかり検出することが必要なので、画質がよくなくてはいけない。まず、コントラストそして解像度が必要であるのだが、検診の場でその条件を満たす超音波診断装置を使えることは難しい。また、コンパクトであることも重要である。大きすぎると持ち運びが不便で、狭い検診車内での検診などで使えないことがある。コンパクトさと高画質を兼ね備えた超音波診断装置が、検診で非常に求められている。さらに、受診者情報の入力の際には間違いは絶対にあってはならない。装置の立ち上がりと、オン・オフも速くなくてはいけない。SONIMAGE HS1は簡単に運搬可能であり、画面は180°回転して寝かせることができる設計だ(図1a)。そのため、180°起こして、素速くスイッチを入れて、タッチパネルなのですぐに使えるという利点がある(図1b)。

また、装置だけではなく、プローブが重いと技師の肩や首に非常に疲労がたまるので、プローブの軽さも求められる。HS1のリニアプローブL18-4は、200g以下と大変軽く、持ちやすい設計になっている。

腫瘤の内部エコーの情報が読める

図2の症例は85歳の患者で、左乳房切除後の右の乳房である。分厚い乳腺でfibrosisと診断されているが、HS1を使うと乳腺内が非常にクリアに見えて、ペネトレーションが非常に良い。通常の画像(図2a)では、大胸筋はまったく見えないが、HS1では良く描出できる(図2b)。

図2 85歳、左乳房切除後
非常に密度が高い高濃度乳房である。通常の超音波装置で見た画像(a)に比べHS1画像(b)はペネトレーションがよく、クリアに見える。

図3の症例は、マンモグラフィで小さなデンシティが指摘されたもので、病理像で抜けてみえる部分も、超音波で点状高エコーとしてきれいに表現されている。

図3 結節のHS1画像と病理像の比較

図4は、トモシンセシスで結節陰影が見えた部分の内部エコーが非常によく表現されており、非常に低エコーな部分と少し高エコーな部分、そして病変がある部分が描出されている。乳頭腫とDCISの両病変が存在する複雑な病態で、超音波では乳頭腫部位は内部エコーが認められるが、DCISでは均一な低エコーとなっている。

図4 DCIS(非浸潤性乳管がん)と乳頭腫が併存する複雑な病態のHS1画像と病理像
赤矢印が乳頭腫で黄矢印がDCIS。

図5は、マンモグラフィではカテゴリー1だが、超音波で病変が見つかった症例である。周辺部が細胞成分に富み、中は間質と混じった浸潤がんであり、それが表現された内部エコーとなっている。ガイドラインでは、内部エコーが均質か不均質かという表現をするが、不均質の中に意味のある所見があると考えると、高エコーと低エコーなところが混じっているのはなぜかを考えることで、今後の診断が進歩していくと考えられる。

図5 周辺部が細胞成分に富み、中は間質と混じった浸潤がんで、超音波では不均一な内部エコーと表現されている。

石灰化の視認性が高いHS1

図6は、普段は英国に在住しており、年に1回乳がん検診に帰国する人の症例である。マンモグラフィで淡い石灰化を伴ったデンシティがぼんやり見えた部分が、トモシンセシスでは鮮明に見え、超音波で非常に低エコーな腫瘤が描出されている。乳管内病変はなかなか描出が難しいが、HS1ではリアルに描出されており、100μm以下の構造もよく表現できる。この患者は、7mmのHER2陽性乳がんで管内進展が存在していたが、毎年検診していても検出できなかった。HER2陽性乳がんは検出が難しいばかりでなく、広がりの診断も難しいことがわかった症例である。

図6 HER2陽性乳がん(7mm)
マンモグラフィ(a)、トモシンセシス(b)、およびHS1画像と病理像(c)

HS1では、乳管内病変の真ん中に壊死による石灰化がある場合も、非常に見やすい。石灰化を探さなくても、自然と素速く描出されるイメージである。図7では、乳管内のちょうど底部のところに石灰化が認められる。今までの超音波検診では、石灰化についてはそれほど追究しなくてもよい、無理しなくてもよいと言われてきたが、HS1ではかなり簡単に描出できる。石灰化が管内病変のどの位置にあるかも読影できる。ミクロな解部学的な位置が見えてくる。今後、乳腺症とDCISの鑑別が超音波でできる可能性もあると考えている。

図7 乳管内底部に石灰化が認められる症例
このエコー所見より乳腺症として診断できうる。

まとめると、SONIMAGE HS1は、コントラストが良く、解像度が高いので脂肪の中でも腫瘤がよく認識でき、腫瘤の辺縁、内部エコーの情報がクリアに読影できる。また、石灰化の視認性が良いという特徴がある。超音波装置には大衆車、高級車、外国車(スポーツカー)の値段があると思われるが、HS1は高級車程度の値段で、ハイエンドな画像が得られる装置であり、乳がん検診への利用可能性が高い装置だといえる。

SONIMAGE HS1

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