2008年1月1日(火・祝)、実業団№1の駅伝チームを決める大会である第52回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)が開催されました。群馬県庁をスタート地点として7区間100kmで争われるこの大会に、各地区の予選を勝ち抜いた37のチームが集い、日本一の座を争いました。コニカミノルタ陸上競技部は2位の中国電力に3分17秒の大差をつけ、2年ぶり6度目の優勝を果たしました。
当日は、区間によっては上州特有の強い風による影響があったものの、例年に比べ穏やかな気候の中でレースが行われました。
レース展開を占う重要な区間である1区を任されたのは、過去3回この区間を走った経験を持つ“1区のスペシャリスト”太田選手。スピード豊かな外国人選手がレースを引っ張る中、太田選手は常に先頭集団内をキープ。トップと3秒差の3位、日本人1位の好走を見せ2区につなぎます。
22kmの最長区間であり、各チームのエースが集う2区を走るのはトラック5,000mの日本記録保持者である松宮隆行選手。序盤は他チーム選手と併走するも、7km過ぎからトップに立ち、その後はライバルを置き去りにして独走状態に。日本記録保持者の貫禄を感じさせるレース運びを見せ、2位と1分20秒の差をつけて3区に中継。区間賞を獲得しました。
3区は各チームの外国人選手が集まり、スピード合戦が繰り広げられる区間。この3区を走るのは昨年チームに加わったケニア出身のアレックス選手。他のチームの外国人選手に引けをとらないハイペースで飛ばし、2位との差を2分9秒に広げます。
10.5km、最短区間である4区にはニューイヤー駅伝初出場となる山田選手が出走。初出場ながらプレッシャーもみせず堅実な走りを見せ、区間2位のタイムでさらにリードを広げて5区へとたすきを渡します。
5区は標高差が66メートルもあり、強い向かい風が吹く過酷なコース。2区と並ぶエース区間であるこのコースを走るのは、この5区の区間記録保持者であり、昨年からキャプテンを務める坪田選手。他チームの選手が追い上げる中、力強く安定感のある走りで大量リードを守ります。
6区を走るのは、山田選手と同じくニューイヤー駅伝初出場の池永選手。向かい風を受ける難コースではありますが、池永選手は後続との大差を知りながらも攻めの走りを展開。ライバルとの差をさらに広げ、区間賞も獲得します。
そして最終区間の7区。松宮祐行選手が出走する予定でしたが、当日朝の練習時に左足の痛みを訴え、急遽プレイングコーチの磯松選手が出走することに。突然のオーダー変更ではあったものの、ニューイヤー駅伝12年連続出場を誇るベテランは不安を一切感じさせないレース運びを見せます。小雪がちらつく中、2位に3分以上の大差をつけてゴール。前年4位に終わった雪辱を見事に晴らす、圧倒的な勝利でした。
沿道やテレビの前で応援していただきました皆様、ありがとうございました。二度目の連覇・三連覇に向け、選手・スタッフ一同邁進いたします。今後も暖かいご声援をよろしくお願いいたします。
詳細は下記の通りです。
順位 | 出場チーム | 記録 |
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優勝 | コニカミノルタ | 4時間46分28秒 |
区間 | 出場選手 | 記録 |
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1区(12.3km) | 太田 崇 | 34分40秒(区間3位) |
2区(22.0km) | 松宮 隆行 | 1時間02分28秒(区間1位) |
3区(11.8km) | サミー・アレックス | 31分27秒(区間7位) |
4区(10.5km) | 山田 紘之 | 29分41秒(区間2位) |
5区(15.9km) | 坪田 智夫 | 46分58秒(区間2位) |
6区(11.8km) | 池永 和樹 | 34分09秒(区間1位) |
7区(15.7km) | 磯松 大輔 | 47分05秒(区間2位) |