世に新しく誕生するサービスに、IT技術で貢献できるやりがい

2023.8.18

コニカミノルタ情報システムで働いている社員にスポットを当て、社員のリアルな想いを届ける「コニカミノルタ情報システムの“ヒト”」。今回は、新卒で1997年に入社されたMさんです。(インタビューは2023年7月の情報です)

・ビジネスIT推進本部 プロジェクト推進部 リーダー
・1997年新卒入社


IT支援で関わったサービスが、華々しくリリースされる喜び

-現在コニカミノルタ情報システムでは、どのような仕事をされていますか。

コニカミノルタグループの事業部門・事業会社に対して、さまざまなIT支援を行うのがビジネスIT推進本部。今の時代において、企業が新しくサービスを展開する中でITとの連動は切っても切り離せないものですが、例えば「Webサービスを立ち上げるにも何からどう始めたら…」と戸惑うケースも少なくありません。そこをサポートするのがビジネスIT推進本部。コニカミノルタグループ内の多様な事業部のIT支援を通して培ってきたナレッジを横展開するパイプ役として貢献できるのも、私たちコニカミノルタ情報システムの強みだと言えます。

ビジネスIT推進本部の中でも私がリーダーを務めるチームは、近年、多くの企業でも問題になっているサイバー攻撃などから情報を守るホワイトハッカーのようなセキュリティ面の支援がメインの部署です。具体的には、グループの事業部や事業会社が提供するWebサービスやWebサイトにおいて、よりセキュリティを担保した事業活動を持続できるよう、リリース前の脆弱性診断サービスなどを中心に提案をしています。

-今の仕事に至るまでの簡単な経歴を教えてください。

新卒で入社してすぐは、社内向けのメールサーバー構築やメンテナンス、グループ各社の社員が使うPCの調達やセットアップを行う部署にいました。20年以上前ですから、今のようにインターネットがフル活用されているような時代ではない頃ですね。その後は、コニカミノルタのフィルム製造工場で使われる制御プログラムの開発をしたり、社内用システム開発をひたすら手がけたり、コンシューマー向けWebサイトのサーバー構築・運用・メンテナンスをしたり…。そうして5年ほど前、立ち上がったばかりのビジネスIT推進本部へ配属となりました。コニカミノルタグループの各事業に対してより貢献できるIT支援の形を模索していく部署ですから、これまで様々な事業で未知なる技術への挑戦をしてきたことが大いに活かされていると思いますね。

-ビジネスへの深い理解が必要な部署だと思いますので、その点でも幅広い事業に関わり、また、培ってきた知見が有利に働いていそうですね。どんなやりがいを感じていますか。

医療や教育分野、プラネタリウムといったコンシューマー向け事業など、コニカミノルタグループの様々な事業をITで支援できるやりがいがある仕事です。サービスのリリース後はもちろんのこと、リリース前や開発中からも安定的な構築・運用を支えるのがセキュリティの役割です。「今、私たちの事業があるのはコニカミノルタ情報システムさんのおかげですね」といった声をもらったときは、やはり嬉しいですね。最近では、AIを用いたシステムのリリースにあたり、脆弱性診断サービスで貢献させてもらったのですが、テレビのニュースなどでそのシステムが大々的に紹介されたことなどを知ると、自分たちが誕生に関わったサービスが華々しく羽ばたいていった喜びを感じますね。


グループの多彩な案件で培った、網羅性の高い診断力が強み

-いわゆる開発工程が“攻め”だとするとセキュリティは“守り”のサービスなので、おざなりになりがちな分野かと思いますが、そのあたりの苦労はありますか?

ありますね。サービスを始めたばかりのころは、「そういうことってしなくちゃいけないの?」「予算を取ってなかった」という声が多かったですね。初めて新しい事業やサービスを立ち上げるようなケースですと特にその傾向は強く、「1〜2日あればすぐ完了するんじゃないの?」と捉えられていることも…。ですから、まずは、情報セキュリティ対策やリスクマネジメントがいかに企業の生命線を担っているのか、どれぐらいの予算や時間をかける必要があるかなどを分かってもらうところからのスタートでした。コニカミノルタ本体の品質本部チームとも協力して、地道に意識改革を促す活動を進めていき、今では理解も深まってきていると感じています。

-サービスの提案はどのように進めていくのでしょうか?

いきなり「脆弱性診断しませんか?」といっても、何が課題かも分からない段階では、導入の必要性を感じてもらえません。まずはコニカミノルタグループ内で、どのようなプロジェクトが動いているかをキャッチアップして、コンタクトを取っていくことからスタートですね。プロジェクトの状況やセキュリティの懸念点などお伺いしながら、何かお役に立てることがあれば提案していく形です。開発自体を外部のベンダーさんにお願いしている企業の場合は、セキュリティまでトータルに組み込まれている場合があるので、入り込むのになかなか苦戦するケースもありますが、インフラ業務をしていたときから培ってきた人脈や品質本部のツテをフルに活用して、地道にコンタクトを取っています。

-外部ベンダーではなく、コニカミノルタ情報システムで脆弱性診断を行なうメリットはどういったところにあるのでしょう?

診断ツールを使うと何かしらの診断が行われ結果が表示されるので、診断できたように見えます。しかし、あらゆる条件設定を網羅した診断ができているかというと、そうではありません。大雑把な例でいうと、ログイン後の○○の状況下でもエラーは出ていないか、など診断対象の性質や状況などに応じた細かい設定やチューニングを行うことが肝。その点、私たちは多彩な事業部の案件で培った知見を活かし、事業や導入したいサービスの理解に基づいて、より短期間で、網羅性の高い正確な診断を行えるわけです。

-なるほど。ちなみにコニカミノルタグループだからこその優位性が働くこともあるのですか?

コニカミノルタグループ内の事業会社で、過去に類似したWebサービスの脆弱性診断を行っていた場合は、そのケースを参考に効率的に診断を行なうこともできますし、たとえばグループ共通の社内ネットワークからしか入れない…といったケースも大きなアドバンテージがあります。また、診断の頻度やタイミングなどについても定められた社内規程についても一番よく把握しているのも私たちですので、「このような申請がこの段階で必要です」といった実務面でのアドバイスができるのも強みですね。

-確かに、精度の高い診断というだけでなく、診断および改善対策を実行していくうえで、実務に沿った具体的な話までフォローできるのは大きなメリットですね。

活躍できるのは、アクティブに情報収集や提案ができる人

-ビジネスIT推進本部は、どんな方が活躍できますか?

ネットワークやクラウド、AI、開発、運用、セキュリティなど、おおむねITに関われる何かしらの活躍の場があるフィールドです。コニカミノルタは、カメラや写真用フィルムがメインだったところから、「こんなこともしてるんだ!」と言われるような新しいビジネスをどんどん展開しているので、その成長スピードに負けないよう、アンテナをはって新しいIT技術を積極的に取り入れる意欲をもっていることが大事でしょうね。

クラウドなり開発なり、自分の得意分野を活かして「○○事業の成長に貢献したい」といったビジョンがある人や、革新的なサービスやプロダクトに興味がある人には挑戦しがいがある仕事のはずです。待っていたら仕事がくるところではないので、マニュアルに沿った仕事がしたい、といった受け身タイプの方にはあまりマッチしないかなと思います。

-Mさんご自身も色んなチャレンジを楽しまれてきたのですか?

そうですね。これは社内向けの業務支援エピソードではありますが、まだチャットでのコミュニケーションが浸透していなかったころ、「全社共通のチャットツールを導入しましょう」と、全国各地で説明会を行って展開したこともありましたね。世の中に今ある新しいツールやサービスを使って、自社のビジネスがもっと良くできるんじゃないか?とか、こういうことを実現してみたいな…と思っている人は、きっと楽しめると思います。自分が提案したことがピタッとハマって事業成長に貢献できたときは、嬉しさがこみ上げてきますよ。

-そういう革新的なサービスが始まる前のフェーズにタッチできるのは、面白いですね!

常に先陣を切り、“ITのお手本”と言われる会社をめざして

-企業としてもっと強化したいと感じていることはありますか?

それぞれの部署内で留まらず、垣根を越えたコミュニケーションを活発にして、情報やアイデアを共有し合って、一体感のある組織を目指したいですね。たとえば、部署を超えてクラウドに関わる人たちで技術情報を共有すれば双方がレベルアップできます。あるいは、同じ顧客に提案するケースがあれば、コラボレーションして、より満足度の高いソリューションを提供できるはずです。そういった横のつながりをさらに深めていけると、顧客にとっても、我々にとっても良いのかなと思います。

-コニカミノルタ情報システムは、どういう存在でありたいですか?

“ITのお手本”でありたいですね。コニカミノルタグループの中の情報システム会社、という看板を掲げている以上は、新しい技術をいち早く取り入れているような会社じゃないと、誰も頼ろうとは思いませんよね。たとえばクラウドが世の中に出始めたときであれば、どこよりも早く取り入れて、「AWSとAzureはそれぞれこういう特長があるから、○○事業部さんの場合はこっちがいいですよ」と言えるぐらいは当然でありたいです。新しい技術が世に出たとき、もし実現する方法がいくつかあるならば、それを複数検証して、それぞれのメリット・デメリットを把握する。「コニカミノルタ情報システムは、いつも最新のIT導入が早い」と認識されるような立ち位置を目指したいですね。

-ITのプロフェッショナルとして、めまぐるしく変わる技術について知見をもったうえで、適切な提案ができるようにならなければ、ということですね。そういう新しい技術を積極的に検証できる土壌はあるのでしょうか?

そうですね。新しい技術の検証は組織的にも推進していますので、その予算もキープされています。「実験的に最新の○○ツールの有用性を試したい」といった個人発信の提案に対しても、しっかり検証していけるような環境は整っています。

-今後のキャリアを築くうえで取り組みたいことは?

まずひとつは、技術力の向上を図ることです。IT業界は日々進化しており、新しい技術が次々に登場しています。常に最新のトレンドや技術動向を捉え、継続的なスキルアップに励みます。また、プロジェクトやチームのリーダーとしての役割を果たすため、組織を動かすリーダーシップや効果的なコミュニケーションを行うマネジメントスキルを伸ばすことも大切にしたいです。

もうひとつ大きな方向としては、“ビジネスの視点”を磨くこと。ITが、企業の成長や競争力の強化に直結する時代において、ビジネスニーズを理解し、それに対応するソリューションを提供していく動きが欠かせません。技術力向上とビジネス視点、この2つの軸を意識しながら自己成長を続け、より広い範囲で貢献できるITプロフェッショナルとしてのキャリアを築いていきたいですね。


私が大切にしたいコニカミノルタのバリュー

Customer-centric

「ただ脆弱性診断の結果を渡して終わり」ではなく、プロジェクトの状況やフェーズを踏まえ、グループの事業部や事業会社の顧客の方々が意識していない課題を見出し、提案を行うことを大切にしています。また、コニカミノルタ情報システムが支援できない場合であっても外部ベンダーを紹介するなどして、顧客の課題解決にコミットするなど、自分たちの利益だけを追求するのではなく、顧客ファーストで物事を考えるようにしています。